晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

南紀 高田川ナル谷 沢登り 癒しののんびり沢泊 ② 2021.05.08-09

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今回はここで引き返す
 

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 3名+1 

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

<山域・形態>

南紀沢登

 

<コース:2日目>
泊地(7:25)~P459二俣(7:40)~Ca600m10m滝(10:30)~P459二俣(12:20)~泊地(12:30~13:10)~堰堤(14:00)~取水堰堤上(15:10)~導水路~東屋(16:00)

 

 二日目は二股の先にある滝を目指して出発します。まずは杣道の痕跡を辿って二俣まで。右股に入ると巨岩帯に岩間滝。ルーファイがなかなかややこしくて一筋縄ではいきません。

 

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翌日、杣道を辿って二俣まで

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巨岩帯の乗越には苦労する

 

 岩間滝の先にはスラブ状の10m滝。釜を泳いで滝右の小ルンゼに取り付く手もありましたが、泳ぐ気にはなれなかったので右岸を巻きます。なかなか厳しいトラバースで念の為ロープを出しました。

 

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10m滝、右岸からロープを出して巻く

 

 その上にある8m滝も一緒に巻き、谷に降りると一旦平流になります。その先には南紀特有のナメ床が現れ、のんびり歩きます。

 

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その上の8m滝落ち口

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一旦平流

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南紀特有のナメ床

 

 ナメ床の先にはこれも10m程のスラブ滝。帰りも谷を戻らないといけないのでここで引き返す事にします。ここまで、思ったより手強かったかな。

 

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今回はここで引き返す

 

 来たルートを戻ってテン場まで。テントを撤収し、昼食をとったら東屋目指して谷を下って行きます。

 

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ナメ床を下り

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懸垂下降も

 

 堰堤を過ぎ、谷が大きく蛇行する辺りで地形図上の点線道を辿ってショートカットを試みました。浅いルンゼを詰めるとすぐに石組みの道型が出て来たのでそれを辿ります。

 

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杣道を辿ってショートカットを試みる

 

 ところが、尾根を乗り越すと思っていた道は水平に伸びています。あまりの快適さに何も考えずに辿っていたら尾根を回り込んだ辺りで道型が消えてしまいました。これはいかんと尾根を辿って地図上の乗越しまで登り、当たりをつけて支尾根を下ります。(テープがありました)

 

 この下りルート、地形図の点線とはズレていましたが快適に取水堰堤のすぐ上に降り立つことが出来ました。あとは導水管沿いに歩き、最後は急降下で発電所まで下ります。

 

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取水施設から導水管沿いを歩いて

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配管沿いに急降下で東屋まで

 

 東屋に着いたのは結構いい時間になっていました。お疲れ様でした。

 

 ナル谷は厳しい登攀や怖いトラバースこそ有りませんが、見事な大滝と上流部の連瀑帯は一見の価値ありです。中間部が平凡でダレルので奥まで行くなら泊でのんびり行った方が良いかな。

 

 お付き合い頂いた皆さん、ありがとうございました。