晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御池岳 かまくら&あったか鍋のテント泊  2015.02.07-08

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雪のテーブルランド

<メンバー> サークル 4人

<山域、形態> 鈴鹿 ハイキング

<コース> 1日目:国道306(9:00)~犬返し谷左岸尾根~カタクリ峠(10:50)
       ~丸山(12:15)~昼食~ボタンブチ(13:00)~テン場(13:10) 泊

     2日目:テン場(9:10)~丸山(9:40)~カタクリ峠(10:35)
       ~犬返し谷左岸尾根~国道306(11:25)

<天気> 1日目:晴れ 2日目:雪


【1日目】

 今回で6回目になる冬の御池岳テント泊。10年前、初参加した時は10人もの大所帯で非常に賑やかで楽しかったが、翌年からサークルが停滞期に入り、雪山でテント泊をしようというツワモノも激減。参加者がおらず企画倒れになったり、いても2人だったりというさびしい状態が5年ほど続いた。

 2011年頃から徐々にメンバーも増え始めたが、2013年、2014年はやはりメンバーの入れ替わりで実施できず。今回3年ぶりの御池岳テント泊となった。

 私以外のメンバーは雪山テント泊初体験。やはり心配の種は寒さ対策らしい。装備の準備、特にシュラフシュラフマットの選定は十分打ち合わせを行い、ついに決行の運びとなる。

 天気予報によれば、土曜日は晴れ、日曜日は雨(雪)。雨の前日の晴天を逃す手は無いが、意地でも1日目にテーブルランドに上がってしまう必要がある。

 御池岳テント泊の成功の鍵はアプローチにある。テント泊の重装備を考えると国道歩きが一般的だが、この国道の積雪量によって難易度がぜんぜん違ってくる。今回は幸運にも国道に雪が殆どなかったので、最短時間でコグルミ谷近くまで上がる事が出来た。


 丁度岳連の慰霊登山の一行が出発するところだったので少し遅れてトレースする。雪は締まっておりワカン無しでも快適に歩いていける。


 日頃のトレーニングのお陰かテント装備にも関わらず先発する岳連隊とほぼ同じペースで歩いていく。真の谷でワカンを装着しいよいよ丸山への登り。ルートは2週間前とほぼ同じだが、今回は暑いくらいの上天気。汗をたらしながら丸山へ。余りにも天気が良すぎて樹氷が殆ど落ちてしまったのが残念だった。





 丸山での記念撮影も程ほどにボタンブチが見渡せる斜面で昼食休憩。今日は雪が締まっていたせいか、既にたくさんの人が御池に入っているようだ。奥の平には無数のトレースが刻まれている。




 ボタンブチでは岳連のメンバーが3年前にここで亡くなられたNさんの慰霊をしていたので、私も手を合わせる。やっぱり山は無事に帰らないといけないと改めて心に言い聞かせる。





 テンバはボタンブチ、幸助の森の少し南に決める。今日は時間があるのでスノーシエルター(かまくら)作りに挑戦する。

 まずはザックを集めてブルーシートをかける。その上からひたすら雪をかけていく。山が4人が入れるほどの大きさになったら横穴を掘り、ザックを掘り出したらそのスペースを利用して空間を広げていく。3本のスコップを4人で交代しながら作業し、約2.5時間で3人用テントぐらいの広さのかまくらが完成した。

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ザックを集めてブルーシートをかける





 日が暮れると気温がグンと下がり、じっとしていると震えるほど冷え込んできたが、かまくらの中はほんわりと暖かい。鍋をつつき、ホットワインを飲みながら談笑していたら時間があっという間に過ぎてしまった。テントに戻り寝る準備をする。5テンに4人で寝ているとまったく寒さを感じる事無く、朝まですやすや眠ってしまった。








【2日目】

 朝、目が覚めるとテントの外は明るくなっていた。まだ雪は降っていないようなのでかまくらに移動して朝食の準備。朝食は昨日の鍋のだしを使った鍋焼きうどん。これまた体が温まりおいしい。


 朝食を食べていると雪が降ってきた。かまくらの中は快適だったが撤収は吹雪の中で苦労した。何とかパッキングをし歩き始める頃には完全にホワイトアウト。コースを外しP1241の横の鞍部に上がってしまったが、何とかルート修正。昨日のコースを元に戻る、



 テント泊の大荷物ではシリセードもままならないが、それでも雪の下りは膝にやさしくどんどん下っていける。結局2時間と少しで国道に到着。下に降りたら雪は雨になっていた。


 喫茶アタントで簡単な昼食と暖かい飲み物で反省会。今回は4人という最近では少な目の人数だったが、テント泊にはちょうど良かったかもしれない。かまくらさえ作れれば、食事の時の寒さも解消され、快適な一夜だった。来年はもう少し人数増やしてもう少し大きなかまくらが作れたら楽しいなあ。参加のみなさんお疲れ様でした。