晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

南紀 天瀬谷 沢登り 2017沢納め 2017.11.19

イメージ 28

長~いナメ

<メンバー>
サークル 5人+2人

<山域、形態>

<コース>
林道(8:20)~入渓(8:35)~二俣(9:15)~左俣~15m滝(9:45)
Ca400二俣(10:30)20m滝(11:05)~昼食~P732鞍部(12:55)
~右股下降(13:10)~導水管の滝(15:45)~駐車地(16:40)
 
<天気>
晴れ

 「2017年の沢納めは暖かい南紀で」と盛大に呼びかけたが皆の反応は少なく、何時まで経っても申し込みはまるちゃんのみ・・。4月からスタートした沢登りの〆がそれではあまりにも悲しいので、各方面に声をかけmichi君、Sクリームさん、そして体験参加のKさんの参加を取り付ける。

 これで賑やかに行けるなあと思っていたら、なおちゃん、たばっちも前日の熊野古道ウォークから参加してくれる事になり、一気に7人のでワイワイ遡行になってしまった。全くもってうれしい誤算。

 熊野川沿いの道の駅に前夜泊し、翌朝michi君、Sクリームさんと合流する。天瀬谷川は立間戸谷の1本上流になり、道の駅からは近い。ただ、林道はダートで運転にはとても気を遣う。

 もう走れませんってところで車を停め、林道を少し歩いて谷に入る。最初は大岩がゴロゴロする平流を進む。

イメージ 1
最初は平流

イメージ 2
ナメが現れた

 所々にナメが現れるが、辺りは導水管や足場で雑然としており、きれいな雰囲気ではない。濡れるのは嫌な季節なので使える物をは何でも使って進んで行く。

イメージ 3
足場やホースが雑然としている

イメージ 4
気をつけて

 二俣を左に進めばすぐに第1関門の15m滝。南紀らしいのっぺりとした1枚岩の滝だ。左岸の支流を登って巻いたが結構な大巻きになってしまった。

イメージ 5
今回も積極的なまるちゃん

イメージ 6
15m滝

 巻き上がった先は本格的なナメゾーンが始まる。フリクションがいいのでグイグイと登って行ける。

イメージ 7
巻き上がった先も滑

イメージ 8
ナメをどんどん登って行く

イメージ 9

イメージ 10
しっかり登っておいで

 Ca400mの二俣を右に進むと二つ目の大滝。20mだ。今回は左岸から簡単に巻けた。

イメージ 11
20m滝

イメージ 12
登ってるふり~

 再びナメゾーン。水温が低いせいか苔も少なく、ラバーソールの沢靴ペタペタと簡単に登って行けるが、唯一フェルトのKさんが苦労しているのでロープを出す場面も。

イメージ 13
ナメばっかり

イメージ 14
フェルトのKさんは苦労している

 お昼になったので谷の中でランチ。まるちゃんが今回も気合を入れて温かいスープを作ってくれた。いつもありがとう。

イメージ 15
ご飯に力を入れるまるちゃん

 昼食の後も圧巻のナメゾーンが続く。岩盤の上をほぼ一直線のナメ滝がずーっと続いている。本当にもう圧巻。

イメージ 16
廊下のようなナメ

ナメ動画でどうぞ

 主稜線に出る手前でP732の西側鞍部を超える。ここから杣道をトラバースして右俣の下降路を探る。時々出て来る炭焼き窯の跡は鈴鹿で見る物よりも大きく立派だった。(備長炭の窯?)

イメージ 17
右の鞍部へ抜ける

イメージ 18
立派な炭焼き窯跡(備長炭の窯?)

 適当に下降路を見つけて谷を下る。登り同様ナメ滝だが、ナメの下りは少し怖い。先が切れ落ちているなあと思ったら滝が現れる。

イメージ 19
ナメの下降はちょっと怖い

イメージ 20
この先には何が・・

 Sクリームさんとなおちゃんはクライムダウンしていったが、他のメンバーは懸垂を選択。みんな久しぶりの懸垂下降で戸惑っているが何とかクリア。

イメージ 21
滝が・・懸垂で降ります

 再び大きな滝が現れたのでもう一度懸垂下降。ここでまるちゃんが指を切って出血したので応急処置。見た目よりひどく無くて良かった~。

イメージ 22
またナメと

イメージ 23
滝です

 後は黙々と河原やを歩いたり平流を歩いたり。導水管の通っている滝が出てきたら二俣は近い。パイプを握って滝を降り、合流してからは巡視路を使って楽に車に戻る事が出来た。

イメージ 24
導水管を掴んで滝を下って

イメージ 25
凄い絶壁

イメージ 26
帰りは巡視路を使って楽々

 南紀ではマイナーな部類に入る天瀬谷川は想像以上に楽しい谷だった。小ぶりなのでこの時期に遊ぶのにもちょうどいい。いい遡行になりました。

 2017年の沢登り。天気に負けて思うような遡行が出来なかったけど。最後の最後に思わぬ谷との出合、そして思わぬメンバーの参加でとても楽しい遡行になりました。終わりよければすべて良し、持つべき物は沢友、来シーズンもよろしくお願いします。ありがとうございました。

イメージ 27
今回のコース