晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

南ア 黄蓮谷から甲斐駒ヶ岳 2018沢泊トレ② 2018.07.15

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空まで続くスラブ滝


<メンバー>
サークル 3人+michi君

<山域、形態>

<コース>
泊地(6:10)~坊主滝(6:25)~黄蓮谷右股(7:30)~奥千丈の滝
~泊地・Ca2400(13:40)

<天気>
晴れ

 今日は甲斐駒ヶ岳の頂上まで詰めて6合石室まで行く予定。昨日はまったりだったので少し早めに出発する。

 歩き初めてすぐに坊主滝。右側のルンゼを登り、尾根をトラバースして落ち口へ、数メートルの懸垂下降。ここは2回目なので前回のルートを覚えていた。

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坊主滝

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巻きの途中から

 坊主滝の上も滝が連続する。濡れたスラブをペタペタと登るのはバランシーで緊張する。1箇所ロープを出したかな。

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谷全体が滝のよう

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濡れたスラブをトラバース

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滑らないでよ

 黄蓮右股出合の滝は前回、巻きが厳しかったので直登を試す。水流右側からはみためより簡単に登れた。

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右股出合の滝

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水流右は思ったより簡単

 右股に入るといよいよ奥千丈の滝。滝が連続し、谷全体が滝の様だ。基本フリーで登って行くが、要所要所ではロープを出す箇所もある。

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いよいよ奥千丈滝

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迫力あるなあ

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滝ばかり

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グイグイと登る

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Tよっさんは水線が好き

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奥千丈滝

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時々ロープを出す

 奥千丈滝を超えてもダイナミックなスラブ滝が続く。手掛かりが無いところは右の草付きを利用して登ったり、ルーファイが楽しい。

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右の草付きを登る

 左岸のテラス状からクラックをトラバースしてスラブ滝の上に出ると前回泊まった場所が出て来た。ここまでよく1日で来たもんだ。

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右のクラックをトラバース

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緊張するなあ

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雪渓が出て来た

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前回の泊地

 そして核心部に突入。水流を詰め、左側のスラブを残置ハーケンのルートを利用して登攀。一旦、ピッチを切って、そのままスラブを詰め上がり右岸側の溝状になったスラブを登って行く。微妙な傾斜でいやらしかった。

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この辺が核心かな

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左のスラブを登る

 核心部を超えると巨大な雪渓に行く手を阻まれる。一応雪渓対策(バイル+チェーンスパイク)はして来ているし、簡単に通過出来そうだったが、メンバーの疲労が激しい。このまま詰めても頂上までは微妙な時間帯だったので今日はここで泊まる事に。

 鋸岳への縦走は諦める事になったが、この進み具合では実際に縦走してもかなり厳しいものになるだろう。

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雪渓に阻まれる

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涼しい~

 そうと決まれば薪を集めて焚火の準備。最初の予定では避難小屋泊で焚火が出来ないはずだったので、これはこれで嬉しい誤算。

 夕方からガスが出てきて小雨もぱらついて来たので、このまま進めばルーファイが難しかったかも。 

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今日はここで終了

 夕食のパエリアもうまく出来、焚火を囲んで楽しい一夜。さすがに雪渓の横でのタープ泊は少し寒かったけど。

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夕食はパエリア

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焚火は楽しい

つづく