晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 カズラ谷 沢登り 2020.03.29

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攻めるなべちゃん

 

<メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 7名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

 

<山域・形態>

鈴鹿沢登

 

<コース>

宮妻峡(10:00)~入渓(10:20)~カズラ谷遡行~10m滝(13:00)~S字スラブ滝(14:00)~かずら谷道(15:45)~宮妻峡(16:25)

 

<登攀具>

30mロープ、カム

 

 2020年3回目の沢登り。当初の予定は南紀の立間戸谷に行く予定でしたが、前線の通過が思ったよりも遅くなりそうだったので、移動時間の短くて済む鈴鹿のカズラ谷に変更です。

 

 カズラ谷は夏場、激ヒルエリアになりますが、登れる滝が多く、適度にロープも使うのでシーズン初めのウォーミングアップには丁度いい谷です。駐車場で準備をしつつ、雨が上がるのを待っていたら、リミットの10:00前には雨が上がり、丁度咲き始めたキャンプ場の桜に見送られてのスタートになりました。

 

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宮妻峡の桜の下でスタート

 

 登山道を少しだけ歩き、堰堤を超えて入渓。今日が沢初めのメンバーもいるので、簡単に注意事項をおさらいします。シーズン初めにけがをしたら勿体無いもんね。すぐに現れる堰堤を超えたら遡行開始。 

 

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堰堤を超えて

 

 1~2mの小滝群で軽く足慣らしをしたら5m滝が現れます。ここは滝の左側から直登できますが、下部が抉れていて離陸が少しだけやっかい。それにまだドボンはしたくないので気を抜けません。

 

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5m滝

 

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左から直登

 

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乗越はちょっと緊張

 

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冷たい~

 

 その後も出て来る小滝を快適に越えて行きます。朝までの雨が嘘だったように青空が広がってきて沢もキラキラ。やっぱり太陽があった方がいいですね。

 

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小滝をどんどん超える

 

 2段8mは左の段差から登れば容易。でも練習も兼ねてロープをだしてロープワークを確認しながら登ります。アグレッシブななべちゃん、いさおさんチームは水線を攻めます。(まだ寒いよ・・)

 

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2段8mは左から無難に越える組と

 

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水線攻める組

 

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ロープワークの復習もしっかりと

 

 大雨の影響ですっかり形が変わってしまった滝を超えると核心の10m滝。私はオーソドックスに滝の左側から登りましたが、またまたアグレッシブななべちゃんは滝の右から攻めます。やるな~、でも落ちないでね。

 

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崩壊した滝

 

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核心の10mは左からのノーマルルートと

 

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右から攻める組

 

 核心の滝を超えてもまだまだ楽しいゾーンは続きます。S字スラブの滝は体重移動で微妙なフリクションを活かすのがミソ。ベテランメンバーはそつなく登って来るので頼もしい。

 

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黒い岩の滝

 

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S字スラブ

 

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上手く体重移動して登る

 

 S字スラブの上はこれも大雨の影響でスラブがむき出しになってしまてますが、ヌメリを気にしながら登ります。そして最後の核心部はどん詰まりの右から落ちて来る15mの滝です。

 

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スラブは続き

 

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すっかり風景が変わってしまった

 

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どん詰まりから

 

 段差があるのでそれほど難しくはないが、高度感もありヌメリもあるのでロープを出して慎重に登ります。飛沫を浴びるので順番待ちが寒い・・・。

 

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15m飛瀑を登る

 

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シャワーが冷たい

 

 15m滝を登ったらあとは水がすっかり少なくなった谷を詰めて最短で登山道を目指します。1000m級の山とは言え、標高上げると風が冷たく、メンバー曰く「雪山より寒い・・」との事。長居は無用なので登山道をスタコラと降りて行きます。

 

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水が涸れた谷を詰め

 

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かずら谷道を目指す

 

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下山はすんなり

 滝登りで積極的にロープをだしたので、もっと時間がかかるかなと思いましたが、みんなスムーズに行動出来て予定時間には下山する事が出来ました。

 

 沢慣れたメンバーがどんどん増えて、順調なスタートを切った今シーズンの沢登り。心配なのはコロナと天気だなあ。

 

 参加の皆さんありがとうございました。またよろしくお願いします。