晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

台高 奥ノ平谷 蓮の名渓を激闘突破① 2015.07.11-12

奥ノ平谷の盟主、佐助滝

 

<メンバー>
サークル 4人+3人

 

<山域、形態>
台高 沢登

 

<コース:1日目>
千石林道ゲート(7:30)~魚止滝(8:35)~仙人滝(10:20)~ほら貝の滝(11:40)~鎌滝(13:45)~サスケ滝(15:30) 泊

 

 夏の連休の前哨戦として選んだのは蓮の名渓、奥ノ平谷。これまで難易度の高さ、ヒルの多さから躊躇していたが、サークルのメンバーの力量も上がってきているので挑戦してみる事にした。メンバーはサークルのいつものメンバー4人に加え、michi君、Eちゃん、そしてこの辺りに詳しいSクリームさんを加えた7人の大所帯。

 

 スメールに集合し車を乗り合わせた後、千石林道のゲートまで進む。出発準備をしているとさっそくヒルが寄ってくる。やっぱり蓮川流域。ゲートを少し歩き、踏み跡から入渓。最初は平凡な河原歩きだ。水位はこのところの雨のお蔭で少し高めだろうか。

 

さあ、出発

最初は平凡

 

 すぐに両岸が立ってきてゴルジュの様相を呈してきたと思ったら戻り滝が現れる。この先の魚止滝は巻いた方が良い事がわかっているが、michi君が登れたら登りたいというので全員で戻り滝の上まで泳いで行く。釜に流木が溜まり、水は濁り気味で不気味な感じ。

 

戻り滝

 

 釜を泳いで滝上にでる。魚止滝を登るには釜を泳いで取りつかねばならない。7人でこれをやっていたら先に進まないのでやはり定石どおり戻滝下まで戻って右岸のFIXロープから巻く事に。ここも空荷で無いと登るのに厳しく、流石に上級沢だなあって感じ。

 

魚止滝

とりあえず全員を呼ぶ

でもって全員で戻る

 

 魚止滝の上も何だか厳しそうな雰囲気。でもここはギリギリ左岸側をへつれたのでほっとする。少し進むと不気味な廊下が現れた。

 

巻き降りてもゴルジュっぽい雰囲気

辛うじて左岸が歩ける

迫力~

廊下の奥に何かある?

 

 この廊下の奥には仙人滝だ。この水量で通過出来るか問題だ。辺りを見渡しても容易に巻けそうな雰囲気は無いのでとりあえず泳いでみる事に。

 

 仙人滝はさすがの迫力。何より登るには途中で滝身を横切らなくてはいけない。この水量ではどうかな~と思いmichi君と相談すると、とりあえず取り付いてみましょうとの事。さっそくロープを引っ張って取り付いてみる。

 

仙人滝

 

 岩のフリクションは良好で流心を外して足を置けば何とかなりそう。思い切って登ってみると何とかなってしまった。こうなったら全員突入とばかりに後続を呼び寄せる。ロープを張ってもなかなか厳しい物があったが何とか全員無事通過。

 

渡るのが大変

メンバーをフォロー中

お気に入りの一枚

 


動画で(Sクリームさん撮影)

 

 仙人滝を通過し一瞬だけほっとできたと思ったらすぐにほら貝の滝。ガイド本では左岸から巻き、投げ縄で垂壁を登るとあるが、仙人滝で時間を食ったので簡単に右岸巻き。少し進んで懸垂下降で谷に復帰する。

 

一瞬、ほっとできる雰囲気に

こういうのが平凡に見える

ほら貝の滝

懸垂下降

 

 谷に復帰後、しばらくは穏やか?左岸を巻き気味に進むと鎌滝が現れた。谷芯に降りるのも面倒だったので巻きの途中からの見物になる。

 

鎌滝

 

 鎌滝を超えてしばらく行くと絶好のテン場(金谷出合)があったが、ここに泊まると明日が苦しくなるので先に進む。巨岩帯を越えて行くと20mの滝(大石滝?)に行く手を阻まれる。この辺りになると左岸に摂津道が来ているはずなので斜面をズンズン登って道型を探す。ようやく見つけた安定した道をたどると佐助滝の前だった。

 

巨岩帯

怪しいトラバース

佐助滝、水量多いなあ

 


佐助滝、動画で

 

 佐助滝前で記念撮影した後、右岸から入る支谷を登る。小さい尾根を乗り越すと落ち口に出た。落ち口の右岸側には狭いながらも砂地の平坦地があった。時間的も今日はここで終わりにした方がよさそうだ。何とかテントを4張はって今宵の宿にする。

 

記念撮影

 

 夕食は餃子鍋にマーボ春雨丼。焚火も出来て快適な夜を過ごすことが出来た。初挑戦の上級沢、まずまずの初日だっただろうか。

 

餃子鍋

お尻を乾かす

 

<2日目へ続く>