晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

藤原岳 廃村茨川から紅葉ハイク 2015.11.03

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  紅葉の茶屋川を歩く

 

<メンバー> <メンバー> サークル 10人

 

<山域、形態> 鈴鹿 ハイキング

 

<コース2日目> 小又谷P(9:00)~ノタノ坂~茨川(10:35)~蛇谷出合(11:40)
       ~西尾根・昼食~藤原岳(13:40)~藤原山荘(14:00~14:40)
       ~大貝戸(16:20)

 

<天候> 曇り後晴れ

 

 沢が終われば久しぶりの鈴鹿ハイキング。せっかくなので静かな紅葉を楽しもうと滋賀県側から藤原岳を目指す。石グレトンネルのお陰で気軽にこういう山行が出来るようになった。

 

 政所にある出来たばかりの道の駅に集合し車を乗り合わせて林道を北に向かう。木地師発祥のルーツとされる蛭谷、君ヶ畑の両集落はいつも通るたびに「よくこんな山奥に集落が!」と感心する。

 

 小又谷の駐車場は既に数台の車が停まっていた。皆、御池岳にでも行くのだろうか。我々は小又谷を経由してノタノ坂を目指す。

 

 

 薄暗い谷沿いの巡視路をたどり、その昔茨川の人達が政所へ行くのに歩いたノタノ坂にでる。道型もしっかり残っていて歩きやすい。落ち葉をサクサクと踏んで茨川へ下りる。道が茶屋川に出たところには道祖神が佇んでいた。

 

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かつて茨川の人たちが歩いたノタノ坂

 

 

 茨川は上流から押し出されてきた土石流のお陰か茶屋川が荒れた広河原になっている。林道が崩壊しているせいで訪れる人も殆どいないようだ。わずかに残る家屋も荒廃が進んでいる。神社の鳥居がなんだか変だなあと思ったら、足が土石で埋まり背が低くなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 藤原岳に西尾根に取り付く為に茶屋川を遡る。ここも土石流のお陰で水が伏流してしまい、渓としての美しさは完全に失われてしまった。紅葉が美しいのが唯一の救いだろうか。渡渉を繰り返しながらゴーロの谷を詰め蛇谷出合いに到着。

 

 

 

 

 

  藤原岳西尾根は取り付きこそ急登だが踏み跡も明瞭で上部は穏やかな2次林の尾根。途中、見晴らしのいいところで昼食を取った後は、落葉が始まった樹林の下を歩く。カレンフェルトが現れたら頂上(展望丘)はすぐそこだ。

 

 

 

 

 

 

 展望丘はまだたくさんの人で賑わっていた。空はきれいな青空で雲がスゴイスピードで流れて行く。もうすぐ冬だなあ。

 

 

 

 

 記念撮影の後、藤原山荘でまったり休憩。丁度、今日誕生日のMるちゃんと、明日誕生日の私の為に仲間がささやかなお祝いをしてくれた。

 

 

 

 

 後は表道をとことこ歩いて大貝戸まで下る。デポ車で政所までもどって今日の山行は終了。皆さんお疲れ様でした。

 

 7年ぶりに訪れた茨川から茶屋川の変わりようは予想の範囲ではあったが、何だか寂しく感じてしまった。山は逃げないとよく言うけれど、今日の山とは2度と会えないかもしれないんだなあ。