晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

南紀 黒蔵谷から高山谷周回 3度目の正直② 2021.07.22~24

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2日目は余裕のある焚火の夜でした
 

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 8名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

<山域・形態>

南紀沢登

 
<コース:2日目>

泊地Ca445m(7:10)~奥の二俣Ca540(8:40)~野竹法師山(11:30)~高山谷支流源頭(12:40)~高山谷支流下降~高山谷(15:30)~泊地Ca360m(16:10)

 

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今回のコース(C1~C2まで)

1日目の記録

ikuyayuuki.hatenablog.com

 

 夜中に雨が降りましたが、普段焚火の横でごろ寝のなべちゃんも何とかタープの下に入れて濡れずに済みました。しっかりと休息をとって2日目のスタートです。

 

 昨日のうちに黒蔵谷の核心部は抜けたので一安心ですが、ここから先は未踏のエリア。さあ、どうなるか。谷は平流になり、あちこちに炭焼き窯の跡など人の痕跡が現れます。地図にある黒蔵谷は知らないうちに越えていました。 

 

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さあ、出発

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まずは平凡

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朝から泳ぐ人も

 

 1時間半ほど歩くと奥の二俣。4年前は2泊目がこの辺りだったので随分と進歩したかも。野竹法師に向かう為、右俣に入ります。

 

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奥の二俣付近(泊適地)

 

 谷はどんどん小さくなってきます。水が涸れる前に全身を濡らし、急登りの暑さに備えます。

 

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急登りを前に最後のクールダウン

 

 野竹法師へのルートはCa560mの二俣を右にとり、すぐに右岸の尾根に取り付きましたが、これが失敗・・。傾斜がきつく、少し登ったら岩が落ちまくるとても危険な斜面になってしまいました。短い区間ですがロープを出して超えました。やっぱり谷を詰めるのが正解だったかも。

 

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途中から尾根に取り付くも(これが厳しかった・・)

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ヤバい急登・・

 

 稜線に出たら歩きやすいのですが、いかんせん暑くてバテバテ。ヒイヒイ言いながら昼前に野竹法師に到着しました。昼食を摂って一息いれたら高山谷へ向かいます。

 

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野竹法師にて

 

 ゴンニャク山への稜線を北西に進み、最低鞍部に出る前に植林の斜面を少し北に進路を振って下って行きます。上手く地図上の水線の少し上流に着地する事が出来ました。

 

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ゴンニャク山への稜線の途中から植林帯を下降

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高山谷支流に降り立つ

 

 高山谷(支流)の下降は緩やかなナメ。悪場も無くゆるゆると下って行きます。地図の滝マークの所は端正な20m程の滝が落ちていました。左岸の傾斜が緩くなった斜面を懸垂下降します。

 

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最初はやさしい滑を下って行く

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途中の滝は

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懸垂下降で

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なかなか端正な滝

 

 滝の下は谷が深くなり、泳ぎになる箇所も。高山谷本流との出会いは釜に水路が合流するような形になっていました。

 

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最後は泳いで高山谷の本流へ合流(正面が高山谷本流)

 

 高山谷本流は昨日のような泳ぎまくり。でも今日は下降なのでラクチンです。ここは遡行してもずいぶんと面白そうです。

 

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そこからは再び泳ぎまくり

 

 地図の登山道と谷が交差するところから少し進むと泊適地に到着。山仕事の飯場か何かがあったようで右岸側に人工的な平坦地があり、一升瓶のかけらもあります。

 

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今回の泊地はとても快適

 

 早速タープをはり、薪を集めて泊まりの準備。今日は時間的にも余裕がある為、みんな楽しそう。薪はあっという間に集まったので明るい内から焚火の前で飲み始めます。

 

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タープ連結

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焚火を囲んで

 

 夕食はふみふみさんお手製の夏野菜カレー(カツ入り)。こんな山奥でこんな料理が食べられるとは思ってもみませんでした。いつもありがとうございます。

 

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ふみふみ母さん特製の夏野菜カレー(カツ付き)

 

 明日は高山谷から黒蔵谷を下るだけ、無事周回出来る目処も立ったので安心して酒が飲めます。が、二日間の疲労もありすぐに眠ってしまいました。

 

つづく↓ 

ikuyayuuki.hatenablog.com