南紀 天瀬谷川 沢登り 2021年沢納め 2021.11.21
一直線のナメ
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 7名
<山域・形態>
<コース>
駐車地(8:15)~天瀬谷川~二俣(9:05)~左俣~Ca585m・昼食~乗越(12:25)~右俣下降~二俣(15:30)~駐車地(16:00)
2021年沢納めはやっぱり温暖な南紀へ。去年は立間戸谷で時間切れだったので今回は一つ上流の支流の天瀬谷川へ行くことに。ここは2017年に遡行して印象が良かった記憶があります。
2017年の記録
ダートの林道が舗装路に変わりU字にカーブしているところの手前の空き地で沢装束に着替えていると地元の猟師のおっちゃんの車が通りかかります。
「何してんの?」
「山(沢)登りです」
「ここ、険しいで、変わった人らもおるもんやなあ~、気を付けて」
なんかあきれられたようです。
鬱蒼とした植林斜面を下って入渓。川面には紅葉の落葉が浮かび風情があります。
林道脇の雑然とした斜面を下る
水に落ちる紅葉がいい感じ
ゴーロの平流を進んでいくと送水パイプや足場のあとが現れます。この辺りの沢は人の生活の跡がたくさんあっていつも驚かされます。
最初はゴーロを進む
送水パイプや足場が出てきた
やがてゴーロは終わり、ナメ状の岩盤が現れその上には岩間滝が。なべちゃんは迷わず水線を突破します。
やっとナメ床が
岩間滝
水線を行ってみます
左手に嵓を見上げながら進むとすぐに二俣。傾斜のあるゴーロの右俣を登っていきます。ここまでなんだか雑然とした感じ。前回はもう少しきれいと思ったんだけどなあ・・。
柱状節理の嵓が発達している
巨岩の詰まる左俣を詰める
ゴーロをヒイヒイ言いながら登っていくと唐突に1枚岩を流れる直瀑が現れました。水量が少ないので少し迫力に欠けます。右のルンゼから大巻して滝上に降りました。滝の上からはきれいなナメゾーンが始まります。
15m滝
巻いた後はナメゾーンが始まる
植生は植林と自然林が混じっていて時々、炭焼き窯の跡も見られます。鈴鹿で見るものよりも大きく、石組みも立派です。この違いは時代によるものか地方によるものか、なんか興味深いなあ。
大きな炭焼き釜跡
岩盤の上をヒタヒタと流れるナメを詰めていくと20m滝が現れます。ここも水量不足で迫力不足。左から簡単に巻くことが出来ます。
ナメ~
ヒタヒタと登る
20m滝
20m滝の上で昼食休憩。そういえば前回もここでお昼を食べたかなあ。昼食の後は本格的なナメが現れます。まるで道路のようにまっすぐに続くナメは圧巻。
まだまだナメは続く
一直線に続く廊下のよう
ナメはどこまでも続いていくようですが、右俣へ乗り移らないといけないのでP732の上の鞍部を乗越し適当に下っていきます。最初は傾斜が強く少し怖いです。
ナメの下降は少し怖い
途中、ケイ君が蜂に刺されるというトラブルもありましたが(11月でも油断してはいけません)何とか見覚えのある滝の落ち口に。ここはせっかくなので全員懸垂下降。
ここは見覚えがあるかも
懸垂下降
すぐその下にも大きな滝があるので懸垂下降。懸垂下降が苦手だったみかさんもとてもスムーズに下っていました。うーん、成長したなあ。
もういっちょ懸垂下降
滝下で集合写真を撮ったら紅葉が見事な右俣を下っていきます。左俣との出会いの上にあるナメ滝は送水パイプを持ちながら下りました。夏ならスライダー出来たかも。
集合写真
紅葉が美しい
送水ホースをつかんで下りる
もういい時間になっていたので、出合(二俣)からは杣道を歩いて下山。前回よりもかなりあれた印象ですが、何とか歩いて明るいうちに駐車場に到着。お疲れ様でした。
これで(個人的には)3月から始まった2021年の沢登りは終了。
日帰り×23回、
1泊2日×9回
2泊3日×1回
計 33回 沢に行くことが出来ました。
ヒヤリとした事もありましたが、すべての沢で無事全員下山する事が出来てほっとしています。若く、新しいメンバーも増えたので、来年は置いて行かれないように頑張らなければと思います。
同行いただいた皆さん、ありがとうございました。
今回のコース