晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

涸沢から北穂高岳 2日目 快晴の北穂登頂 2014.05.04

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穂高と涸沢のテン場

<メンバー> サークル 6名

<山域、形態> 北アルプス ハイキング

<コース> 涸沢(6:00)~北穂高岳(9:15)~北穂小屋~北穂高岳(9:40)
    ~涸沢・昼食(11:40~13:30)~本谷橋(14:40)~横尾(15:50)
    ~徳沢(16:30)

<天気> 晴れ

 前夜、本当にこれで5人寝られるのか?と少し騒動になったが、ちゃんと配置すれば十分問題無い事が分かった。一つのテントに5人の人間がいればそれだけで暖かく、快適な夜を過ごす事ができた。

 朝は明るくなるのを待ってゴソゴソと動き出す。行動食をお腹に詰め込み、テルモスにお湯を詰めていざ出発。すでにたくさんのパーティーが出発していて北穂沢には蟻のように行列が出来ている。



 涸沢小屋の手前で山岳警備隊の装備チェック。ヘルメットを被るように指導されるが今日は持ってきていないので仕方が無い。次回からは持参するようにしよう。

 最初は気温が低いのでアイゼンもよく利き、たくさんの人が歩いた後はまるで階段のようだ。気持ちよく高度を稼ぐ・・といきたいが、あまりにもたくさんの人なので、行列を一歩一歩進んでいくような感じ。まあ、早くも息が上がっているメンバーもいるので最後尾でのんびり登る事にする。振り返るとテン場がとても小さくなり、前穂のギザギザ尾根の向こうには富士山が見える。







 そのうち直射日光に炙られるようになると暑くてたまらない。水分はテルモスのお湯だけにしたのをちょっと後悔。急斜面とそれを登る登山者の行列はいつ果てるともなく続き、いい加減うんざりしてきた。

 予想通りCシェフがばててきたので昨日と同じく、励ましたり、なだめたり、脅かしたりしながら少しずつ登って行く。他のメンバーは遥か上を歩いている。


 気がつけば東稜を登っているクライマーが眼下にいる。ずいぶんと下山の人とすれ違うようになったなと思ったら頂上直下の鞍部に出た。もうすっかりバテバテのCシェフはここで待っていると言いだした。頂上はすぐそこだと言っても信用してもらえない。ほんとのほんとに其処が頂上だと言って斜面を上がるとそこには素晴らしい景色が広がっていた。Cシェフ、本当に良く頑張りました。



 反対側の斜面に付けられた雪の階段を降りると北穂高小屋。先着しているメンバーと合流し、しばしの休憩。目の前に広がる絶景を眺めながら至福の一時を過ごす。




 登るのに少々時間がかかったので早々に下山にかかる。怖いくらいの急斜面をステップを崩さないように慎重に下って行く。気温が上がり、雪がグサグサになってくる更に不安定になる。すっかり腰が引けてしまったCシェフをふみふみさんと二人でサポートしながら何とか涸沢まで下ろす。ふ~疲れた。



 見上げるとザイテングラートや北穂沢はまだ蟻の行列のように人の姿が見える。

 テントに戻って昼食にする。昼食はまたもやシャモニーシェフ特製の煮込みハンバーグ。冷えた体にアツアツのハンバーグがしみわたる。Cシェフ、またしてもありがとう!



 テントを撤収し、涸沢を後にする。見上げると太陽に傘がかかっており、天気は確実に下り坂のようだ。

 雪の下りは快調で登りの約半分の時間で横尾まで。最初はここで泊まろうかと思ったが、明日はどうやら朝から雨っぽいので頑張って徳沢まで歩く事に。






 徳沢は芝生の広がる優しいキャンプ地。ここはもう寒く無いのでシートを広げて野外で夕食。今日の夕食はジャーマンポテトにパスタ(これも超豪華)。少しのアルコールも手伝って、またまた楽しい夜が更けて行く。皆さん本当に良く頑張りました。


続く