大迫力の銚子滝
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 6名
<山域・形態>
<コース>
大ツゲ谷手前ゲート(7:20)~日河原洞トイレ(8:15)~銚子滝下(9:00)~12m滝上(10:50)~15m滝上(13:50)~大平、沢ノ又出合(16:20)~泊地(16:35)
6月に入り気温も上がってきました。本格的な梅雨入りを前に泳ぎを交えた沢泊をしておこうとと思い、奥美濃の銚子洞へ出かける事に。この谷は4年ぶり3回目。
2017年の記録
前日にかなりの雨(80mm位)降ったので、遡行出来るか少し不安でしたが、板取川が川浦谷と名前を変えても車から見る谷の様子はちょっと水量多めかなって感じ。濁りも無く、一安心です。
川浦谷沿いの林道は大ツゲ谷の手前で通行止め。ゲート前には渓流釣りの人と思わしく車が3台停まっていました。ゲート前に車を停め、身支度をしたら出発です。今日もいい天気。
大ツゲ谷のゲートから林道歩き
舗装路を40分程歩くと銚子滝トンネルを通過します。真っ暗なので毎度、平衡感覚がおかしくなりそうです。遠くの出口の明かりを頼りに歩きます。
銚子滝トンネル(真っ暗)
トンネルの出口には立派なバイオトイレ(使用不可)と遊歩道の入り口があります。この遊歩道は開発されたけど結局使われる事が無かった無駄公共?工事の一つ。谷沿いに着けられた小径を銚子滝に向かって歩きます。
日河原洞から使われる事の無かった遊歩道
整備された道を行く
途中、釣り人を上手くパスし、壊れかけた吊り橋を二つ程渡ると轟音と水しぶきが・・銚子滝に到着です。
途中の吊り橋はこんな感じ
銚子滝は今まで見た中で一番の水量。巻き上がる水しぶきはまるで雨の様に辺りを濡らしています。
銚子滝
銚子滝は滝の右側にある古びた残置ロープを頼りにフリーで取り付きましたが、泊装備ではちょっと怖かったので後続はロープで引き上げます。トラロープを頼りにトラバースして落ち口のすぐ上に出ます。
滝の右の斜面に取り付く
落ち口のすぐ横に出る
滝の上もかなりの水量でうっかり落ちると滝の下まで流されそう。万全を期すためにロープを張って慎重にトラバースします。なんだか厳しい遡行になりそうな雰囲気です。
落ちるとヤバいのでロープを出す。
銚子滝のすぐ上の12m滝はいさおさんリードで右側から取り付きます。それ程難しくはありませんが、上部は少し立っているのでロープがあると安心です。
12m滝は右から
順番に確保します
6人でロープを都度出していると大変です。滝を二つ超えるのに2時間程かかってしまいました。滝の上は癒しのゾーンのはずですが、水量が多いのでルート取りが難しくなかなかスムーズに進めません。
スクラム渡渉も
倒木渡り
流されないように慎重に
足を取られそう
それでも穏やかな場所では森の美しさに目を奪われます。新緑から深緑に変わりつつあるこの季節は森の生命力が溢れているような気がします。
森がきれい
前回、泳いで取り付いた8m滝は釜が砂利で浅くなっていたので右からへつって取付けました。登りは容易です。
8m滝
8m滝の上からはちょっとしたゴルジュになってきて、ルーファイが悩ましい。その分色々考えて楽しいのですが。
細い水路を直上
水流の押し負けないように
岩の隙間を流木を頼りに越えて行く
そして3つ目の大滝15mが現れます。水しぶきが凄すぎて正面からは見る事が出来ません。ここも右側を登って行きます。斜度はそれ程でもないのですが、岩が滑って気持ち悪いので途中からロープを出しました。
15m滝にとりつく
滝の右側を登って行く
15m滝上は巨岩帯になり、ここもルートを探して右往左往してしまいます。そろそろ泊地へ着く時間が気になってきました。
ここで個人的には痛恨のミス。ルートを見ようと岩の上に乗った途端にスリップし、太ももを強かに打ち付けてしまいました。痛みが中々引かず、打った足を上げるのが辛くなってしまいました。
右からトラバース気味に登る。少しいやらしい。
それでも何とか進んで行き、大平と沢ノ又手前にあるゴルジュを左から巻いて何とか出合に到着しました。本来は大平を奥まで進みたかったのですが、沢ノ又の大栃のテン場に泊まる事にします。
このゴルジュは左から巻き
岩がせり出した所はハイハイで通過
到着がずいぶんと遅くなってしまいましたが、タープツエルトを張って薪を集めます。私は足が痛くてあまり働けませんでした(皆さん申し訳ないです)。
焚火に火が付くと、ふみふみさんお手製の美味しいおつまみが次々と出てきます。なべちゃんのゲットしたイ○ナも塩を振られてこんがりあぶられています。いい夜になりそうです。
ご飯の準備
もっと塩ふった方がいい?
何やら美味しいおつまみが出てきました
これはすごい
お酒が進むと足の痛みも忘れます。お腹がいっぱいになったら焚火で服を乾くのを待ちながら今年の沢の計画などを話します。やっぱり沢泊はいいなあ。
楽しい夜が過ぎていく
明日の朝には足も治っているだろうと、湿布をはってタープの下に潜り込みます。沢の音が心地よく、ぐっすりと眠ってしまいました。
つづく