琵琶滝
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 5名
<山域・形態>
大峰・沢登り
<コース>
下多古川林道(8:50)~取水施設・入渓(9:10)~下多古川遡行~林道下(12:25)~昼食(12:35~13:05)~琵琶滝下(14:10~14:35)~登山道~下多古川林道(15:30)
そろそろ鈴鹿を離れて紀伊半島のきれいなゴルジュに行きたいなと、白倉又谷の計画を立てていましたが天気予報は不安定・・。増水しても遡行でき、雨が降っても何とか楽しめる所は・・と考えて決めた行先は下多古川の下部ゴルジュ。林道が並走しているのでエスケープ、下山が容易です。前回訪れたのは2009年なので13年ぶりになります・。
<2009年の記録>
道の駅川上杉の湯に着いた時にはまだ雨がシトシト降っていました。同じように雨宿りしながらメンバーを待っている沢装束の一団に「どちらまで?」と声を掛けてみると、なんとキンゴさんでした。(実際にお目にかかるのは初めて)。今日は初心者を連れて下多古の上流部(林道終点から遡行)に行かれるとの事。
我々は下流部なので集落を過ぎた辺りの林道脇に車を停めて準備をします。
今回の駐車地
林道が対岸に渡るところにある水道施設の裏から谷に入り、堰堤を越えたら遡行開始。最初は水の無い巨岩帯。そしてヌメヌメ・・。ラバーソールの我々は非常に苦労します。
この施設から谷に入る
最初は水の無い巨岩帯
取水施設の跡が現れると水が流れだしてやっと沢登りらしくなってきます。最初の7mほどの滝は右の岩壁を直登しようとトライしてみましたが、難しく断念。クライマーさんなら登ってしまうんだろうなあ。ここは定石どおり左岸から巻いて空中懸垂で谷に戻ります。
古い取水施設
7m滝、右からトライするも断念
懸垂下降で谷に復帰
谷にもどったら遡行再開。ヌメヌメの谷をダマシダマシ登って行きます。溝状の所が多いのでステミングを多用しました。右がツルツルの巨岩になっている20mほどの斜瀑は右から巻きました。
ステミングを多用します
右から巻き
基本、大岩がゴロゴロする中を縫うようにルートを見つけながら遡って行きます。岩の下を潜るのは体が大きい私にはかなり不利(そして少し怖い)です。
ルートを探る
ここから行けるか?
通り抜けられるかな
大きな滝は殆ど出てこないので基本水線を攻めて行きます。水温、気温とも高めなので泳いでも問題なし。
水線を攻める
ここはちょっと渋い
前回えっちゃんが見事突破した溝状のゴルジュは、なべちゃんあっさり断念。私はえっちゃんの攻略法に倣ってズリ上がりますが、最後の乗越しに自信が持てなくて断念。13年たっても成長していないな~・・。
狭いゴルジュ
ずり上がったけど、あと少しで断念
その後も楽しく小滝を越えて行くと8mほどの滝が現れます。前回は滝の右側のトラロープで越えた記憶がありましたが、トラロープは既に無く、登るのもいやらしかったので右のルンゼから林道に巻き上がりました。
ルンゼの中には不法投棄されたゴミ(古タイヤやワイヤーなど)が溜まっていてとても不快でした(怒)。
水線が楽しい
昔は右にトラロープがあったんだけど
林道を巻きあがった先には宗像神社。神社のすぐ先から再び谷に降りて遡行再開です。
巻いた先に宗像神社
するとすぐに林道が頭上を横切っています。キンゴさん達はこの辺りからスタートしたのかな?。林道を越えると心なしか谷がきれいになったような気がします。
林道の上流は少しきれいな感じ
谷の中には奇妙な形に侵食された石灰岩がちらほら。なのでこの辺りは谷の規模の割には水量が少なく見えるのかもしれません。きれいなナメを越えていくと10m滝が現れました。
奇妙な形に侵食された石灰岩
きれいなナメ
右から簡単に超える
なべちゃんは「これが琵琶滝ですか?」と聞いてくる。13年前の私と同じ勘違い。左岸の遊歩道まで巻き上がりました。
これは琵琶滝ではありません
空が今にも泣きだしそうな雰囲気になってきたので、遊歩道を使って琵琶滝に向かう事にします。吊り橋を渡り、斜面を登ったら滝見台に出ます。そこから更に踏み跡(テープあり)を辿ると、ちょうどキンゴさんパーティーが下りてくる所でした。
遊歩道で琵琶滝に向かう
踏み跡から谷に降りると目の前に琵琶滝がバーン!今日はそこそこの水量があってかっこいい。滝下まで行って見物&滝に打たれてみました。
琵琶滝、バーン
普段仕事が忙しいふみふみさんは肩こりが軽くなったと言っています。なべちゃんは全身に水流を浴びて沢と一体になっていました。
滝に打たれて肩こりをほぐす
煩悩を落とす
あとは記念撮影をしたら来た道を戻り、遊歩道と林道を1時間ほど歩いて車まで戻ります。雨は殆ど降りませんでした。
記念撮影
集合写真
雨と増水を気にしての転進でしたが、下多古川下部ゴルジュは楽しい谷ではあるものの、少し汚れた感じで前回同様いい印象は持てませんでした。これも不法投棄のゴミのせい(許せん・・)。
次は本沢川流域のきれいなゴルジュに行きたいなあ。参加の皆さんありがとうございました。