晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

大峰 小黒谷 沢登り 2023.10.01

10月もシャワーで
 
<メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 2名

 

suzuhai.sakura.ne.jp

 

<山域・形態>

大峰・沢登

 

<コース>
林道(8:10)~吊り橋~入渓(8:40)~小黒谷遡行~植林小屋跡・昼食(11:00~11:30)~3段50m滝前(12:10~12:40)~杣道へエスケープ~植林小屋跡(13:30)~吊り橋(14:30)~林道(14:40)

 

「関西起点沢登りルート100」に沢登り用に出来たような谷と評されている十津川水系の小黒谷。前から気になっていましたが、大峰西面(奥高野)は遠く後回しにしていました。

 


 でも今年は極力未見の沢へ行く方針、近場は行く所が無く、そろそろ行こうかなと思っている所にいさおさんの企画。早速エントリーします。

 

 しかし、遠距離、天気もイマイチという事もあってかメンバーはいさおさんと二人になりました。まあ、たまには男二人で硬派な沢登りもありでしょう。

 

 亀山で合流し一路西へ向かい、風屋ダムには8時前には到着しました(運転ありがとうございました)。すでに林道では先客が出発するところだったので少し離れたところに車を停め沢装束に身を固めます。

 

 車から少し歩くと最初の核心と言われている吊り橋に到着。高さもあり、そこそこ揺れますがこの前畑薙ダムの吊り橋を渡って来たところなのでそんなに怖くありませんでした。

最初の核心

 吊り橋の対岸は林業用のモノレールの駅になっています。谷の入り口への道を探すのに少し手間取りましたが、谷に向かってトラバースする杣道を見つけたので辿って適当な所で谷におります。

 

谷に降りた

 

 谷は水量が少なく何だかしょぼい雰囲気。岩も黒く倒木が多い、さらに空はどんより曇っておりメンバーはおっさん二人連れ。華やかさのかけらも無い雰囲気ですが、そのうち小滝が現れると俄然、テンションが上がってきます。

 

小滝が現れる

 今日は積極的に行きましょう!という事で10月に入ったにもかかわらず水線を責めます。まだ水もそれほど冷たくありません。

 

流木が刺さる滝は
潜って右岸から巻く

 斜滝の所で先行Pに追いつきました(大阪の渓遊会の方たち)。こちらは人数が少ないので先に行かせてもらいます。

斜滝で先行Pに追いつく
きれいなナメ

 途中、立ちはだかる17m滝はここから登ってくださいって感じのバンドが走っていましたが、ちょっと無理そうなので左岸から巻きます。

 

バンドから偵察するも無理・・左岸から巻き

 その後は斜滝がどんどん出てくるのでガンガン登っていきます。シャワーを浴びても全然寒くありません。まだまだ行けるなあ。

 

斜滝20m右側からスタスタ
登れる滝が

 二つ目のゴルジュっぽいところのU字状の滝はフリーで直登。その上の18mもロープを出して水線を突破します。

 

U字状5m
小滝が連続
水線攻めます
快適シャワー
これも水線脇を登れる

 植林小屋には11:00頃に到着しました。やっぱり二人だと早いです。ここで遡行を打ち切っている記録も多いですが、まだ時間はあるので昼食を摂ってもう少し先まで進む事にします。

 

植林小屋

 壁状の5m滝は手がでず巻きましたが、その他の滝はシャワーで突破。この調子で最後の3段50mも突破するぞ~と最下段に取り付きましたが、ホールドスタンスが細かく、バランシーな登攀が要求されます。今日は2人、落ちて怪我しても大変なので「今日はこれぐらいで勘弁しといてやるわ」と遡行を打ち切ります。

 

手強いので巻き
シャワーで
そんなハイステップ真似できません・・
ステミングで
3段50mの下部、断念・・

 左岸の杣道まで巻き上がり、あとは道を辿り最後はモノレール沿いに急降下(結構渋い)。再び吊り橋を渡って山行終了です。お疲れ様でした。

 

杣道が整備されている
モノレール沿いに急降下
吊り橋で締め

 小黒谷は評判通り登れる滝がいくつも出てくる楽しい谷でしたが、いかんせん倒木が邪魔をしてちょっとイメージダウン。今度は水量の多い盛夏にシャワーを楽しみに来たいと思いました。

 

 いさおさん、ありがとうございました。