晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 赤坂谷からツメカリ谷 沢登り 平日の鈴鹿ゴールデンコース 2020.07.31

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ここは泳ぐ所だよ
 


 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 3名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

 

<山域・形態>

鈴鹿沢登

 

<コース>

 神崎川キャンプ場(7:00)~神崎川林道~仙香谷下降点(7:55)~赤坂谷出合(8:05)~カシラコ谷出合(9:40)~乗越開始(10:30)~ツメカリ谷(11:15)~ツメカリ谷出合(12:20~12:50)~取水堰堤下(14:45)~神崎川林道~神崎川キャンプ場(15:30)

 

<登攀具>

 30mロープ(登りでは使用せず)

 

 当会、唯一の20代女子さやか嬢が平日に「泳ぎの練習がしたいので赤坂谷~ツメカリ谷を企画します」と言う。しかもメンバーが初級者2名だけとあっては心配性&世話焼きのおじさんは参加せざるを得ません。幸い、仕事は休みだったので遠征前日にも関わらず参加する事に。

 

 神崎川キャンプ場のゲートからテクテク林道を歩き、取水堰堤手前、仙香谷の道標から谷に降りていきます。天気は曇り空でなんだか怪しい雰囲気ですが気温は高いのでまあ問題ないでしょう。

 

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仙香谷の道標から下降。踏み跡は明瞭

 

 ゴーロを少し歩いて赤坂谷出会へ。今日はリーダーではないのでルーファイはさやか嬢に任せて後ろから見守ります。

 

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リーダー頼むよ

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赤坂谷へGo

 

 赤坂谷は難しい滝もなく、ロープを出さずにどんどん進めます。ただ、泳ぐ練習がしたいと言っていたのに、終始巻きモードだったのはいただけません。釜を持った8m滝は泳いで取りつくのが正しい攻略法です。その上の2段滝は左の岩棚から水線を突破します。

 

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美しいが簡単(右から超える)

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フリクションを信じて

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ここは泳ぐ所だよ

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水面下のスタンスを使って 

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さあ、どうやって超えよう 

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水線を行く

 

 赤坂谷は核心を超えても適度にイベントが出て来る楽しい谷です。時に泳いだり、小滝を巻いたりしながら進むと大ナメに到着。

 

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時には泳いで 

f:id:ikuyayuuki:20200817215223j:plain滝の右から超える 

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大滑に到着

 

 大人数でワイワイ来た時はたいていこの辺でお昼ご飯になるのですが、今日は3人でサクサク進んだのでまだ11時前。ツメカリ谷まで乗り越してしまう事に。

 

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グイグイ攻める

 

 ツメカリ谷への乗り越しはある意味、このコースの核心部。最近はスダレ滝のすぐ上に出るルートを取る事が多いのですが、地形が少し複雑になるので今回は少し上流から最短コースで超えます。(尾根の乗越しが短い分、沢歩きが長くなるので時間はたいして変わらない)

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支沢に入る

 

 乗越しの最中、空が暗くなり雨が降り出しました。ゲリラ雷雨だったらちょっとやばいので先を急ぎます。

 

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雨が降ってきた

 

 乗越し開始から約40分でツメカリ谷に出ました。ルートを支谷を詰め、そのまま尾根を越えて反対側の谷に降りていくだけなのでルーファイは簡単です。乗越し部には目印がたくさんついていました。

 

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ツメカリ谷を下降

 

 幸い、雨も止んだので予定通り遡行を継続。スダレ滝、ゴルジュ出口の滝ではお決まりのジャンプ。

 

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スダレ滝でジャンプ 

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廊下出口の滝もジャンプ

 

 その後のミニ廊下もクライムダウンして本流まで。ここでやっとお昼ご飯にします。

 

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クライムダウン

 

 ツメカリ谷出合で昼食の後は愛知川本流を泳ぎ下ります。太陽も顔を出し、キラキラと輝く沢が美しい。 

 

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本流を泳ぎ下る

 

 水量もそれほど多くないのでs字峡も水線通しに下ります。さやか嬢は流れをうまく読めず、反転流に乗って戻されたり悪戦苦闘。人生も沢も流れに乗る事も時には必要だよ。

 

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S字峡も水線突破 

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流れに乗れ!

 

 最後の滝も右岸から飛び込んで本日のイベントはすべて終了。取水堰堤の下から林道に巻き上がり、林道をスタスタ歩いて神崎川のキャンプ場まで。非常にスムーズに行動出来ました。

 

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最後の滝も上手く飛び込んでf:id:ikuyayuuki:20200817215329j:plain

お疲れ様でした

 

 若手のサポートとして参加した赤坂谷~ツメカリ谷のルートは何度通っても楽しいルートでした。さやか嬢もこれで自信をつけてどんどん沢に出かけて行ってくださいね。

 

 参加の皆さんお疲れ様でした。

 

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今回のコース