灰色のCSに光が差し込む
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 4名
<山域・形態>
<コース>
川浦渓谷橋上(8:20)~本流ゴルジュ下降~海ノ溝洞出合(10:10)~大釜ノ滝(10:50~13:30)~灰色のCS(13:50~14:50)~林道(15:45)~川浦渓谷橋上(16:30)
前週の偵察時、海ノ溝洞の水量があまりにも少なかったので、これならいけるかも?と思い、翌週に再び川浦に出撃です。ここは何年か前に足しげく通った谷で突破もしていますが、前回はフォローだったので今回はリードでの突破を目指します。
2012年の挑戦
2014年の挑戦
メンバーはゴルジュ大好きなべちゃんといさおさんの長身コンビに、6年前も同行したなおちゃん。まずは、川浦渓谷の駐車場で出発前の記念撮影。なおちゃんテンション高いなあ~。
出発前の記念撮影
入渓は橋の袂から。先週、脱渓した下流側のルンゼはフリーで下るのは少し怖かったので上流側から下りましたが、下部は急になっていて結局懸垂下降。下流側が正解です。(前回も下流側から降りてました)
結局懸垂下降
右岸にわたり、微妙に怖いトラバースをこなして 70m直線水路の上に出ます。ここからは先週遡ったゴルジュをどんぶらこと下っていきます。流れが緩いので結構泳がされました。
微妙に怖いトラバース
直線水路の上に出た
下るのは楽ちん
と思ったら結構泳がされた
50m水路も抜けて、幅広3m滝も飛び込んで下ります。ここまでほぼ歩いていません。
それいけ!
勇気をもって!
後は流されるだけ
そしていよいよ海ノ溝洞へ進入です。まずは対岸から泳いで左岸から取りつき、最初の小滝も左岸側からへつり気味に超えます。
いよいよ海ノ溝洞へ
左岸からへつり気味に
そして最初の難関F2。右岸側をトラバースでぎりぎりまで近づき、滝下に飛び込むとあっさり立つ事が出来たので、そのまま超えてしまいます。今までで一番簡単な突破でした。
最初の難関F2(光で飛んじゃってますが・・)
滝上から後続を引っ張り上げる
そこからしばらくは ゴルジュの中を楽しく遡行していきます。水量が少ないおかげで怖さは無く、青い水の美しさに酔いしれながら進みます。
きれいだねえ
ゴルジュの底まで光が差し込む
水線突破(しかない)
高い透明度
出合から40分程で第2関門の大きな釜を持った6m滝に到着です。ここは水中からハングした壁に取りつかなくてはいけないので苦戦しました。私、なべちゃん、いさおさんの3人でそれぞれトライしましたが、離水は出来るものの、ガバのあるところまでどうやっても届きません。
半ばあきらめかけた2巡目のトライ、水流中のクラックにカムを効かせアブミをかける事で上段のガバに手が届きました。手が届いてしまえばこっちのもの。水流に負けないように体を持ち上げ、滝上に上がります。やったー!!!。
水中からのトライが厳しい
あとはメンバーとザックを何とか引き上げます。いい支点が無いのでロープの向きに気を使いました。
後続を引き上げる
6m滝の上の長淵は今日の水量でも泳いで超えるのは無理だったのでおとなしく左岸から巻きました。
左岸から巻き上がる(簡単)
そしてついに灰色のCSに到着。ゴルジュの底に日の光が差し込み水がクリスタルブルーに輝きます。記念撮影をしてから早速泳いで取り付きます。
灰色のCS
ゴルジュの底にまで日の光が
記念撮影
比較的流れが緩そうな右側に泳ぎ進んで側壁の凹部に入ります。そこで一旦体制を立てなおし、壁を蹴ってCSの下に取り付きます。あと少しの所で流れに押し戻されてしまいますが、何回目かのトライで岩の隙間にカムをセットする事に成功。そこからステミングとA0でCS上に這い上がります。
灰色のCSトライ中
後は後続を引き上げます。ロープがあるので取り付くまでは容易。4人がCSの上に乗った所で脱出を図ります。
後続の引き上げ
ここからは左岸の岩棚にトラバースするのですが、ツルツルでとても怖くて登れません。前回はそれ程でも無かったのにおかしいなあ。CSがずり落ちて位置が変わったのかも。
そこで、一旦CSを降り上流の滝を登る事にします。水量が少ないので何とかクリア出来ました。
CSを一旦下りてから
灰色のCSをクリアしたらゴルジュの出口はすぐそこ。 あとはすっかり普通の沢になった海ノ溝洞を遡り、斜面が緩くなったところで林道に這い上がります。
ゴルジュの出口へ
すっかり平流になった
林道へ這い上がる
林道をポテポテを歩いてスタート地点に戻ります。歩いて45分の距離を8時間近くかけて遊んでいました。あー楽しかった。
林道を歩いてスタート地点に戻る
今回で2回目の海ノ溝洞突破でしたが、今日は全てリードでクリア出来たのでとても自信になりました。これ以上難しい沢にチャレンジするのはもうしんどいかな?と思っていましたが、まだまだで何とかなりそうです。もう少し頑張ってみます。
参加の皆さん、ありがとうございました。