晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 渋川 沢登り 低体温一歩手前の奮闘沢 2022.06.18

奮闘の8m滝

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 9名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

<山域・形態>

鈴鹿沢登

 

<コース>
愛郷の森P(9:30)~渋川~おにぎり岩(10:15)~8m滝(10:30)~昼食~遡行終了(14:30)~林道~愛郷の森P(15:10)


 そろそろ梅雨入り。天気もあまり良くないだろうという事で、近くで楽しめる渋川へ今年も行ってきました。去年に続き7回目。

 

<2021年の記録>

ikuyayuuki.hatenablog.com

 



 まずは愛郷の森の奥に車を停めて入渓。他には車は無く、今日は我々だけのようです。

 

今回の駐車地

 

 最初は平凡な河原。壊れた堰堤を越えて進みます。次に出てくる堰堤は右岸から巻き。谷への復帰箇所にはトラロープが設置されていました。

 

 まずはサクサク

堰堤を巻いて

トラロープで降りる

 

 両岸が徐々に狭くなってくると雰囲気が出てきます。今回は20代の若者3人をチームにして、独自に突破ルートを考えてもらう事にします。しかし、若者は歩くの早い早い・・。

 

段々雰囲気が出てきた

 最初の関門、おにぎり岩のある2mほどの滝。水量が多い時はおにぎり岩の左のクラックから登りますが、若者チームは水線通しで突破を狙うようです。

 

おにぎり岩

 が、トップバッターのけい君が水流に負けて跳ね返されてしまいました。そこでシマ君にバトンタッチ、シマ君は水流をうまく掻い潜り流心の向こうに出ます。

 

跳ね返されるけい君

しま君はクリア

 

 後続は先頭が引っ張っていったロープを手繰っていけば簡単。なべチャンチームは左のおにぎり岩から、私は若者と同じく水線から突破しました。


なべちゃんチームは左の岩から

 

 次の大釜を持った8m滝。今回は水量も少ないので直登にチャレンジです。まずは若者チーム。けい君が水流に跳ね返され、シマ君がチャレンジ。滝下に辿り着く事は出来ましたが離水が難しく、体が冷えてしまって断念。左の岩棚から巻くことに。

 

 続いてなべチャンのトライ。ここも離水が難しく20分ほど水柱で奮闘。カムをセットし、あと少しという所まで行きましたが力尽きてしまいました。体温低下で最後は自分がセットしたカムが回収できないほど消耗してしまったので、滝上に巻き上がり昼食を摂って体温回復を図ります。

 

粘るなべちゃん

もう少しで離水もタイムオーバー

 

 なべちゃんは体を震えが収まらず、撤退かとも思いましたがご飯を食べて温かい飲み物を摂った所で回復。残置してきたカムは懸垂下降で回収しました。

 

残置したカムを懸垂で回収しにいく

 次の2条3mの滝は左側の水が流れていない所から突破を図ります。※因みにここは2010年の時点では頭上の岩が未だ被さっておらず簡単に超える事が出来ました。

 

ikuyayuuki.hatenablog.com

 

3m滝

 

 クライミングの上手い人はスメリングと体重移動だけでサクッと登ってしまいますが、私にはちょっと無理なのでカムをセットしA0で突破。若者3人を引き上げます。あとのメンバーは左から巻き。

 

カムをセットしA0で越えました

後続を引き上げます 

天下御免の向こう傷が・・

 

 次の2mは右の岩棚から簡単に突破。そしてラスボスの3m滝が出てきました。

 

ここは簡単に右から

 

 まずは水線突破を目指します。最初に流心の奥に入り込むまでは良いのですが、ヌメヌメの壁に行く手を阻まれます。

 

水線突破を試みるも

 

 私もと少しのところまで行きましたが、力尽きてしまいました(空身で行けばよかったと後悔)。結局いつものように体重の軽い人をショルダーで上まで上げ、固定ボルトを利用し、1/2システムで引き上げます。

 

あと少し・・悔しい 

やっぱりショルダー

そして引き上げ

 

 あとはミニゴルジュを泳げばゴールの河原は目の前。記念撮影をし、林道を歩いて愛郷の森まで戻ります。

 

ラストのミニゴルジュ

泳いで突破

集合写真

 渋川は短いながらアトラクションが詰まった楽しい沢。ある程度登れないと難しいですが、色んなテクニックを駆使し仲間と力を合わせて突破していくのも楽しかった。

 

 参加の皆さん、ありがとうございました。