晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

台高 野江俣谷 沢登り 2019.04.06

ブログ引っ越しの際に抜けていた記録を順次アップしておこうと思います。

古い記録&季節外れになりますが、ご容赦ください。

 

イガミ滝の前で

 

<メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 4名

suzuhai.sakura.ne.jp

 

<山域・形態>

台高・沢登

 

<コース>
林道終点(8:55)~イガミ滝前(10:10)~昼食(11:30~12:00)~Ca835(14:20)~左俣~ナンノ木平(15:35)~林道終点(17:00)

 

 4月から本格的に沢登りシーズンに突入。今回は蓮川のかつての名渓 野江俣谷に出かけます。

 この谷は2011年の紀伊半島大水害で上部に大規模な山抜けが発生し、中流部より上がすっかり変わってしまった残念な谷。2016年に途中まで遡行していますが今回は2011年のルートを辿ってみようと思います。

 

<2011年の記録(災害前)>

ikuyayuuki.hatenablog.com

<2016年の記録(災害後)>

ikuyayuuki.hatenablog.com

 

 絵馬小屋林道終点に車を停め、絵馬小屋谷出合から入渓。春先なので水量はかなり少な目です。

 

20190406野江俣谷01
絵馬小屋谷との出合からスタート

 

 いきなり大岩がゴロゴロする険悪な雰囲気になって来たと思ったら不動滝のゴルジュ。ここは右岸から巻いてイガミ滝の前で記念撮影。

 

20190406野江俣谷02
いきなり険しい雰囲気

20190406野江俣谷03
通過不能?なゴルジュを上から

20190406野江俣谷04
イガミ滝の前で

 

 イガミ滝の巻きもトラバースから急斜面を登るいやらしいルートですが、さすがに3回目なので迷う事無く滝の上に。谷への復帰は懸垂下降です。

 

20190406野江俣谷05
イガミ滝の巻きで奮闘中

20190406野江俣谷06
懸垂で谷に復帰

 

 ゴルジュを抜けると谷は明るい雰囲気に。日差しもあってポカポカ陽気。水の冷たさも気になりません。なべちゃんは嬉しさのあまりシャワー全開で滝を登っています。

 

20190406野江俣谷07
明るい雰囲気に

20190406野江俣谷08
鶴小屋滝

20190406野江俣谷09
腰までなら問題ない

20190406野江俣谷10
と思ったらシャワーですか!

20190406野江俣谷11
我々も負けてられない

 

 10m滝は右岸の急斜面をロープを出して巻いて行きますが、ロープワークに慣れないなべちゃんは何だか戸惑っています。途中からフォローして何とか越えました。

 

20190406野江俣谷12
右岸から巻き

 

 標高700mを越えると崩壊地が始まります。両岸が大規模に抉れて、谷一面に倒木と土石が堆積しています。以前の面影は全くありません。

 

20190406野江俣谷13
大雨による崩壊地

20190406野江俣谷14
以前の面影は全くない

20190406野江俣谷15
稜線まで続く崩壊地

 

 標高830m近くは岩盤がむき出しになっていて門のようになっていました。濡れないようにへつって行きますが、なべちゃんは途中でドボン。寒そう~。

 

20190406野江俣谷16
この後なべちゃんはドボン

20190406野江俣谷17
後続はロープのおかげで無事クリア

 

 Ca835の二俣を左に入り谷を詰めて行きます。小滝をいくつか越え高度を上げて行くと崩壊地の上に出ました。しかし、恐ろしい破壊力です。

 

20190406野江俣谷18
Ca835で左俣に入る

20190406野江俣谷19
まだまだ小滝が続く

20190406野江俣谷20
崩壊地の上に出た

 

 ナンノキ平で小休止したら登山道を使って絵馬小屋谷出合まで戻ります。帰路はポカポカハイキングでした。

 

20190406野江俣谷21
ナンノ木平

 

 3回目の野江俣谷。崩壊地から上はやっぱり見る物なかったですが、下部はまだ美しさ、厳しさを保っていてまだ遡行価値が残っているのが確認出来て良かったです。これ以上崩壊が進みませんように。

 

 参加のみなさん、ありがとうございました。