晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

熊野古道と熊野三山めぐり GWは世界遺産で家族サービス  2013.04.30-05.01

 GW以降は色々と遠征の予定もあり、そろそろUちゃん孝行をしておかないと何かと支障が出てきそうなので、GWの間を利用して家族旅行に出かけます。場所はUちゃんの好きなパワースポットと温泉をセットにした熊野三山湯の峰温泉です。

 まずは三重県をひたすら南下して新宮に向かいます。高速道路が紀伊長島まで伸びたのでちょっとは楽になったでしょうか。それでもやっぱり4時間位。途中、鬼ヶ城、花の巌神社などを寄り道し、昼前に速玉大社に到着です。平日のせいか思ったよりも人は少ないです。


 さっそく家内安全と心身の健康をお祈りします。境内には平重盛が植えたという樹齢千年の梛の木があります。旅の安全、夫婦円満のご利益があるそうなので梛の葉をかたどったお守りをお土産に買います。



 次の目的地は那智大社。その前に勝浦によってお昼ゴハンです。勝浦と言えばマグロですが、前回来た時に行ったお店が見つからず、駐車場から一番近い所に行きました。堪能と言うほどたくさん食べれませんでしたが(高くて)やっぱり冷凍していないマグロは美味しいです。



 勝浦から車で移動して那智の滝まで。那智の滝は2年前に八木尾谷に行った時に寄り道しましたが、今回は那智大社が本命です。巨杉の立ち並ぶ参道を歩いていると千年の歴史を感じます。



 長い石段をヒーコラ言いながら登り切り、ようやく那智大社に到着です。中で巫女さんが踊っていたので「何ですか?」と尋ねたら神様のお昼ごはんだったようです。と言う事は何かをお供えする踊りだったようです。



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巫女さんが踊っている(神様のおひるごはん)

 ここでは境内に巨木の胎内巡りがありました。御利益大好きのUちゃんがやってみたいと言うので、護摩に願い事を書いて、樹の洞を潜ります。中に梯子があって樹の上に出るようになっていました。




 帰りは那智の滝を見物します。沢登り愛好家としては滝は気になる所ですが、ここも台風12号の影響で滝下の部分がえらい事になっていました。



 これで1日目の予定は終了。今日のお宿の湯の峰温泉を目指します。思ったより那智から遠かったので宿の夕食の時間にギリギリセーフで到着です。温泉にゆっくりつかり、郷土料理を頂くと長距離運転の疲れからか、いつの間にか寝てしまいました。


 
 2日目、今日は熊野古道を歩いて本宮を目指します。と言っても本宮まで湯の峰温泉から峠を一つ越えて1時間程で着いてしまうのでUちゃんでも安心です。湯の峰温泉街に車を停めて、熊野古道を目指します。時間の関係で有名な「つぼ湯」はまた別の機会に。




 熊野古道は踏み跡もしっかりしており、さすがに昔からたくさんの人が歩いただけの事はあるなあって感じです。杉の植林がやがて南国特有の照葉樹林に変わると峠の鼻欠け地蔵です。



 鼻欠け(もう首も無いが・・)地蔵に旅の安全をお祈りし、熊野本宮大社を目指します。峠を越えると急な下り坂になり、目の前が開けたなと思ったら本宮大社門前町が見えました。




 新しくなった参道を歩いて本宮大社まで。途中、明治まで社があったと言う熊野川の中州に立ち寄り、昔の熊野神社の風景を思い描きます。中州の社殿は洪水で流されたとの事なので、一昨年の台風12号は100年に一度位の災害だったんだなあ。



 本宮大社の社殿で最後のお参りをしたら熊野三山めぐりは完了です。世界遺産がきっかけで作られた立派な観光案内所で休憩し、バスに乗って湯の峰温泉まで戻ります。



 帰りは再び長距離運転で愛知まで戻ります。温泉で癒されましたがこの運転疲れでチャラかもしれないなあ。でもUちゃんには喜んでもらえたようなのでまずは成功。これで心おきなく遠征に行かせてもらいます。