北アルプス 黒部 上の廊下から赤木沢 沢登り① アプローチは体力テスト? 2013.08.10
平の渡し、のんびり船旅もいいもんだ(10分だけだけど・・)
<メンバー>
山仲間 2人
<山域、形態>
<コース:8月10日>
信濃大町(6:15)~バス~扇沢(7:00)~トロリーバス~黒部第4ダム(7:20)~ロッジくろよん(8:10)~平の小屋(11:15)~平の渡し(12:25)~奥黒部ヒュッテ(14:50)~熊ノ沢出合対岸BP1(16:00) 泊
<天候>
曇り時々晴れ
なかなか明けない北陸地方の梅雨にやきもきし、仕事のトラブルが無いように祈りながら過ごしたこの一週間の事を思い浮かべると、いよいよ明日から上の廊下に挑戦する事が何だか信じられない気がする。
松本からローカル線に乗り換え、信濃大町に着いたのは22時。バス亭の位置を確かめてから、駅から歩いてすぐの旅館「ニュー竹乃屋」にチェックイン。素泊まりだが大きい風呂で汗を流せるのはありがたい。
翌朝は混雑を避けて始発の次(6:15)のバスに乗ると乗客は5~6人名、ゆったりと扇沢へ到着。トロリーバスの改札でザックの重さを計ると20kgオーバー・・(見なけりゃ良かった)。トロリーバスも大きな混雑は無く7時20分には黒部ダムに到着。
信濃大町駅 ここから旅がスタート
トロリーバス改札 流石お盆休みだね
せっかくなので展望台から行こうというmichi君の誘いに乗って(後悔)長い階段を上ると早くも息が上がって来る。この重さに5日も付き合わないといけないのかと思うと気が重い。展望台から見る黒部湖は今まで見たどんな記録よりも水位が高い・・。
黒四ダム内、展望台行きの階段
黒四ダム 観光放水
再び階段を下りてダムを歩き、立山に向かうトロリーバス駅を抜けるといよいよ奥黒部ヒュッテに向けて出発だ。登山道を歩き始めると観光客もいなくなり、登山者の姿もほとんど見かけない。空は薄いながらも雲で覆われていて、先行きの不安を掻き立てる。なかなか近づいてこない対岸にうんざりした頃にようやく黒部ダムに向かう人とすれ違うようになる。
ダムの上を歩く、迫力だなあ
黒部湖・・空はどんより、水位高いなあ
ロッジくろよん
中ノ谷を渡渉するとようやく平の渡しに到着だ。次の船まで1時間弱あるので大休止。ビールを飲みながらウトウトしていると沢装備の人がどんどんと集まって来る。平の小屋の人の話では、今年は梅雨明けが遅かったので水量が多く、まだ誰も上の廊下は抜けていないそうだ。うーん、緊張してきた。
中ノ谷を渡渉する
ようやく平の渡し
次の船まで休憩
12時が近づいて来たので渡し場に行くと既にたくさんの人が並んでいた。みんなでかいザックにヘルメット。ほとんど人が上の廊下か東沢谷に行くようだ。小さな船には1回では乗りきらず、遅れをとった我々は2回目に乗る事になった。
のんびりしていたら満員に・・
結局第2便に乗る事に
山登りに来て船に乗る気持ちよさも10分で終わり。対岸に渡ると奥黒部ヒュッテに向けての後半戦が始まる。後半戦はこれまでの水平の道とは異なり、急な斜面につけられた木道をひたすらアップダウンを繰り返す。重荷と長距離歩行に慣れていないmichi君はヘロヘロ。
のんびり風に吹かれて
対岸の上陸
こんな道が延々と
重荷に体がきしむ
黒部川が見えた、水量は?
東沢谷を渡ると
奥黒部ヒュッテ 遠かった~
奥黒部ヒュッテで水量と先行パーティーの情報を入手しようと思ったが、小屋の受付はたくさんの宿泊客でてんてこ舞い、それどころでは無かった。ビールだけ買い込んでキャンプ地を物色する。
黒部川に向かう
まずは熊ノ沢出合いに向けて最初の渡渉、水深は膝上だが見た所怖さは感じない。しかし、冷たく重い水に危うく足を取られそうになる。これが黒部か・・。スクラムで何とか渡りきる。上の廊下では「最初の渡渉に苦労するなら止めた方がいい」らしいが、これなら何とかなりそうだ。
熊ノ沢出合いはいい場所が無かったのでもう一度対岸(右岸)に戻り、適当な砂地でテントを張る。michi君が岩魚を2匹釣り上げてくれたので、その日の夕食は豪勢な前祝いになった。
michi君がゲット
さあ、前祝いだ
2日目へ続く