晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

台高 大熊谷 東俣谷~崩れ俣谷 沢登り 2023.04.02

夢幻滝

 

<メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 6名

suzuhai.sakura.ne.jp

 

<山域・形態>

台高・沢登

 

<コース>

東俣谷出合(7:20)~不動滝下(8:15)~夢幻滝下(8:50)~Ca700m二俣(11:00)~林道(11:25)~林道から下降(11:40)~崩れ俣谷(12:15)~崩れ俣谷下降~崩れ俣谷出合(14:45)~東俣谷出合(14:55)

 

 4月に入って少しは暖かくなったかな~という事で少し大きめの谷へ行く事に。行先は手頃でかっこいい滝が楽しめる台高、大熊谷の支流東俣谷へ。この谷は5年ぶり3回目。

 

ikuyayuuki.hatenablog.com

 

 この谷は下山が大変で、長い林道歩きや車のデポが必要でちょっと面倒。なので今回は隣の崩れ俣谷を下降する事にします。

 

 林道から谷に降り、渡渉して東俣谷に入ります。その昔、TV取材の為に整備された梯子はもう朽ち果てていました。

 

左岸には滝見用の道がある

 

 すぐに小滝が次々と現れます。泳ぐのにはまだ早いけど積極的に水線を攻めて行くと1時間ほどで不動滝が現れます。

 

小滝が次々

水線を攻める

これはどっちから行こうかな

これは左から巻き

ここも水線

不動滝

 

 不動滝は左岸のルンゼを詰め、バンドを斜上して落ち口へ。

 

バンドを斜上する

 

 そしてすぐに夢幻滝の下へ。淡い新緑の中に滔々と落ちる様はとてもかっこいい。名瀑です。

 

夢幻滝

記念撮影

 

 夢幻滝の巻きは右岸のルンゼから。トラバース気味に登って行く所は高度感があって核心かもしれません。その上の斜滝も一緒に越えてしまいます。

 

右岸のルンゼから巻き

高度感のあるトラバース

その上の滝も一緒に巻く

 

 その後も立派な滝が次々と出てきますが、どれも巻きは容易でロープは使いません。途中のゴルジュではシャワーを楽しめます。

 

巨大CSの滝、左岸の岩棚を登って巻く

これも見事な滝

ゴルジュはシャワーで突破

ちょっと滑るかな

左から巻き

 

 Ca700mの二俣を左に進むと谷の傾斜は緩くなってきました。ガレガレになった谷を詰めて行くと林道にぶち当たるので遡行終了。

 

林道に出る

 

 林道(といっても車で走れないほど荒れている)を西へしばらく歩くと崩れ俣谷の崩壊地が見えてきます。手前の植林帯を下り崩れ俣谷の右股へ降り立つ事が出来ました。

 

林道を歩いて

植林斜面を下り

崩れ俣谷の右股へ降り立つ

 

 傾斜の緩くなった辺りにガレに埋もれた堰堤がありました(こんな所にどうやって作ったのだろう)。

 

 谷が屈曲し、怪しい滝が出て来たので左から巻こうと斜面に取り付くと切通しに立派な道が現れました。これはラッキーと辿りますがすぐにわからなくなったので、危ういトラバースから急斜面をモンキークライムダウンで谷に降り立ちます。

 

立派な道

急斜面の下る

 

 降りた先は20mほどの滝の下でした。2段になっていて上段の様子はよくわかりません。うまく巻き下る事が出来てよかった。

 

20m滝

 

 滝から下流はゴルジュ状になっており、中々手強い下りになりました。巻き下りも難しいCSの滝がいくつか出て来たので懸垂下降します。そうこうしてるうちに雨が降り出します。

 

ゴルジュの中を下る

滑るかなあ

雨が降って来た

懸垂下降

 

 ゴルジュを抜けるとゴーロ状になって来たのであとは本流出合までテクテクと歩きます。雨脚が強くなってきましたが増水するほどではありません。

 

林道が見えた

雨が激しくなってきた

 

 林道を10分も歩くと駐車地に到着。ちょうど雨も上がったので乾いた服に着替えます。今シーズン初めてヒル被害も発生し、ひと騒ぎありましたが・・。

 

 3回目の東俣谷も下降に新しいルートを選べばまだまだ新鮮に遊べました。これなら車のデポも長い林道歩きも不要なのでいいコース取りが出来たなあ。

 

今回のコース

 今シーズン3回目の沢で、だいぶ感覚も戻ってきました。そろそろ未見の沢にも行きたいなあ。参加の皆さんありがとうございました。