晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

綿向山から御在所へ 鈴鹿東西縦走 2014.04.12~13

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清水ノ頭から雨乞岳

<メンバー> サークル 5名

<山域、形態> 鈴鹿 ハイキング

<コース> 1日目:西明寺登山口(16:30)~5合目小屋(17:45)

     2日目:5合目小屋(5:30)~綿向山(6:20)~イハイガ(7:05)
        ~清水ノ頭(9:00)~雨乞岳(10:00)~東雨乞岳(10:35)
        ~三人山(11:05)~昼食(11:30~12:15)~沢谷峠(12:35)
        ~御在所(13:15)~中道登山口(15:10)


<天気> 薄雲り

 綿向山から御在所への縦走。1回目は2004年にチャレンジしたが、雨乞岳以降は杉峠からコクイ谷出合い、上水晶谷、国見峠、御在所裏道と抜けたので厳密な意味での縦走ではなかった。2回目は2009年、この時は郡界尾根で雨乞岳から御在所をつないだので縦走完了。でも5月に入ってからだったのでとても暑かった・・。

 奇しくも1回目のチャレンジから10年目、2回目から5年目となる今年に3回目のチャレンジ。コース取りは2回目と同じ、季節は気温があまりあがらない4月を狙う。


<1日目>

 食材の買出しを終え菰野町役場に集合。鈴鹿スカイラインの料金所跡Pに車をデポし、武平峠を越えて西明寺に向かう。登山口を出発したのは16時を回っていたが、この季節なら日没までに5合目には着けるだろう。

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ヒミズ谷の小屋
 
 植林の中の九十九折の道をのんびり歩くと1時間ほどで5合目。早速、小屋に入り食事の準備。メニューは取鍋、豚鍋、とジャガイモとチーズのホイル焼き、オイルサーディンなどのおつまみ。今回は皆材料を多めに持ってきてしまい、完食するのにとても苦労した。明日はしっかりと歩くので9時に就寝。







<2日目>

 花粉症の影響で鼻が詰まり熟睡できなかったが、ちゃんと決まった時間に起きて予定通り5時半出発。天気は薄曇りで気温は低め。景色はいまいちになってしまうが絶好の縦走日和だ。


 最初は植林の中だが、7合目を過ぎるとぶなが出てきて気持ちがいい。谷筋にはまだ雪が残っている。最後の階段を登って鳥居をくぐると綿向山山頂だ。東にはこれから歩く尾根と雨乞岳が見渡せる。よーしがんばるぞ。




 イハイガまでは気持ちのいい尾根。竜王山分岐近くのぶなの変珍木ではちゃんと木の下を潜り幸せを祈念する。



 イハイガからは侵食の進んだ尾根をいやというほど急降下。大峠は綿向山5合目よりも標高が低いので、今日稼いだ高度を全部吐き出してしまう勘定だ。




 大峠からの登り返しをひいひい言いながらこなし、石楠花のジャングルを抜けるとようやく清水ノ頭の手前の開けた尾根に出る。鯨の背のようなたおやかな曲線を描く尾根の先にどっしりとそびえる雨乞岳。ここからの光景は鈴鹿で最も好きな景色の中の一つだ。



雨乞岳直下の笹藪を漕ぎ、頂上へ飛び出した時点でまだ10時過ぎ。行程としては半分を超えた事になるが皆まだまだ余裕がありそうだ。東雨乞岳に向かう登山道でようやく登山者とすれ違う。




 東雨乞岳からは三人山を経由し郡界尾根で御在所に向かう。三人山付近は新緑の時期であればすばらしい雰囲気になりそうな2次林が広がっているが、まだ芽吹き前の今はちょっと殺風景。展望もあまり無く、うんざりするようなアップダウンを繰り返す。沢谷峠の少し手前で昼食休憩。



 沢谷峠から郡界尾根に沿って御在所までの最後の登り。さすがにこの辺まで来るとみんな疲れてきたようで口数も少なくなってくる。ただ、ここは距離のそれほどではないので休憩無しで登り切ると御嶽神社の裏に出た。ふうやれやれ。


 ここからは喧騒の御在所山上公園を歩いていく。ちゃんと三角点で記念撮影をし、ゲレンデを越えて中道登山道を下る。さすがに中道の急降下は膝に来たが、時間はまだ10時間を越えていない。これくらいでへこたれているようでは甘いよとメンバーを叱咤しながら中道登山口に到着。所要時間9時間45分、歩行距離18km、累積標高差2200mを無事歩ききる事が出来た。






 みんなでワイワイ歩きながらのんびり歩くのもいいけれど、たまにはガッチリ歩くこういうのもいいもんだ。夏に向けてのいいトレーニングになったような気がする。参加の皆さんお疲れ様でした。