2023-12-19 レスキューロープワーク勉強会 2023.10.28 鈴鹿・伊吹 訓練・講習 1/3になってるかな? <メンバー> 鈴鹿ハイキング倶楽部 6名 suzuhai.sakura.ne.jp <山域・形態> 訓練・講習 <コース>石水渓P(9:00~15:00) 沢登りシーズンも最終盤。良いメンバーがそろってきたので来シーズンはもう少し厳しい沢にも行きたい、キャニオニングにも挑戦したい、という事で、緊急時ロープワークの勉強会をする事に。 今回のテーマは負傷した仲間の救助。 1/3引き上げシステムの構築方法、確保状態からの1/3システムへの移行、ロープの登り返し、介助懸垂の手順 のマスターを目指します。 石水渓の駐車場でまずは手順の確認。ムンターでのセカンド確保状態からからMMO(ムンター・ミュール・オーバーハンドノット)で仮固定、そして1/3システムの構築。これはキャニオニング時のバックアップとしても使えるので是非ともマスターしておきたい所。フリクションノットを使っての荷重移動をうまく理解できるかがポイントです。 MMOで仮固定 駐車場でやってます これで1/3かな 手持ちのギアで組んでみる ほんとに倍力になってるか確かめる どういう体勢で引っ張れるかも重要 次に滑落した仲間のところへ救助に行く前提での懸垂下降とそこからの登り返し。下降に使うロープは引き上げに使用するので、固定した1本のロープで降りてそれを登り返します。1本ロープの登り返しはアセンダーが使えるのでダブルロープの登り返しより比較的楽でした。 ロープがあればこんなところ登り返せる そして1/3システムでの引き上げ実践編。支点付近の足場の状況もありますが、まず1対1では抵抗が大きくて無理。ロープ折り返しの部分をプーリーにする事で何とか出来るかなって感じでした。 やっぱり一人で引っ張り上げるのは大変(というか無理) セルフレスキューの難易度が高い沢登りは3人以上のパーティーが理想だと感じました。あと、プーリー、セルフジャミングプーリーは最低パーティーに一つは必須。(+ペツルのタイブロックがあるとスリングでフリクションノットを作らなくて良いのでかなりスムーズ) そして最後は介助懸垂。負傷でロープ操作が出来ないメンバーをハーネスで連結し懸垂下降する方法です。今回はカウンターラッペルを試してみました。この方法は下降器への荷重が少なく、二人でも下降の為のフリクションを得られるのが利点です。 カウンターラッペルを試してみる これは使えそうだね ここまでやったらいい時間になったので今日は終了。足場の安定した駐車場と法面を使っての練習なので、実際、現地で行うのとは勝手が違うと思いますが、まずは手順そして課題も見えたのでいい練習になったかと思います。 もっと練習して実践でも困らないように、そしてなるべく実践しなくて良いように沢登りを楽しみたいと思います。 参加の皆さん、ありがとうございました。