中ア 中御所谷 沢登り 5度目の正直は絶景の紅葉沢 2019.10.06
紅葉の巻き道
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 4名
<山域・形態>
<コース>
シラビ平駅(6:35)~日暮の滝下(6:45)~宝剣の滝下(8:40)~10mCS滝下(10:55)~15m滝(12:35)~40m滝下(13:35)~千丈敷カール(15:55)~千丈敷駅(16:20)
今回の駐車地
<登攀具>
30mロープ(3本)、カム、ハンマー、ハーケン
今回で通算5回目の中御所谷。過去4回は大きく巻きすぎたり、途中で登山道に逃げたりと一回として満足な遡行は出来ていない。8月はバスの始発が遅く時間切れ敗退に。今度こそパーフェクトな遡行をして中御所谷は卒業したいなあ。
前回の反省でなるべく早いバスに乗るべく、名古屋を1時に出発し3時過ぎに菅の台バスセンターに到着。しかし、バス乗り場とチケット売り場には既に長蛇の列が・・・。千畳敷から木曽駒まではせいぜい2~3時間の行程。なんでこんなに早く行く必要があるのか不思議だ。
まだ3時だよ・・
文句を言っても仕方が無いので我々も列に並ぶ。強烈な眠気に耐えながら待っていると何とか3台目のバスに乗る事が出来た。
バスでうとうとしていたらあっという間にしらび平駅。バスを降りてロープウェイの列には並ばず沢装束に身を固める。すぐに西横川へ行くという女子二人パーティーがやってきたので、どこから来たのか聞くと何と知り合いの奥さんだった。(やっぱり沢の世界は狭いなあ・・)
しらび平駅
まだ完全に起きていない体に鞭を打って日暮の滝までの遊歩道を歩く。なべちゃんは気が逸っているのか歩くのが早い(おーい待ってくれ)
日暮しの滝は前回の反省を踏まえ、しっかりロープを出してなべちゃんが右側のカンテに取り付く。しかし何だか前回と様子が違い、ロープが延びて行かない。なんでも急に怖くなってしまったとの事。怖さを知って慎重になるのはいい事なのだが・・。
日暮しの滝
右のカンテから
その上の小滝を登り、さらにその上のCS滝も右の小滝を登って巻き道に入る。この辺りは前回の記憶がしっかりと残っていてすんなりと懸垂下降無しで谷に降りる事が出来た。
その上の小滝
ビレイするふみふみさん
これは巻き
涸滝を超える
沢に復帰
沢の水は冷たいが我慢できない程では無い。ヌメリは8月より若干少ないようでこれなら行けそうだ。小滝をいくつか超えると二つ目の核心、宝剣滝(4兄弟)に到着。
宝剣滝(一つ目)
一つ目は滝の右側を、ロープを出して登る。最後の乗越しに苦戦したが、残置ハーケンにスリングをかけてクリア。こうじさんが登る番になってロープのコブが中間支点にひっかかるというミスもあり、若干のロスタイム。ロープが絡まっていないかしっかりと確認が必要だ。
右側から攻める
二つ目と三つ目は滝の左側をスイスイと登る。四つ目も左側の草付きを巻き気味に登りクリア。登っている間にガスが上がってきて何だか暗い雰囲気に。
二つ目
三つ目
四つ目
その次の10mCS滝はこの谷で一番の難関。時間は11時前なので前回よりも余裕がある。ここは前回と同じく右側のザレから登りトラバースして滝上に。ロープの流れが一筋縄ではいかないので中間支点の取り方に気を使う。
10mCS滝
右のザレから
10mCSを過ぎ、二俣を超えていくつか滝を超えると前回高く巻きすぎて失敗した15m滝。今回はなるべく小さく巻くようにルンゼを登り過ぎず滝の左側に取り付く。10月ともなれば今シーズンの遡行者の踏み跡が明瞭になっていた。その上のとても登れそうにない滝も一緒に巻き、40m滝を遠望できる所から懸垂無しで谷に復帰。うーん、これまでで一番いいルート取りだったかな。
二俣
ワシワシ登る
前回巻きすぎた滝
慎重にルーファイ
一緒に巻き
巻きの途中から
歩いて谷に復帰
記念撮影
40m滝下で記念撮影したら左の支谷から巻きに掛る。この支谷に掛る滝はロープ無しで登れる事を確認済。傾斜が緩くなった所から巻き道を探すとふみふみさんが見事な嗅覚でルートを発見。すんなりと谷に復帰出来た。今回の遡行ではふみふみさんのルーファイ(特に巻き道探し)に大いに助けられた。
左の支谷から
40m滝上は未知のゾーン。5~6mの滝が次々と現れるのを快適に越えて行きます。調子にのってシャワーに突っ込んだらとても寒かった。谷はまたガスに覆われているが、紅葉がとても美しかった。
まだまだ滝だらけ
どこを行くかなあ
紅葉がいい感じ
スリップ注意
記念撮影
もう滝はお腹いっぱいと思い出したあたりで傾斜が緩くなり、千畳敷カールに飛び出した。立ち入り禁止の柵を人に見られないように超え、千畳敷駅まで歩くと時間は16:20分。余裕をもってゴール出来た。
傾斜が緩くなってきた
千畳敷カールに
記念撮影
ロープウェイの待ち時間は45分程。整理券をもらい荷物を片付ける。防寒着をもっていかなかったのと終盤に体を濡らしてしまったのは失敗だった(寒い)。
無事遡行を感謝
ロープウェイは満員で窓から中御所谷を見下ろす事は今回も出来なかったが、こんな所を登って来たんだと思うと何だか誇らしい気持ちになる。(本当は初見でサクッと突破できるのが一番いいのだが)
参加の皆さんありがとうございました。
今回のコース