晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

木曽 阿木川 1日の堰堤越え新記録 2017.09.03

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もう堰堤は見たくない?

<メンバー>
サークル 2人+1人

<山域、形態>
木曽 沢登
 
<コース>
マス釣り場(8:15)~風神神社下(11:4012:15)~林道下(12:25
Ca885二俣(13:45)Ca1005二俣(14:40)~林道(14:45)~風神神社(15:50)
~マス釣り場(16:25)
 
<天気>
晴れ
 
 先週の北鎌に引き続き槍穂縦走の予定だったがどうも風邪をうつされてしまったらしい。体調がロング縦走に耐えられそうに無いのでキャンセルし、ゆっくり休むつもりだったが週末が近づくにつれ少し回復してきた。そうなるとじっと寝ていられなくなるのでTBっちとmichi君の3人で簡単な沢に行く事に。
 
 選んだ阿木川は最近ちょこちょこネットで記録を見かける木曽のきれいな谷。でも半日で終わる沢らしいのでmichi君が気を利かして通常の入渓ポイントの風神神社では無く下流部から行きましょうかとの提案。木曽は意外と近いので一日たっぷり遊びましょうという事になる。
 
 マス釣り場(もう営業していない?)の近くに車を停めて準備をしていると山仕事のおじさんが話かけて来る。わざわざ川の中を歩いて行くという我々を何とも変な人がいるもんだ・・っていう顔をしていた。
 
 林道から川に降りてしばらくは河原歩き。明るい花崗岩の谷で渓相はまずます。
 
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下流部から入渓
 
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渓相は良い
 
 歩いて行くとすぐに堰堤が現れる。そう、木曽の谷は林業が盛んなので堰堤が多いんだった。立て続けに現れる堰堤をクリアしていく。ふう・・。
 
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堰堤①が現れた
 
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堰堤②
 
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堰堤③&④
 
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堰堤⑤
 
 パイプ堰堤(本日5個目)を超えるとゴルジュっぽい雰囲気になって沢登りらしくなって来る。最初の5m滝は泳ぐことなく左から越える。
 
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やっと沢登りっぽく
 
 次に現れるのは本当のゴルジュ。数メートルの滝だが水があふれている。何とか滝身の右から超えようと思ったけど断念。TBっちに空身で右のリッジに取り付いてもらって突破したが、TBっちのザックが流されてしまうトラブル発生(ちゃんと流されないところに置かな!)
 
 結局下流の滝下まで懸垂で降りてザックを回収。ゴルジュを抜けるよりこっちの方がしんどかった。
 
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ゴルジュ
 
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ここから行けるかな(無理)
 
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空身でTBっちが突破
 
 ゴルジュを抜けるとまたまた堰堤が続く。しかしこの堰堤群の巻きが侮れない。ショルダーを使ったり、直登したり、ロープを出して越えたり、まるで滝を攻略しているよう。結局、本来の入渓点である風神神社の下までに9個の堰堤を超える羽目に。そりゃ、みんな下から歩かないわなあ。
 
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堰堤⑥
 
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ショルダーすら駆使
 
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堰堤⑦
 
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直登
 
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堰堤⑧
 
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堰堤⑨
 
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堰堤と言っても侮れない
 
 風神神社の下で昼食休憩をとった後、林道を潜ると車が崖に引っ掛かている。ネットで良く見る写真だが、ドライバーはどうなったんだろうとか考えてしまう。堰堤はまだ残っており、更にもう一つ越える。
 
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橋を潜ると
 
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車が引っかかっている
 
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堰堤⑩
 
 10個目の堰堤を超えると5mほどの滝。少し泳いで取りつき簡単にクリア。滝の上で更にもう一つ堰堤を越える。
 
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この谷の核心?5m滝
 
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堰堤⑪
 
 最後の堰堤を超えると谷は自然の形に近くなり、楽しく登れるようになって来る。滝裏に入っての水線突破や泳いで斜瀑に取り付いたり。でも午後になると少し寒いかな。
 
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水線突破
 
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こんな感じ
 
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泳ぐ
 
 支流が滝で落ちて来る所ではお約束の修行の写真。あとは適当な所から林道に上がり、ひたすら歩いてスタート地点を目指す。
 
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修行場?
 
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煩悩落ちた?
 
 帰りに立ち寄った風神神社は歴史のある神社のようだ。お参りして再び歩いて車まで戻るとすっかり夕方になっていた。
 
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風神神社
 
 急きょの計画で3人になった今回の阿木川だが、風神神社より下流は楽しめたものの、堰堤9個の処理は「まあお好きな人はどうぞ」って感じ。盛夏に大人数でワイワイ水遊びするのがこの谷の正しい遊び方かもしれない。それでもロープを使い1日しっかりと沢を楽しめた。お付き合いいただいたTBっち、michi君ありがとう。
 
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今回のコース(クリックで拡大)