鈴鹿 カズラ谷 沢登り&懸垂下降徹底講座 2019.09.29
S字スラブ滝
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 2名
<山域・形態>
<コース>
懸垂下降訓練・宮妻峡P(7:00~11:00)~かずら谷遡行~登山道(14:30)
~宮妻峡P(15:35)
今回の駐車地
なべちゃんが懸垂下降に失敗し、ロープに宙吊りのまま一晩過ごしてしまったらしい。幸い何とか自力で脱出し、怪我も無かったようなのでほっとしたのだが、中途半端な技術と知識で沢に行ってはいけないという事で懸垂下降の特訓をマンツーマンで行う事に。
宮妻峡の駐車場の法面を使って練習。まずはロープの連結方法からおさらい。ロープの連結はオーバーハンドノットで行うのが現在の主流。結び目が一方向なので回収の時に引っかかる確率が下がる為だ。
ロープの連結
その次は仮固定の方法。今回は足にロープをぐるぐる巻く方法を試してみる。(写真は一応バックアップを取った状態ですが)
足にグルグル巻く
次はロープを投げずに懸垂下降する方法。(宙吊りになったのは樹林のある断崖でロープが絡まった事も原因の一つ)まずはコイル状にロープを巻いて掛けてみる。首に振り分けるよりスムーズにロープを下せる。
肩に巻いて降りる
ロープをザックに入れてしまう方法も試してみる。思ったよりスムーズにロープが出て来る。今度実際にやってみよう。
ザックにロープを締まってみる
そして今回のメイン登り返しの手順を説明する。使用するフリクションノットはいろいろ試したが、マッシャーが荷重がかかってもスライドさせやすく、使い勝手が良かったように思う。
マッシャー
空中懸垂をやる適当な場所が無かったので足が着く状態での登り返しだったが、システム、手順の確認は出来た。これさえ知っていれば一晩宙吊りにならずに済んだのに・・。
登り返し
実際になべちゃんも実践してみる。
バックアップで停止し、両手を使えるようにする
フリクションノットをセットして
懸垂下降登り返し 2019.09.29 鈴鹿ハイキング倶楽部
懸垂下降の練習が一通り済んだら、近くにあるカズラ谷を遡行する。練習で一日終わるのはもったいないからね。かずら谷道を少し進み、堰堤を超えて入渓。
2個目の堰堤
その後は直登出来る滝が次々現れるので楽しく登って行く。ロープは使わないので早い早い。
小滝が現れる
これはどうかな
滝身の左を簡単に越えられる
この谷はもっぱら春先の沢初めに来る事が多いので、濡れるのを躊躇しながら遡行する事が多いのだが、今は濡れても全然問題ないので簡単に感じる。
濡れるのを気にしなければひょいひょいと
ここもフリーで直登
快適に登れる
核心の10m滝はロープを出して滝の左側を登る。何年か前の大雨で滝上の木がごっそり流されてしまったので、支点を取るのに若干苦労する。
ここはロープを出す
その上はフリーで
その後も出て来る滝はどんどんと越えて行く。黒い滝、S字滝もフリーで。滝があるとなべちゃんはテンション上がって停まってくれないのでついて行くのに必死。
黒い滝
S字滝
上流部も前回来た時よりも少し落ち着いた感じがして楽しく遡行出来る。スラブ上の斜滝を登っていく。
少しはすっきりしたかな
去年の記録
ラストの15m滝はロープを出してシャワーで登る。登り切ったら源頭になり、頑張って斜面を登ったら登山道に出る。ここまで昼飯込みで3.5時間。
シャワー
源頭
登山道に出る
鎌ヶ岳には目もくれず、登山道をスタスタ歩いて1時間程で宮妻峡まで戻って来る。昼前に出発したにしてはまずまずの時間。足のそろった二人だとこんなものか。
駐車場で再度反省会をやって解散。貴重なパートナーに怪我でもされたらエライ事だ。知識と技術は極力共有した方がいいなと思った今回の山行だった。
なべちゃん、お疲れ様でした。もうミスしたらあかんよ。