晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北アルプス 常念岳から蝶ヶ岳 残雪の槍穂見物① 2013.05.04-05

5月なのに雪の上!

 

<メンバー>
サークル 4人

 

<山域、形態>
北アルプス 積雪期ハイキング

 

<1日目>
一ノ沢P(7:20)~登山口(7:40)~常念乗越し(12:35) テント泊

 

 GWは涸沢でテントを張って北穂高の予定だったが、季節外れの降雪で前半は雪崩の危険が・・。今回は北アルプス初めての初心者もいる事だし、敢えて無理をする必要も無いだろうと言う事で、危険の少ない常念岳に変更。穂高に登る事が出来なくても眺めながら歩くのもいいだろう。

 

 コースはもっともポピュラーな一ノ沢から。前夜のうちに移動して車とテントに分かれて仮眠。朝は思ったよりも寒くて上に上がればどうなるのだろうかと少し心配になる。最初はアスファルトの林道を歩いて登山口まで移動。

 

最初は林道歩き

 

 20分ほど歩いて登山口。登山届を提出し出発だ。今日は常念乗越までの1200mの登り。御在所中道2回分と考えると気は楽だ。

 

登山口、ここから焼く1200mの登り

 

 最初は新緑が萌え始めた川沿いの道を進む。やがて雪が出始めたと思ったら、ルートは夏道を離れ雪渓となっている谷中に入る。見上げれば真っ白に輝く稜線が青空に映えている。今日はあそこまで登るんやで、というと怯むメンバーも。

 

最初は新緑の中を進む

雪渓に入る

稜線まで続く雪渓

 

 気温が低めのせいか、雪も腐っておらず、かといってアイゼンがいるほどの傾斜でもないので快適に距離を稼いでいける。この時期にしては珍しい事もあって、メンバーはまだまだ元気だ。

 

まだ元気

 

 と思ったのもつかの間。二股を左に入ると徐々に角度が立ってきた。途端にペースが落ちる我がパーティー。ここまで順調にやって来たのだが、見る見るうちに後続の団体さんに追いつかれてしまう。

 

角度が立ってきた

後続に追いつかれる

 

 それでも先行者が多いせいでステップもしっかりとあり、順調に高度を稼いでいける。稜線がチラチラと見え出す辺りから雲が増え、何だか雪のようなものが降ってきた。

 

あれが乗越かな

やっぱりGW人が多い

 

 先を行く団体さんの後を追うように急斜面を詰めて行くとようやく常念乗越に到着。初めてのテント泊装備のメンバーがいる事を考えるとまずまずのペースだった。

 

行列

最後のひと踏ん張り

 

 さっそく常念小屋で受け付けを済ませテントを設営。テンバは雪が少なく、雪壁は作れなかったがまずまずの場所を確保できた。我々がテントを張り終えたあたりから続々とパーティーが到着し、テンバはすぐにいっぱいになってしまった。

 

常念小屋の入口

テントを設営

どんどん増えるテント

 

 ここからは槍が見えるはずなのだが、ガスと雪で何も見えない・・。ので、後はテントに入って昼寝タイム。夕方になっても雲が晴れる気配がないので、さっさと夕食にしてしまう。

 

ガスで何も見えない

 

 小屋で買ってきたビールで乾杯し、各自持ち寄ったワインでほろ酔いに。明日はできれば蝶で縦走したいと告げると、みんなも是非行ってみたいと言う(強気だなあ)。なので明日の早朝発に備えて早めに就寝する事に。前夜の長距離運転と久しぶりの重荷の疲労もあってあっという間に寝てしまった・・。

 

夕食はナベ
 
<2日目へ続く>