湧水の滝
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 3名
<山域・形態>
台高・沢登り
<コース>
筏場P(7:50)~林道終点(8:30)~白倉又谷~湧水の滝・昼食(12:10~12:40)~馬ノ倉谷出合(13:40)~30m滝下(14:10)~左岸杣道~林道終点(15:05)~筏場P(15:35)
アルプス遠征が中止になったので急遽、台高の白倉又谷に転進です。11年前に最初に遡行したのですが、その後メンバーが負傷したり、事故の後の訓練に訪れたりと思い出深い谷。そして、ゴルジュの巻きがややこしく、初回に遡行した時のルートが辿れていない宿題の残った谷でもあります。
11年前の記録
5年前の記録(事故発生)
2016年の記録
入之波温泉から桴場に向かい途中のおじいさんとおばあさんが住んでいる関所で駐車料金を払います。ここは6年前に救急車を呼ぶのに電話を借りた所。あの時はお世話になりました。
桴場の駐車場から白倉又谷の林道を終点まで歩き、入渓します。水量は少し多めでしょうか。
桴場P
ここから大台ヶ原への登山道が延びる(現在は通行止め)
林道終点から谷へ降りる
水量は多めかな
淵を腰まで浸かり谷を進むと幅広の10m滝。ここは右岸のリッジを登ります。後続は念のためロープを出します。
右岸のリッジを
ロープを引いて登る
谷へ巻き下りるとすぐに7m斜滝と15m滝。手前の斜滝を右岸側から歩いて超え、15m滝は釜を泳いで左岸にわたり滝の右側の緩い岩場を登ります。水流が強くて流されそうになりましたが、泳ぎ切る事が出来ました。
7m斜滝と15m滝
釜を泳いで対岸へ
少し進むと支谷が右から落ちてきて左俣はゴルジュになっています。このゴルジュがこの谷核心。ここで最初のルートミス、右岸の岩棚を進むのが簡単なのですが、前回滑っていた記憶があったので、あえて高巻きを選択。
踏み跡っぽい所を進み、懸垂で谷に降りましたが渡渉ポイントの一つ上の滝の上に降りてしまい、行き詰まってしまいました。幸い、下りて来た斜面はそれ程傾斜が無かったのでロープをごぼうで掴んで登り返しました。
結局、巻いて来たルートを戻り、右岸の岩棚を登って渡渉ポイントに出ました。
正面の緩い岩棚を登るのが正解
釜の縁を渡って左岸に渡る所は毎回緊張します。バランスを崩して滝下に落ちてしまわないように半身、釜に入って渡りました。状況によっては最初から釜を泳いだ方が良いかもしれません。
ロープを引いて釜の淵を渡る
左岸に渡ったらリッジを登ってバンドをトラバース。初回はすぐに谷に降りていますが、今回は意識していなかったのでバンドをそのまま進みます。5年前の事故現場には当時の岩がまだ残っていました。
5年前の事故現場(足元の岩が剥がれ落ちてきた)
事故現場から少し巻き上がり再びバンドをトラバースしていくとロープがフィックスされていました。こんな所あったかな?と思いながらロープを使って降りていくとさらに厳しいトラバース。うーん、もっと上を巻いた方が安全でした。最後は懸垂下降で谷に降りるとゴルジュは全部巻いてしまったようです。
※初回はこのゴルジュを水線通しで通過していました(大きな滝は巻きましたが)。次回チャンスがあればそのルートをたどってみたい。
小さく巻こうとして厳しいルートに
いやらしいトラバース
最後は懸垂下降
谷に復帰
あとは厳しい所は無いので景色に癒されながら歩いていきます。湧水滝は豊富な水量を落としており、周囲には靄がかかってひんやりしています。この辺りで昼食休憩。
湧水の滝、神秘的
馬ノ鞍谷分岐には本流側から12m滝が落ちています。これも初回は登っているのですが、今回は巻きます。
馬ノ鞍谷出合に掛る12m
滝のすぐ横を巻こうと思いましたがズルズルで悪いので諦めます。滝の右側のルンゼを詰め杣道を辿って滝の上に出ます。
近くから巻こうとしましたが・・
滝上には見事な30m滝がかかっています。たばっちはこの滝が見たかったようです。いい時間になったので今日はここまで。左岸の杣道で筏場に戻ります。
その上の30m滝
集合写真
下山は杣道を使って楽々
筏場Pで着替えているとキャニオニングツアーが戻ってきました。林道横も下るのには楽しそう。今度、真夏に遊びに来たいなあ。
営業時間に間に合ったので久しぶりに山鳩湯につかって帰りました。
久しぶりに山鳩湯に入りました
アルプス登山から急遽、沢登りへの転進でバタバタでしたが、本沢川流域は久しぶりで楽しかった。次来るときはゴルジュの通過と下部のキャニオニングを楽しみたいなあ。
参加の皆さん、ありがとうございました。