台高 ヌタハラ谷 沢登り 2020.06.06
不動滝にて
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 7名
<山域・形態>
台高・沢登り
<コース>
林道(8:30)~夫婦滝下(9:40)~不動滝下(12:20~12:50)~Ca1150二俣(13:30)~ネコ滝・コウセ滝下(13:40)~アザミ滝下(14:05)~桧塚奥峰(15:15)~ヌタハラ林道登山口(16:40)~林道(17:30)
梅雨入り前に少し大きめの谷に行っておこうと台高ヌタハラ谷に行く事に。個人的には5年ぶり4回目でこれまであまり苦労したイメージはありません。今、遡行したらどう感じるんだろうというのも楽しみでもあり不安でもあります。
過去のヌタハラ谷遡行
今回のメンバーは初心者2名を含む7名。林道本線のヌタハラ橋を少し超えた所に車を停めて出発、ヌタハラ林道を少し登り最初のヘアピンカーブから谷沿いの杣道に入ります。
最初はしっかりとした杣道が
以前はすぐに入渓したような記憶がありますが、今日は人数も多いので杣道を歩けるだけ進んでから入渓します。なんだか倒木が多くて雑然とした雰囲気。赤い岩の小滝をいくつか超えると2条に分かれた8m滝。ここは左のチムニー状から巻き上がりウォーミングアップ。
入渓
8m滝は左のチムニーから
そしてすぐに5m+10mの二つの滝が現れますが簡単に巻きあがれます。この辺りは自然林で雰囲気がとてもいいです。
いい雰囲気
上の10m滝
更に進むと倒木がダムの様になっています。2011年発生した山抜けの跡です。近くの野江俣谷も山抜けで様相が変わってしまいました。山は逃げないというけど残念ながら谷の風景はどんどん変わります。
倒木ダム
倒木帯を越えたら夫婦滝の下部に到着。ここで一休みです。下段の滝は登れそうでしたが、今回はメンバーが多いのでセオリーどおり右の岩壁から大巻する事にします。
夫婦滝の下
右のルンゼを少し登って何となく弱点っぽい所から登って行きます。しっかりとした木があるところまで登ってしまえば何とかなりますが、傾斜も強く緊張します。沢慣れないメンバーの為にロープをだしました。
ここから取り付く
結構立ってるなあ
ここは何回も登っているはずなのに前回の記憶がほとんどありません。怖く感じるのは危険を感じられるようになったからなのか、単に憶病になったからなのか。いいバンドを見つけたと思ったら落ち口の3m程下に出てしまったので、戻り更に上から巻きました。
巻きの途中から
これを超えると上段滝の落ち口の上へ
谷に戻ると見覚えのあるV字滝があったのでルートは間違っていませんでした。これは左から巻いたかな。
見覚えのあるV字の滝
V字滝の上からは小滝が連続する楽しいゾーン。これまで巻きが主体でしたが積極的に直登を楽しみます。ただ、時間が押している為、滝を登りたそうにしているなべちゃんにブレーキを掛ける事も。
斜滝
直登を楽しむ
シャワーは楽しいね
フォローの為にロープを出す事も
なべちゃん、ここは次登ろう
そして不動滝の下で少し遅めの昼食です。ここでは中段に登ってシャワーを浴びるのはお約束ですね。みんなもうずぶ濡れです。
不動滝
もうずぶ濡れ
不動滝を右手の杣道を使って巻くとその上は癒しのナメゾーンです。植生も自然林主体となり山抜けも見られないので、この辺りが一番美しいと思いました。
ナメゾーン
美しいなあ
Ca1150mの二俣を左に進むと2段のネコ滝・コウセ滝(?)が現れます。ここの巻きも何度も歩いているはずですが全然記憶にありません。左側の踏み跡っぽい所を辿りながら二つまとめて巻いてしまいます。
ネコ滝・コウセ滝(?)左から巻き
もうそろそろ源流かなあと思っていたら最後に15m程のアザミ滝が出てきました。ここも全然記憶にない・・(汗)左から巻き上がり、最後は木の根を掴んでのモンキークライムで滝の上に出ます。前回、こんなんやったかなあ・・。
アザミ滝、これも左から
アザミ滝を超えると稜線は近いので桧塚奥峰へ向かって斜面を登って行きます。草原のような気持ちのいい所なのですが、湿度が高くて暑く、それに虫が多くて閉口しました。桧塚奥峰で記念撮影です。
詰めは草原
桧塚奥峰
下山はオーソドックスに桧塚から林道を目指して下りていきます。最初は気持ちのいい疎林でしたが、すぐに植林帯になります。桧塚奥峰から1.5時間程で林道の登山口に降り立ちます。
最初は気持ちのいい自然林
ヌタハラ林道の登山口
あとは林道を小一時間歩いて車まで。林道はジキタリスのお花畑になっていました。
ちょっと日本の風景には合わない感じの花だなあ
4回目のヌタハラ谷。5年もたてば内容をすっかり忘れていたのはちょっとショックでした。まあ、再訪する谷も新鮮で楽しめると思えばいいかな。
参加の皆さんありがとうございました。