晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

中央アルプス 中御所谷 沢登り またしても敗退 2019.08.04

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宝剣の滝に挑む

<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 3名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

<コース>
しらび平駅(7:35)~日暮しの滝(8:00)~宝剣の滝下(9:45)~10mCS滝下(11:30)~30m滝(12:55)~巻き開始~40m滝下(14:20)~中御所道~千丈敷カール(16:15)~千丈敷駅(16:20)

 

今回の駐車地

 

 お盆遠征前に標高差のある沢に行っておきたいと思い、中央アルプスの中御所谷に行く事に。

 

 中御所谷は過去3回遡行した事があるが、いずれも巻きに失敗したり時間切れで敗退したり、満足する遡行はまだ出来ていない。その時より経験も積んでいるので今回は楽勝だろうと考えていた。

  

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1回目の挑戦 2011年

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2回目の挑戦 2012年

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3回目の挑戦(2016年)

 

 奥の深谷からの帰宅後、急いで洗濯をして翌日の準備。睡眠もそこそこにバスの始発に間に合うように愛知を出発する。

 

 菅ノ台バスターミナルに着いた時には既にバス待ちの長蛇の列が出来ていた。駐車場に入ろうとすると係員が寄ってきて「前日に強い雨が降ったので県道の点検が終わるまでバスは出ない」との事。ガーン・・・。

 

 でも他に選択肢も無いので並んで待つことに。結局バスに乗れたのは当初予定の5:15から遅れる事1時間半の7時前だった。

 

 しらび平でバスを降り、沢装束に身を固めたら遊歩道を歩いて日暮の滝へ到着。水量多めだが、遡行出来ない程では無くて一安心。前回は滝の右のカンテから登ったが今回はコーナー状の所に取りついてみる。なべちゃんがフリーで登ったが見た目以上に渋かったので後続にはロープを出す。

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しらび平駅

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日暮しの滝

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滝右のコーナー部を攻める

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渋いのでロープを出す

 2段目も右側を登るが何だか滑りやすく難しく感じる。この辺りは苦労した記憶が無いのにおかしいなあ。その上は登れないCS滝なので右の支谷を少し登り薄い踏み跡を辿って巻く。懸垂したくなるのを我慢して上流へ進んでいくと何とか歩いて谷に降り立つ事が出来た。登りで時間を食ってしまったが少しは挽回出来たかな。

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2段目水量多いなあ

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滝の右を登る

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CS滝、右の支谷から巻く

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懸垂無しで谷に降りれた

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何だかヌメるなあ

 すぐに宝剣の滝1段目が現れる。前回はサクサクと右側を登ったが今回は季節のせいかヌメリが激しい。なべちゃんが中間支点を取りながら慎重に進む。最後の乗り越しは一旦流れの中に入るルートをとったがツルツル、ヌメヌメでとても苦労している。フォローで登ったけどよく登ったなあという感じ。

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宝剣の滝1段目

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右から攻めるも

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さくっとは行けない

 2段目、3段目は左側の乾いた岩をフリーで超える。4段目はヌメヌメで水線を進めないので左の草付きから超える。

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2段目左から

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3段目左から

 CS10mの下で昼食を摂った後、右から巻き上がる。ザレた斜面を騙し騙し登り、トラバースラインに入るとボルトがあったので一安心。中間支点をとり、下り気味にトラバースして落ち口に。ヌメヌメのせいで思ったより手こずっているがここまでは想定内。

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奥に見えるのがCS10m

 CSを超えると両岸が高くなり谷はゴルジュ状になって来る。この辺りの滝はそれ程難しく無かった印象だがヌメヌメのせいでコース取りが難しく苦戦してしまう。

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壁が立ってきた

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二俣かな

 そうこうしている内に2016年に引き返した30m滝に前回よりも45分早く到着。これなら千畳敷まで抜けられそうだなと一安心。

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前回引き返した滝

 しかし、安心するのは早かった。巻きに使った左ルンゼを登り過ぎ、トラバースした後の下降ルートを見つけるのに一苦労。何とか谷に降りるルンゼを見つけ、谷に戻った時には時間の貯金を使い果たしていた。

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ルンゼを登り過ぎた・・・

 40m滝下についたのは14:20。ロープウェイの最終は17:00、残る標高差(400m)を考えると時間の余裕が無い。ロープウェイの最終便に乗り遅れると大変なので、安全策をとり中御所道を使って千丈敷に上がる事にした。

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40m滝についたけど・・

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まあ、記念撮影はしておかないと

 40m滝の巻きは左の支谷から。まだ残雪があり、水はとても冷たかったが、フリーで安定した場所まで登る事が出来た。

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左の支谷の滝を登る

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何とかフリーで

 そこからはともかく上へ上へあがって行くとテープの目印と明瞭な踏み跡の中御所道に出た。フィックスロープも真新しく誰か整備する人がいるようだ。

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中御所道

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ロープウェイが遠くに

 水が無くなった途端に元気の無くなるなべちゃんを後目に、元気なふみふみさんを先頭に千畳敷カールまで登る。ニッコウキスゲに癒されたがそれでもキツカッタ。

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水が無くなると別人のなべちゃん

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千畳敷カールにて

 中アの稜線はガスで覆われていたが、ロープウェイの順番を待っている間にガスは取れ、千畳敷が初めてのなべちゃんも絶景を楽しむ事が出来たようだ。

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ガスが晴れた

 結局最終の17:00発のロープウェイに乗って下山。水が少し臭ったので温泉で汗を流して帰った。

 

 軽い腕試しの積もりで挑んだ中御所谷だったが、思ったよりも手強く、またしても納得のいく登りが出来なかった。

 

 最も痛かったのはバスの遅延だが、もう少しスピーディーに登攀をし、巻きも慎重にルートを見極めていたら、と思うと悔しさが込み上げて来る。次回挑戦する時は千畳敷で昼飯を食べて宝剣を往復するくらいで行きたいなあ。参加の皆さんありがとうございました。リベンジしましょう。

 

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今回のコース