中央アルプス 中御所谷 中退 2016.09.03
宝剣滝
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 6名
<コース>
しらび平駅(7:35)~日暮の滝(7:55)~宝剣滝下(10:25)~CS7m滝(12:20)~Ca2700m(13:40)~旧中御所道(14:10)~しらび平駅(15:40)
<天候> 晴れ
そろそろガシっと滝登りがしたいと思い、サークルで中御所谷を企画する。個人で2回行った事ある沢だがいずれも厳しさを感じた遡行だった。今回、サークルのメンバーで何処まで登れるか試すのも目的の一つ。
3~4人ならスムーズに抜けられるかなと思ったら参加希望者が以外と多く、最終的には6人になってしまった。ロープを多用し、ロープウェイの最終時刻という制約のある谷なので少し厳しいかなとも思ったが、挑戦したいという意気込みを買って希望者全員参加で臨む事にした。
菅の台でバスに乗るのが最初の関門だがここでつまずいた。高山植物の季節も終わり紅葉もまだなのでてっきり空いているだろうと高をくくっていたが、まるで10月の三連休かと思う位の混雑。バスの始発時刻も遅く、しらび平駅についたのは7時30分を回っていた。想定より1時間以上の遅れ。
しらび平駅 この時点で大きく出遅れ
バスを降りてすぐに沢装束に着替え日暮の滝に向かう。3回目だけど威圧感は変わらない。ここは滝登りが大好きなNちゃんトップでカンテから登る。出だしで苦労していたがリズムにのるとスムーズに上がっていった。
日暮の滝
カンテから登る
今回、6人なので登れるメンバー3人がまず登り、そのうちの2人が次の滝のルート工作をし、残りの1人が後続を引っ張り上げるという時間短縮システムで臨んだが、メンバーの技量にばらつきがあるので思ったようにスムーズにはいかない。その上の滝を右から巻き、懸垂で谷に復帰する頃には2時間以上経過していた。
その上は右の凹部から
懸垂で谷に復帰
谷に戻ったらやっと本格的な遡行に入る。明るい花崗岩の谷はまぶしい位、水も輝いて気持ちいい。極力濡れないようにスラブ滝を登って行く。
明るい谷
スラブが美しい
しばらく進むといよいよ宝剣滝と呼ばれるスラブ滝4兄弟?が現れる。一つ目の長男は1回目は巻いて怖い思いをし、2回目はセカンドで登った厳しい滝。しかし、今回はやけに簡単そうに見える。
トップを行くZろーさんはロープ不要と思ったらしくフリーで登っていく。慌ててロープを引っ張って行くように指示をし、確保したが、スルスルと右側を登っていった。自分も実際登ってみるとやけに簡単に思えた。
宝剣滝 長男(一つ目)
右から超える
二つ目の次男も靴のフリクションを活かしペタペタと右側を超える。三男は左側をフリーで簡単に超える事が出来る。他のメンバーもスムーズに超えて来る。みんなレベルアップしているなあ。
宝剣滝 次男(二つ目)
宝剣滝 三男(三つめ)
4つ目は斜度は緩いが左側のヌメヌメをトラバース気味に登らなくてはいけない。結構しぶかった。
これは四男かな
結構しぶい
宝剣滝を超え落ち着いたところで早目の休憩。おそらく上(千畳式)までは無理なのでのんびりする事に。E陀ちゃんは緊張が続いていたせいか、お昼を食べると寝てしまった。
お昼寝Eだちゃん
お昼を食べると次の難関CS7m滝。右側の溝を登って巻くがここもZろーさんが上手くルート工作してくれた。みんな登るのが上手い。ここも思ったよりスムーズに抜ける。
CS7m滝
右の溝を登る
Nちゃんは流石の登攀
CS7mを過ぎるとフリーで登れる滝がいくつか続く。壁は相変わらず立っているがみんな慣れて来たようで危なげない。これならバスにもっと早く乗れたら上まで行けたかも。
やっとフリーで登れる
これは右から
角度を上げてくる
直登が厳しい15m滝で時間切れ。左のルンゼを登山道まで登る。初めて来た時は期せずして登山道に出てしまったが、今回は登山道を探しながら登って行く。
ここで時間切れ
登山道を目指して巻く
約30分もかからずに立派な踏み跡を見つける。下って見るととても廃道とは思えない程しっかりとした登山道。FIXロープも新しいので整備している人がいるのだろう(ロープウェイの巡視路?)
旧中御所道
登山道を下って15時過ぎにはシラビ平駅に到着。途中Zろーさんが蜂に刺されるというトラブルがあったがそれ以外は非常に順調だった。
しっかりした登山道でした
今回、時間切れで中退となってしまったが、個々の登りはみんなとてもスムーズで、バスに早く乗り、3~4人の人数だと十分に中御所谷をクリア出来ると確信した。もう少しロープワークを練習したらいつか紅葉の時期にでも、もう一度トライしてみてもいいなあ。参加の皆さんありがとうございました。