晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

赤坂谷からツメカリ谷 鈴鹿ダイブ&スイム大会 2008.07.27

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手はそこで、足はそこ!


<メンバー>

サークル

 

<山域>

 

<コース>
発電所取水堰-赤坂谷-ツメカリ谷-発電所取水堰

 


 早い梅雨明けの後厳しい暑さの毎日が続き、我が町は日本全国2位の最高気温を記録した・・やってられねえ。

 

 というわけで週末は毎度の如く鈴鹿の沢へ出動(沢靴の乾く暇もありません)。
今回はサークルの仲間と鈴鹿きっての面白コース、赤坂谷からツメカリ谷の周回コースで遊ぶつもり。神崎川発電所近くの林道はすでに車でいっぱい。さっそく沢装備に身を包み、出発する。

 

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準備OK?


 林道から川床に下りるとまずは赤坂谷(仙香谷)出合を目指してゴーロ歩き。発電用に水を抜かれた川はなんだか涸れ沢のようだが、泳ぎたくてうずうずしているEちゃんは水たまりを見つけては体を浸している。泳ぐのはまだ早いよ。

 

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今日も暑くなりそう

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泳ぐのはまだ早いよ

 

 巨岩の転がる出合から早速遡行開始。ここまで来ると水量はそこそこだ。長い間雨が降っていないのに山の保水力ってすごいな~と関心する。

 

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さあ、遡行開始

 

 今日は暑いのでみんな積極的に水と戯れながら登る。今回沢2回目のSさんも大張りきりだったが、大きな荷物が引っ掛かり悪戦苦闘。次はもう少し小さいザックで来てね。

 

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悪戦苦闘のSさん

 

 しばらく行くと、赤坂谷前半のハイライト、大釜を従えた8m斜瀑。ここは泳いで滝身の左に取り付き、豊富なホールドを使って滝上に。泳ぎプラス滝登りで楽しさいっぱいのコースだ。

 

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釜を泳いでの取り付き


 8m斜瀑の上はちょっといやらしい8m滝、左側のバンドを超えて行くがメンバーの一人がバランスを崩してバンドの上にドスン。ロープを出しておけば良かったかと反省する。

 

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慎重にね

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緑のシャワー


 ここから先は難しい場所も無く、若干平凡になってきた谷歩きが続く。やがてカシラコ谷出合を右にとればナメ滝地帯に突入する。水量が少なくいのが少し残念だが、ここも水と戯れながらバシャバシャと登る。

 

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もう大喜び!

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ナメ滝地帯に突入


 大ナメの上で昼食にした後はいよいよツメカリ谷へのトラバースだ。途中、トラバース道がわからず、赤坂谷を引き返すパーティーと出会ったので前回のツメカリ谷の時のように様相が変わっているのかと少し心配する。

 

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赤坂谷の大ナメ

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渓相は穏やかに


 右から支谷が流れ込む地点からトラバースにかかる。ポイントは谷の分岐点を2回右へ右へ、谷が詰まったら地点で尾根に乗ると植林の作業道らしきものが付いているので今度は左へ、紫頭巾の荷造り紐に導かれるように尾根を登って行くと右手に下降可能は踏み跡を見つけてそこを下る。狭い小谷を下って行くと朴ノ木谷の上流にでる。朴ノ木谷をさらに下るとツメカリ谷に合流する。

 

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ツメカリ谷へのトラバース

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やっと流れが出てきた

 

 トラバース途中で急に風が強くなり、空が暗くなってきた。こりゃ一雨来るかな?と思い、足を速める事にする。ツメカリ谷に出た後は裏見の滝には寄らずひたすら降渓。スダレ滝では全員恒例のダイブ大会。後続のパーティーも我々が飛び込んでいるのを見てダイブしている。

 

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スダレ滝はお約束のジャンプで

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後続のパーティーもダイブ

 

 この後、廊下の出口にかかる5m滝もダイブ。みんな慣れてきて怖くなくなってきたかな?

 

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続く滝もダイブ

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同じくダイブ

 

 ツメカリ谷出合でやっと本流に出ると一安心。空も明るくなり、雨の心配はなくなったようだ。少し休憩した後は今日のコースのハイライト、大水泳大会の始まり。

 

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やっと本流に出た


 みんな泳げるところは積極的に泳ぎにこだわりプカリプカリ。一見のんびりしているように見えるが、流れは弱く、水面下では必死に手足をバタバタし無くてはいけない。

 

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水泳大会の始まり~

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水面下はこんな感じ

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泳ぎにこだわります

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力の抜けた良いフォームです


 S字廊下のあたりももう人影はない。せみ時雨と少し傾いた日の光を受け、のんびり川下り。なんだか子供のころに夏休みを思い出すなあ。

 

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S字廊下の巨岩

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廊下入口の滝

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せみ時雨がこだまする

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最後まで泳ぎます


 取水堰まで泳ぎつき、水から上がると体が思いのなんの・・。林道への階段をゼイゼイいいながら登ると、ちょうど帰り支度を終えたパーティーの車が走り去って行く頃だった。

 

 今回は沢経験の浅いメンバーを含めた6人パーティーで少し時間が心配だったが、みんな積極的に飛び込み、泳いだので、まずまずの時間で周回できた。

 

 これでますます沢が好きになってもらい、沢メンバーが増えるともっといいんだけどな~、なんて思いながら宇賀渓まで戻り、解散。皆さんお疲れ様でした。