北鎌尾根から槍ヶ岳③ いよいよ穂先へ 2015.08.23
北鎌尾根踏破!槍ヶ岳山頂にて(次郎ーさん提供)
<メンバー> サークル 4人+1人
<山域、形態> 北アルプス バリエーション
<天気> 晴
ルートはこれまでのザレた細尾根から巨岩の積み重なる岩稜帯になり、少し歩きやすくなった。カニのはさみのような岩を眺めながら、よくネットで見かける「穂先は近い」のプレートを探すが、なかなか見つからない。先頭二人が見過ごし、3人目が見つけたそれは思ったよりも小さく、目立たない場所についていた。やっとここまで来たんだ。
近よって見ればルートにさほどの困難な個所や迷うような所は無く、スムーズに登って行くことが出来る。そしていよいよチムニーの登攀だ。最初のチムニーは簡単、みんなスムーズにクリアー。二つ目のチムニーもそれほど困難ではなく、あっさりフリーで登れた。
チムニーを超えると頂上の人影やザワザワいう声が聞こえる。岩をひと登りすると祠の後ろにひょっこりと飛び出す。頂上は写真撮影の順番待ち行列が出来る程の混雑ぶり。「北鎌ですか?」とか、「すごいですね~」とか言われて、少しいい気分。三角点にタッチして北鎌尾根踏破を喜ぶ。
頂上での記念撮影、下りのハシゴ、それぞれ順番待ちの列に並び、これまでとはまったく違う喧噪の中を下って行く。今日は日曜日にもかかわらず、肩の小屋は大賑わい。まだまだ夏休みなんだな~。
今回はヒュッテ大槍泊予定なのでまだまだ歩かなくてはいけない。槍ヶ岳の頂上で気持ち的には終わっていたので、この下りが結構堪える。1時間程かかって小屋に着いた時にはヘロヘロになっていた。
ハーネスを外していなかったので、小屋でも「北鎌ですか?」と聞かれて少しだけいい気分。ヒュッテ大槍は予約制だけあって、激混みでは無く(それでもこの夏一番の入りだったらしい)快適。噂の食事も噂通り美味しかった。食事の後は楽しく宴会だと思っていたが、疲れがたまっていたのかホッとしたのか、すぐに撃沈してしまった。
つづく