晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

赤岳 3度目の展望荘泊はやっぱり快適①  2015.01.10

イメージ 1

ちょっぴり怖いリッジ

<メンバー> サークル 6人

<山域、形態> 八ヶ岳 ハイキング

<コース> 美濃戸口(8:25)~美濃戸(9:30)~南沢~行者小屋(11:45~12:45)
    ~地蔵尾根~赤岳展望荘(14:20~14:55)~赤岳(15:30)
    ~赤岳展望荘(16:00)泊

<天気> 曇り時々晴れ

 今年の冬ははちょっとレベルアップを図って南アルプス仙丈ヶ岳を計画していたが、狙っていた成人の日の三連休が近づいても冬型は一向に弱まらず、3000mの稜線では強風が吹き荒れる予報になってしまった。メンバーも入れ替わり雪山初心者もいるので昨年同様、赤岳展望荘に泊まっての赤岳に行く事にする。

 今回、車2台のうち1台は4WDではないので美濃戸口に車を止めてスタート。天気予報が悪いのでそれほど人はいないかと思ったら、八ヶ岳山荘の駐車場はほぼ満車状態。まあ八ヶ岳ならこんな風なのかもしれない。


 凍結した路面でスタックした車をよけながら林道をテクテク歩いて美濃戸まで。ここの駐車場もほぼ満車。やっぱり八ヶ岳の人気はすごいなあ。南沢に入ると人影はまばらになったが、トレースはしっかり付いていて歩くのは落チン。



 美濃戸では晴れていた空も行者小屋が近づいて来る頃にはどんよりとした曇り空。グレート白の世界を黙々と歩いて昼前に行者小屋に到着。ここまで長かった。

 行者小屋の周りには多くのテントが張られ、たくさんの人で賑わっている。我々も昼食がてら小休止するが寒くてたまらない。女性陣は行者小屋のストーブで手を温めてさせてもらっていた。


 昼食が終わったらアイゼンを装着、ヘルメットを被って臨戦態勢。見上げる稜線は雲の中、風も強そうなので、コースを文三郎尾根から地蔵尾根に変更、最短コースで赤岳展望荘を目指す。



 地蔵尾根は初め緩やかな樹林帯。樹林帯を抜けると徐々に傾斜が立ってくるがそれ程怖い箇所は無い。振り返ると茅野市街は晴れているのが見える。梯子のところは足運びを間違えると一気に滑落しそうなので緊張しながら歩く。雪に埋もれたお地蔵さんにはドキっとしてしまった。







 稜線が近づいてくると谷の向こうに赤岳展望荘が見える。そこからは短いナイフリッジを越えると地蔵の頭は直ぐそこだ。登っているうちに雲は取れ、南には富士山が見えている。メンバーから歓声が上がる。「来て良かった~」こう言ってもらえるとリーダー冥利に尽きる。急いで赤岳展望荘にチェックインし、ザックを置いて赤岳頂上を目指す。







 展望壮から見上げる赤岳は雪煙が舞い上がっている。強風にふらつくメンバーをサポートしながら頂上に到着。うまい具合にガスが晴れて展望も最高、今回は条件が悪いながらもラッキーだ。しかし風が強いのであまりゆっくりしていられない。集合写真を撮り、直ぐに下山。

http://art29.photozou.jp/pub/433/115433/photo/217927475_org.v1422671992.jpg
赤岳を見上げる、雪煙があがっている




http://art29.photozou.jp/pub/433/115433/photo/217927484_org.v1422731944.jpg
ほこらしげに富士山をみるYっさん


 風によろめきながら展望荘の近くまで下りてくる。手を広げて風に向かって倒れたら、押し戻される感じ。ゴーグルを外していたYっさんはまつ毛が凍っていた。



 展望荘では個室が割り振られ、暖房の効いた部屋でぬくぬくと過ごす。豪華な夕食におなかがいっぱいになった後は談話室のコタツに入ってプチ宴会。真冬の2500mを越える稜線でこんなに快適に過ごせるなんて、やっぱり山小屋はいいなあ。明日の天気を心配しながら消灯の後は直ぐに眠ってしまった。



2日目に続く