晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

湖北 八王子谷 マイナー沢探索 2017.06.03

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小滝を楽しく登っていく


<メンバー>
山仲間 2人

<山域、形態>
湖北 沢登

<コース>
林道(8:10)P382(8:50)~右俣~稜線(11:55)P855(12:25)
~左俣下降点(12:40)~左俣~P382(14:50)~林道(15:30)

<天気>
晴れ

 今回は久々にmichi君との沢行。サークルの初心者育成沢が続いていたので、たまには何も気を使わなくていい沢に行きたくなった。場所はmichi君チョイスの湖北の八王子谷。何度かキノコ山行で出かけた事のある三重嶽を源流にする沢だ。沢ナビで紹介されていたが他に記録も見当たらず、かなりマイナーな沢だろう。

 林道脇に車を停めて入渓。すぐに堰堤が出て来るがその奥は優しい雰囲気の谷が佇んでいた。

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堰堤を越えてしばらく行ったところ

 谷を進むとちょっとしたゴルジュが現れる。沢ナビの記録は増水時だったようで結構激しい谷だなあと思っていたら平水時は至って簡単。出て来る小滝をサクサクと越えて行く。

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ゴルジュの入り口

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右からさくっと

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こんなのもサクッと

 渓相は岩が黒くて暗い感じだが、雪国らしい緑の美しい谷だ。出て来る小滝は基本ステミングで越えていく。途中の二俣は右に入る。

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緑がきれい

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水線を攻める

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これは右から巻いたかな

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ちょっと捻じれた滝

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つっぱりつっぱり

 岩は滑っているようで思ったよりフリクションが効く。ちょっとした連瀑も楽しく登って行ける。

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ちょっとした連瀑

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微妙なスタンスを粘って登る

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草付きの斜面を登る

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稲妻型の滝

 途中、1枚壁のようなスラブ滝(8mぐらい)に行く手を阻まれて右の支谷から巻いた。トラバースがいやらしく、初めてロープをだす。唯一力の入った所かもしれない。

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右の支谷から巻いた

 あとは源流の様相となり、水も少なくなって来たので稜線を目指して尾根に取り付く。草付きの斜面を登るとほどなく傾斜が緩んで稜線(高島トレイルの一角)に飛び出した。

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優しい稜線

 稜線上で大休止、昼食を摂りながらmichi君とゆっくりと話をする。最近は一緒に行く事が少なくなったが、お互いに沢メンバーの獲得には苦労するねえという事で話が一致。

 私はサークルメンバーの育成に力を入れて、それなりにみんな頼もしくなってきているが本当の沢屋はなかなか出てこない。michi君も布教活動を頑張っているが、その時限りが多いという。やっぱり沢ノボラーは登山界の希少種なのだろうか・・。そのうち沢の会でも立ち上げようかという話になり、半分本気で考えてしまった。

 昼食を終えたら稜線を武奈ヶ岳方面へ歩いて行く。途中、山の上なのに池があった。

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山上の池

 下山ルートをどうしようかと相談する。武奈ヶ岳への稜線を歩きP812から南東に伸びる尾根に道がついているようだが、登り返しがきつそう・・。それならという事左俣を降りる事にした。懸垂下降は1回だけだったかな?

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懸垂下降

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これは簡単に巻き下れた

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まだ水は冷たい

 二俣で小休止し、元来た谷を戻って林道まで。ドキドキハラハラは無かったけど、未知の谷はやっぱり面白い。たまにはこういうのをしないと感覚が鈍ってしまうので来てよかった。michi君、楽しい沢登りありがとう。

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今回のコース