台高 奥ノ平谷(サスケ滝まで)沢登り 2021.10.16
光に向かって(仙人滝)
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 6名
<山域・形態>
台高・沢登り
<コース>
千石林道ゲート(7:25)~魚止め滝(8:50)~仙人滝(10:20)~ホラ貝の滝(10:40)~昼食~鎌滝(12:25)~サスケ滝前(14:20~14:45)~飯場跡(15:35~16:10)~摂津道~千石林道ゲート(17:50)
季節外れの温かい日が続く10月。まだ泳げるんじゃない?ということで2021ラストゴルジュと銘打ち、台高 奥ノ平谷へ出かけました。当初は沢泊の予定でしたが、日曜日の天気が悪く、サスケ滝への日帰りに変更です。前回は梅雨末期の増水時期に行きましたが、今は渇水期。何とかなるでしょう。
<2015年7月の記録>
スメールに集合した後、蓮ダムの奥へと進みます。ヌタハラ谷の出合いを少し過ぎた所に車を停め、出発準備。入渓はゲートを超えてすぐのところから急斜面を下りました。(少し手前にちゃんとした踏み跡あり・・)
ゲートから少し先で谷に降りる
最初は平凡な河原を進みます。まだ水はぬるくこれなら大丈夫そう(何が?)。しばらく歩くと巨岩体になり、初音滝が現れます。右から岩の隙間を這うように登って超えます。
最初は穏やか
最初の滝
岩を潜って突破
やがて両岸がそそり立ってきてゴルジュがスタート。なべちゃんは壁を見上げながらニヤニヤしています。
すぐに暗いゴルジュへ
戻り滝は泳いで突破。水はそれほど冷たくなく、やっぱり大丈夫でした。全員で魚止め滝と対峙します。
戻り滝、泳いで取り付き
今回は水量も少なそうなので、魚止め滝の直登に挑戦してみます。まずはなべちゃんがロープを引いてトライ。滝の近くまで取り付くの離水が難しいようです。
続いて私もトライ。釜の壁沿いの反転流を避けまっすぐに滝に近づきます。滝の下にうまい具合に足がかかったので、ホールドをつかんで離水しようとしましたが、右肩に激痛が・・数週間前から五十肩がひどく右腕がまっすぐ上に伸ばせません(泣)。
あと少しでしたが戦意喪失。他にチャレンジャーもいなかったので戻り滝の下まで戻って右岸から巻きます。
魚止め滝に跳ね返される
戻り滝を戻る
右岸の巻きルートは残置ロープがありますが、結構渋く五十肩の身には厳しい登りになりました。その上もロープを出してトラバース。谷には懸垂で復帰しました。
巻きはいやらしかった・・・
次に現れる2段8mは水量が少ない事もあって穏やかな感じ。左岸をさくっとへつります。
2段8m
へつって突破
次は核心の仙人滝。前回は水圧に耐えるのにかなり苦労しましたが、今回はいたって容易。ラバーソールのフリクションを利用して簡単に超えていきます。ゴルジュに差し込む光に向かって登っていく様がとても美しい。
仙人滝のゴルジュ、今日は楽勝
光に向かって
水流をかわしながら登る
ほら貝の滝も今回は間近まで行って眺めます。ここを直登する猛者もいるようですが、我々の力量ではちょっと無理。戻って右岸のルンゼから巻きます。(ガイド本には左岸と書かれていますが右岸の方が容易)
この滝を越えると
ホラ貝の滝
少し進めば歩いて谷に戻れそうでしたが、シマ君の練習を兼ねて懸垂で降りる事にします。ロープのセット、一人でできるかな?
右岸から巻いて懸垂で
谷に復帰
昼食休憩の後、少し進むと鎌滝が現れました。大きくドーム状にえぐられた岩盤の中を落ちる様は圧巻・・。前回はなぜか巻きの途中から見ただけだったので、しばらく見惚れていました。
鎌滝
鎌滝を左岸から巻くと金谷の出合い。右岸側に快適そうな泊地がありました。岩の上に鎮座する巨木を超えるとサスケ滝の前衛にあたる20m滝が現れます。
岩の上の巨木
サスケ滝前衛の20m滝
ここも左岸の斜面をトラバースして巻き超えるのですが、獣道が錯綜してとても分かり難くなっています。何とか小尾根を乗越すとサスケ滝が見えました。
左岸から巻いて
滝下まで降りるのも神経を使う急斜面。しなくてもいい懸垂をしたりして時間を食ってしまいましたが、何とか予定時間ギリギリにサスケ滝前に降り立つ事ができました。水量少な目で迫力に欠けますがやっぱりかっこいい。休憩&写真撮影タイム。
サスケ滝
記念撮影
サスケ滝鑑賞の後は帰路につきます。右岸についているという古い道(摂津道)を見つけなければいけません。まずは斜面を飯場跡まで登ります。
左岸のトラバースで帰る
サスケ滝とお別れ
ここまで来れば明瞭な道型が続いているだろうと高を括っていましたが、そうは問屋が卸しません。水平にそれらしい踏み跡を進んだところでロスト・・こんなはずではないともう一度、飯場跡に戻りルートを探ります。そこから高度を下げる形で古いテープなどがあったので辿ります。
トロッコの跡?
ドラム缶もある
植林が出てくる辺りから踏み跡も若干明瞭になり、目印も出てきたので後は日没と競争するように先を急ぎます。ただ、明瞭といってもルンゼを横切る度に見失いそうになるので結構神経を使いました。
ヘッデンのお世話になりながら何とか山の神(お地蔵様?)までたどり着き、最後は河原に降りて谷中を歩いて林道に戻りました。
摂津道の山ノ神
20211016奥の平谷30
すっかり暗くなってしまいました
最後はヒヤッとしましたが、台高の茗溪を日帰りで楽しめいいゴルジュ納めになりました。これで今年は泳ぎはおしまいかな。参加の皆様、ありがとうございました。