晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北鎌尾根から槍ヶ岳③ いよいよ穂先へ 2015.08.23

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北鎌尾根踏破!槍ヶ岳山頂にて(次郎ーさん提供)

<メンバー> サークル 4人+1人

<山域、形態> 北アルプス バリエーション

<コース> 北鎌沢出合(4:50)~北鎌沢のコル(6:45)~独標(9:35)~北鎌平(13:20)
    ~槍ヶ岳(14:20~14:50)~ヒュッテ大槍(15:55)

<天気> 晴

 北鎌平と思われる平坦地から槍ヶ岳を眺めると「どうやって登ればいいの?」と思う位の巨岩帯に見える。先行する2人パーティーのルートを目で追いながら大凡の検討を付けて出発。



 ルートはこれまでのザレた細尾根から巨岩の積み重なる岩稜帯になり、少し歩きやすくなった。カニのはさみのような岩を眺めながら、よくネットで見かける「穂先は近い」のプレートを探すが、なかなか見つからない。先頭二人が見過ごし、3人目が見つけたそれは思ったよりも小さく、目立たない場所についていた。やっとここまで来たんだ。




 近よって見ればルートにさほどの困難な個所や迷うような所は無く、スムーズに登って行くことが出来る。そしていよいよチムニーの登攀だ。最初のチムニーは簡単、みんなスムーズにクリアー。二つ目のチムニーもそれほど困難ではなく、あっさりフリーで登れた。




 チムニーを超えると頂上の人影やザワザワいう声が聞こえる。岩をひと登りすると祠の後ろにひょっこりと飛び出す。頂上は写真撮影の順番待ち行列が出来る程の混雑ぶり。「北鎌ですか?」とか、「すごいですね~」とか言われて、少しいい気分。三角点にタッチして北鎌尾根踏破を喜ぶ。


http://art9.photozou.jp/pub/433/115433/photo/228941929_org.v1444525111.jpg
こんな感じで上がってきます(次郎さん提供)


 頂上での記念撮影、下りのハシゴ、それぞれ順番待ちの列に並び、これまでとはまったく違う喧噪の中を下って行く。今日は日曜日にもかかわらず、肩の小屋は大賑わい。まだまだ夏休みなんだな~。





 今回はヒュッテ大槍泊予定なのでまだまだ歩かなくてはいけない。槍ヶ岳の頂上で気持ち的には終わっていたので、この下りが結構堪える。1時間程かかって小屋に着いた時にはヘロヘロになっていた。



 ハーネスを外していなかったので、小屋でも「北鎌ですか?」と聞かれて少しだけいい気分。ヒュッテ大槍は予約制だけあって、激混みでは無く(それでもこの夏一番の入りだったらしい)快適。噂の食事も噂通り美味しかった。食事の後は楽しく宴会だと思っていたが、疲れがたまっていたのかホッとしたのか、すぐに撃沈してしまった。



つづく