晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

大峰 立合川 第2ゴルジュまで偵察 2016.08.21

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    まぼろしの大滝
<メンバー> 山仲間 3人

 

<山域、形態> 大峰 沢登

 

<コース> 立合川橋(7:30)~ヨリキヤ淵(8:35)~ハママツ滝(9:05)
    ~銚子滝(10:10)~まぼろしの大滝(10:35)~まぼろしの大滝の上(11:40)
    ~遡行終了点・昼食(12:30~13:40)~立合川橋(15:15)


<天候> 晴れ


 二日目は当初予定の立合川に入る、とは言っても幻の大滝の見学と大滝の巻きルートの下見。8つあるというゴルジュのうち、2つを超えるだけなのでずいぶんと気楽だ。夜の雨は大したことも無かったので増水の心配もないだろう。


 再び東野トンネル(今度は東側)に車を停め、立合川沿いにある遊歩道から橋の下に降りる。谷に降りるルートの予習が不十分だったので懸垂で降りる羽目になる。後から調べたらいったん下流に向かえば良いらしい。

 

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合川橋からスタート

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最初の難関?

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懸垂で谷に降り立つ

 いきなりのゴルジュからスタート。フジンボ滝?を超えると大きなヨリキヤ淵に出る。(面白い名前が多い)左岸から巻いて谷の上に上がるときれいなナメが広がっていた。険悪なゴルジュ沢と思っていたら癒しの空間もあるんだ。

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いきなりゴルジュ?

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フジンボ滝?

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ヨリキヤ淵

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その上にはきれいなナメが

 しかしすぐに第2ゴルジュが始まる。ハママツ滝は巨大なCSの右側を流れる厄介な滝。右を登るのも厳しそうだし・・と思っているとSさんがサクッと中央突破。すごいなあ。

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ハママツ滝には泳いで取りつく

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どう攻める?

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中央突破でしょ

 ハママツ滝の上もゴルジュが続く。次の5mは手も足も出ないので手前のチョロチョロ流れる支流を巻き気味に登る。一見簡単そうだが、ヌメヌメでとても神経を使う。(特にラバーソールは)ここもSさんがハーケン1本打って突破。御見事。

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左のヌメヌメ支流を登る

 ヌメヌメを越えると左岸にルンゼが落ちている。これが大滝の巻きの際に使うルンゼのようだ。確認確認。

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脱出用ルンゼ

 釜を泳いで更に奥に進むと銚子滝とその前衛滝が現れる。これを越えればいよいよ幻の大滝だ。銚子滝は滝身の右から登る。

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釜を泳いで

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銚子滝

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Sさん挑戦

 銚子滝の上にはさらに狭い水路が続く。何だか奥には怪しい空間が・・。なにやらゴゴゴという音も聞こえる。

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狭い水路を超えると

 それは突然目の前に飛び込んできた。美しいラインをもった30mの斜瀑とあまりにも巨大な淵、そして大きく抉られた岩壁。その抉られ方があまりにも大きいのでまるで滝が洞窟の中に流れ込んでいるように見える。しばらく口をあんぐり開けて見とれる。

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出た!まぼろしの大滝

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やったー

 滝に前で行動食を食べながら小休止。まったくこの滝を見るだけでもここまで来る値打ちがあるというもんだ。釜の色は神秘的なエメラルドグリーンで吸い込まれそうだ。

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神秘的な釜の色

 ひとしきり滝を眺めたら巻きにかかる。この巻きルートの確認が今回の大きな目的だ。銚子滝を慎重に巻き下り、さっき確認した脱出用ルンゼを登る。途中ややこしい所もあったが概ねスムーズにと遊歩道に復帰。30分もかからなかったかな。

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脱出用ルンゼから遊歩道に

 遊歩道は昔は山仕事に使われていた道だろう。絶壁に作られた石組は昔の人の技術の高さを示している。すごいなあ。

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石組みの道

 遊歩道には「大滝へ」という看板があるので辿ってみると薄い踏み跡があり赤テープまである。谷に降りるとそこはさっきの大滝のすぐ上だった。巻き完了。

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大滝の上に出た

 今日の目的は大凡達成したので適当な所まで行って昼食にする。大きな窯を持った滝が現れたので左から巻く。その上は平流になっていたので今日はここで終了。michi君とSさんは竿を出すという。好きだねえ。 まったり昼食をとり、のんびりと昼寝。二人の釣果は坊主だったようだ(エサ取りしかいない)。

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大釜を泳いで

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日差しが差し込む

 いい時間になったので引き返す。さっきの滝は懸垂をしてみる事に。Sさんが下り初めてしばらくすると下から「痛い、痛い」と声が聞こえる。どうもハチの巣の近くを降りてしまったようだ。我々は少し離れた場所に懸垂支点を取り直し、無事効果。Sさんありがとうございました。

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この懸垂で事件が


 後は巻き道から遊歩道に戻り、テクテク歩いて立合川橋まで。短いながらも見どころタップリの沢だった。今回のコースならサークルのみんなと来れるかなあ。いや、やっぱり上まで遡行したいなあ。michi君、Sさんありがとうございました。

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遊歩道で車まで