大峰 神童子谷からノウナシ谷 沢登り① 2020.05.23-24
釜滝
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 4名
<山域・形態>
大峰・沢登り
<コース1日目>
神童子林道(8:00)~神童子谷入渓(8:55)~赤鍋滝(9:40)~釜滝(11:00~11:30)~ノウナシ谷~ノウナシ滝下(12:50)~千手滝下(13:45)~地蔵滝下(15:00~15:20)~Ca1530泊地(16:20)
<登攀具>
30mロープ×2
新緑の頃、気温も上がってきたのでここらで一発目の沢泊を、という事で大峰の神童子谷~ノウナシ谷に出かけます。それ程難しくなく、美しい原生林の中を歩く癒しの谷、出発前からワクワクが止まりません。犬取谷は行った事はありますが、ノウナシ谷は初めてです。
2017年9月 神童子谷から犬取谷の記録
御手洗渓谷を過ぎ、対向車が来ないかヒヤヒヤしながら国道を走り、神童子林道を少し進んだ所に車を停めます。林道終点まで歩き、橋を渡って薄い踏み跡を辿ると遊歩道と合流。鉄の階段を下りて入渓です。
鉄階段を下りる
入渓
すぐに淵が現れます。両岸がツルツルなので水中を進もうとすると首まで浸かってしまいました。まだ水が冷たくて体の動きがやばくなってきたので左岸の壊れた遊歩道から巻きました。他のメンバーは果敢に泳ぎます。
水中突破を試みるが
他の三人は泳いで突破
沢はまだまだ平流で時々淵が出て来るのでなるべく遊歩道を利用します。しかしこれも所々壊れているのでなかなかアドベンチャーです。
なるべく遊歩道を歩く
床が抜けているので下に降りる
再び谷中を歩いて行くと両岸が狭まってきます。「へっついさん」です。前回はお腹まで浸かりましたが今回は膝下位の水位でした。
新緑がきれい
へっついさん
へっついさんを過ぎると最初の見どころ、赤鍋の滝です。釜は右からヘツリ、滝の右側をクラックを拾いながら登ります。見た目よりも滑らないのでドボンせずに済みました。
赤鍋の滝
後続をフォロー
赤鍋滝の上はちょっとした連瀑になっています。釜が発達しているので一瞬泳ぐ箇所がありました。一瞬ですが寒かった。やっぱり大峰の沢は水が冷たい。
滑りそうだなあ・・
一瞬泳ぐ(さぶっ)
ロープがあれば楽ちん
その後、釜滝までは平流歩き。石垣のある所では釣り人らしき人が早々に焚火を起こしてごはんの準備をしていました。
立派な石垣
平流をジャバジャバと進む
入渓から2時間程で釜滝に到着です。「関西起点沢登りルート100」の表紙にもなっている滝はその名の通り深い釜が印象的でした。昼食を摂り、記念撮影をしたら右股のノウナシ谷に入ります。いよいよ未知のゾーンです。
釜滝
記念撮影
ノウナシ谷と犬取谷の出合は快適そうなテン場です。夏ならここで泊まって泳ぎながら引き返すのも有りかなあ。右股のノウナシ谷はしばらくはこれと言った大きな滝は現れません。美しい原生林を楽しみながら歩いて行きます。
ノウナシ谷に入る
新緑が美しすぎる
森の妖精?
森林浴を楽しみながら1時間余り歩いて行くとノウナシ滝が現れます。トポにある通り右の小尾根を登り、巻き上がれるルートを探ります。途中で怪しいバンドを見つけましたが(木に←が彫ってあったが)、とても怖そうだったので戻り、さらに上を目指すと普通に歩いて巻ける幅の広いバンドがありました。
ノウナシ滝
小尾根を巻き上がる
その上の千手滝は突き当りのルンゼを登り、折り返してバンドをトラバースします。安全に巻ける所を探してかなり上までルンゼを詰めたのでその上にある馬頭滝まで一緒に巻いてしまいました。(でもこれが正解ルートのよう)ここでは念の為ロープを出します。
千手滝
ルンゼを詰める
折り返してバンドを登る
馬頭滝の落ち口に降り立つ
次に現れる地蔵滝はやさしい感じの滝、滝下にいいテンバがありましたが、明日の事を考え先に進みます。巻きは右の斜面を簡単に登れます。山芍薬が咲いていまいした。
地蔵滝
山芍薬
地蔵滝の上も小滝やナメが続く楽しいゾーン。そろそろテン場を探さねばと思いながらどんどん登って行きます。
小滝が続く
庭園の様
まだまだ遊べる
標高1530m付近の二俣がちょうどいい感じの平坦地になっていたので今日のお宿をここに決めます。薪を集め、ツエルトを張って、いい感じのツエルト村が出来上がりました。
ツエルト村完成
あとは焚火を囲み、お酒を飲みながら米が炊けるのを待ちます。焚火でウインナー、ベーコン、チーズ等を焼いて至福のひと時。ごはんも程よく炊きあがり、〆のカレーもばっちりです。
やっぱり山で一番贅沢なのは沢泊だよね~なんて話をしながら楽しい時間はあっという間に過ぎて行きました。
つづく