晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

台高 ヌタハラ谷から闇鍋平 沢登り 狂宴の夜は更けて・・ 2010.09.19-20

不動滝

 

<メンバー>
山仲間
      
<山域>
台高

 

<コース>
19日:ヌタハラ林道-ヌタハラ谷-闇鍋平(仮称)泊
20日:闇鍋平-桧塚奥峰-桧塚-ヌタハラ林道



 三連休の二日目は奥美濃から台高へ転進。台高北部のとある場所で怪しいメンバーが闇鍋をするというので急きょ参加させてもらうことにする。相棒はこれまた怪しいメンバーの一人である「ふ~さん」だ。

 

 西ヶ洞で使った沢靴が乾く間もなく早朝に出発し、ヌタハラ林道に到着。だいたい2時間半で来れたので大台ヶ原へ行くよりは少し近いかな。林道がUターンしているところに車を止め、支度していると怪しい企画の胴元であるZippさんが林道を車で上がっていく。遅れないように行きますからね。

 

 最初は小滝が連続するちょっとした廊下になっているが、ちょうど朝日が差し込んできて明るい感じ。3日前に雨が降ったにも関わらず水は乏しい。

 

日が差し込み明るい

 

 小さい滝は越えていくが中規模の滝は釜が深く巻く事になる。今日は鍋の食材を且ついでいるのと、宴会開始時刻までに会場につかなくてはいけないので果敢にシャワーという気分では無い。

 

中規模の滝は巻き

これも巻き

釜が深い

 

 ほどなく夫婦滝の下段に到着。ここの巻きは先日、滑落事故があったところなので慎重に行かなくてはいけない。右側のルンゼに入り、取り付けそうなところを見ながら登っていく。前回は途中で岩棚に取り付いたが、今回はルンゼを最後まで詰めて大巻きしてしまった。上部はざれていてズルズル。あまりお勧めでは無い。

 

夫婦滝下段

右手のルンゼを詰める

 

 それでも大きく植林の中をトラバースすると夫婦滝の上段の滝を見下ろせる場所に出た。水量は少ないがすごい迫力だ。後は正規の巻きルートに出たようで、すんなりと滝上へ。

 

夫婦滝上段(途中から)

巻きが終わってクールダウン

 

 夫婦滝の上からは登れそうな小滝が出てくる。唯一の難所も越え、気持ちに余裕で出てきたので直登して遊ぶ事にする。昨日の奥美濃は肌寒い位だが、台高はまだまだ暑く、シャワーが気持ちいい。

 

登れる小滝が出てくる

直登するふ~さん

これもジャブジャブと

やっぱりシャワーだね

 

 やがて滝音が響いてくると不動滝が現れる。うーん、豪快。青空に水しぶきが映えてとても絵になるので、ここで小休止。懸垂下降マニアのふ~さんはどこから支点が取れそうだとか、恐ろしいことを言っている。

 

不動滝1

不動滝2

 

 不動滝は左岸に仕事道からすんなり巻く。ここで落ち口マニアでもあるふ~さんから、落ち口を覗きたいので確保して欲しいとの依頼が。お互いに確保し合って写真を撮る。

 

落ち口をのぞく

写真では高度感が伝わらない

 

 不動滝の上部は穏やかになり、昔の山仕事の痕跡もちらほらと現れる。2段になっているコウセン滝?を左から巻いて二股を右にとり、黒い滝(アザミ滝?)を超えると一気に源流の雰囲気になり、やがてシダの広がる草原へ出る。

 

上部は穏やかに

2段の滝

黒い滝

シダの草原へ

 

 時間は14時。集合時間は15時なのでもう大丈夫だろう。もう9月下旬とはいえ、沢から上がるとまだまだ暑い。ふと足元を見るときれいな湧水が葉っぱの樋から滴り落ちている。早速、喉を潤し、泊まり用の水を確保。

 

湧水発見

葉っぱの樋

天然水補給

 

 後は登山道に出てゆるゆると闇鍋会場(仮称闇鍋平)に向かう。すでにたくさんのテント、ツエルトが張られ、さながらキャンプ場の様になっている(今日の参加者は13名)。急いでツエルトを張り、宴の輪に加わる事にする。

 

ツエルト設営完了

宴会開始

 

 宴会は本当に豪華なものになった。松坂牛のすき焼き、天然マイタケの鍋、マイタケのてんぷらに、その他いろいろ・・。ビールにウイスキー、マッコリも加わって16時から23時まで、山行時間よりも長い宴だったが、時間を忘れて食べて、飲んで、歌って、笑って・・ あー楽しかった。
 

すき焼きを作るグーさん

天然舞茸たっぷり
 
 翌朝、あれだけ飲んだにも関わらず、みなさん夜明けと共に起きだして(二日酔いの1名をのぞき)朝食をとる。そして記念撮影の後、三々五々解散。我々は桧塚奥峰、桧塚経由でヌタハラ林道に降りる。

 

狂乱の夜が明けて・・

ヒキウス平遠望

桧塚奥峰

 

 下山用のランニングシューズでは少しきつい急降下だったが、何とか12時過ぎには車に到着。スメールで汗を流して終了。
 同行していただいたふ~さん、宴会に参加のみなさん、本当にありがとうございました。