晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

台高 野江俣谷 沢登り 崩壊後に下流部を楽しむ 2016.04.02

イガミ滝

 

<メンバー>
山仲間 3人

 

<山域、形態>
台高 沢登

 

<コース>
林道終点P(7:50)~野江俣谷~崩壊地(11:50)~エスケープ~登山道復帰(13:15)~林道終点P(14:15)

 

 2016年沢登り第2段は台高の野江俣谷。ここは2011年に遡行済、ゴルジュの美しいいい谷だったが、その年の紀伊半島大水害で大規模な山抜けが発生。それ以来足を運ぶ事は無かったが下流部のゴルジュは健在との情報から、春先のウォームアップにはちょうど良いと考えた。

 

 メンバーはmichi君とSクリームさん。前回は初心者育成沢だったので実力の知れた息の合うメンバーとの遡行は気楽で楽しい。

 

 集合場所では小雨が降っていたが天気予報は回復方向。林道終点まで車を進め、崩壊した橋の跡から遡行開始。

 

絵馬小屋谷出合、橋は崩壊

 

 雨のせいか水量は若干多めか。まだ気温が低いのであまり濡れないように進む。滝をいくつか超えると不動滝、イガミ滝のゴルジュに到着。

 

水量多めかな

 

 水線からの突破は到底不可能なので定石通り右岸からトラバース気味に巻いてイガミ滝の前に降りる。写真を撮ったら再び右岸に戻り、小さな岩溝を越えて巻き上がる。前回はベテランさんのルートを見ていただけだが、今回はうまくリードできた。(覚えていて良かった)

 

不動滝・イガミ滝のゴルジュ

イガミ滝

 

 懸垂下降で谷に復帰した後は快適な沢登り。次々に現れる滝を思い思いのルートで越えて行く。ラバーソールのフリクションは良好で、スラブのような場所でもペタペタと上がって行ける。

 

懸垂下降出谷に復帰

シャワーにはちと早い

幅広5mは右から超える

鶴小屋谷

ペタペタと超える

 

 もう雨で濡れているのでシャワーも交えて遡って行く。美しい10m滝は右岸の急斜面をロープを出して巻き上がる(michi君は直登したがっていたが)

 

たまには濡れますか

これも右から

真ん中を行く

左から巻き上がる

 

 標高700mまで来ると倒木が増え、目の前に崩壊地が現れた。見渡す限り荒々しい土石と倒木、雨もいっこうに止まないので右岸の支谷からナンノキ平から降りて来る登山道を目指す。

 

崩壊地に出た

ここから上はダメでしょう

 

 尾根に出たところで昼食休憩、そこから少し登り返すとちょうど登山道に出た。あとはテクテクくだって駐車地まで。まあまあいい時間で帰って来た。

 

 帰り道に近くで宴会を予定している山仲間に挨拶をし、(懐かしい方にも会えました)帰路につく。終始雨の中の遡行だったが気心の知れた仲間との沢登りは楽しいもんだ。今年もよろしくお願いします。

 

今回のルート