中央アルプス 太田切川 中御所谷 沢登り 紅葉の険谷リベンジ① 2012.10.08
宝剣の滝(三兄弟長男)直登中
<メンバー>
山仲間3人
<コース>
しらび平駅(6:20)~日暮し滝(6:45)~谷復帰(8:10)~宝剣滝(スラブ3兄弟)(8:40)~7mCS滝(10:40)~二股(11:40)~40m滝下(14:05)~鏡の滝(15:40)~千畳敷(16:30)~ロープウェイ駅(16:45)
今年の紅葉が見事なようなので、どうせ沢に行くなら紅葉のきれいな所に、と言う事で昨年と同じく中央アルプスの中御所谷へ。ここは昨年、巻きに失敗し核心部をほとんど巻いてしまった因縁の谷。今回は登攀隊長のI君を加え、事前の下調べをしっかりとして挑む事にする。
体育の日の三連休とあって菅の台バス亭の駐車場は夜中でもひっきりなしに車が入って来る。4時にはもう列が出来始めていたのであわてて並び、電話でI君とEちゃんを起こす。おかげで何とか2台目のバスに乗る事が出来、去年より30分程早くしらび平に到着。さっそくガチャ類をつけて日暮し滝に向かう。
やはり大盛況の木曽駒ヶ岳ロープウェイ
辺りはすっかり明るくなっていて日暮し滝の上部には日が差している。この谷は東斜面にあるので日当たりが良くていい。さっそくI君がスルスルと登り、つづいてEちゃん、私と続く。2段目は私が登り、巻き道へ続く3段目はEちゃんが登る。ヤブの中のトラバースも少し探しただけで懸垂ポイントがすぐに見つかった。ここまでは好調。
日暮しの滝 水流の右のカンテを登る
その上クラック沿いに
10mCS 右の巻き道
Eちゃんトライ中
懸垂で谷に戻る
懸垂下降中
遡行再開
左から越える
少し滑る
谷に下りるとすぐに滝が現れるが最初はウォーミングアップ、軽快に滝を越えて行くと滑滝の向こうにスラブ滝が現れた。宝剣滝(スラブ3兄弟)だ。ここで作戦会議を兼ねて小休止。
宝剣の滝(スラブ三兄弟、長男)
去年はこの滝を右から巻いたのだが、草付きの急斜面に追い上げられて、非常に怖い高巻きになってしまった。なので、今回はセオリー通り左から巻こうと思っていると、滝をジ―っと見ていたI君が「これなら朝飯前ですよ」と言いだす。
えーっと思って良く見るがとても登れそうに無い。そうこうしているとI君はスルスルと登って行ってしまった。うーん、すごい。実際に登ってみるとそれほど難しくは無かったが(フォローだったので)、最初に登れると判断したI君の眼力はすごいなあ。その上の滑もI君がロープを延ばす。
I君にとっては朝飯前という
本当に登ってしまった
続いて次男
流れの右から直登
3つともI君に任せるのはあんまりなので最後の滑は私がトップを行く。といっても左の水が流れていない所から簡単に越えた。
三男坊
左から越える
次に現れた緩やかにカーブした滝も私がトップを行く。左のバンドから水流の中を伝って行くが、水中のホールドを探ると手が悴んでしまった。やっぱりもう秋なんだなあ。
緩やかにカーブした滝
左から越える
左から巻き
これはまあサクッと
その後、いくつかの簡単な滝を越えると難関のCS7mが現れる。ここは去年、思ったよりも簡単に抜けたのだが、今年はそうは行かなかった。バンドに登るのに使ったクラックはボロボロと崩れてきてセカンドでも苦労した。岩棚に何とか這い上がり恐る恐るトラバースで落ち口に抜ける。谷の様子なんて毎年変わってしまうんだなあ。
難関CS7m
クラックからバンドに乗る
ボロボロで悪い
やがて右手から大きな滝が流れ込む二股に到達。到達時刻は去年より10分早いだけになってしまった。(出発から5時間以上経過)ここまで順調に来ていたのにおかしいなあ。慎重を期してしっかりとロープを出していたから仕方がない。でもここから先は時間との戦いにもなる。
右から大きな滝が流れ込む
続く