北アルプス秘湯探訪① 高瀬ダム~湯俣川遡行 2015.09.20
湯俣川遡行、ガチンコの沢でした
<メンバー>
サークル 5人
<山域、形態>
北アルプス ハイキング
<コース>
高瀬ダム(7:05)~無名避難小屋(8:40)~湯俣温泉(10:00)~噴湯丘(10:50)~湯俣川遡行~赤沢出合(16:10)~テン場(16:50)
<天気>
晴れ
土曜日入れれば5連休の今年のシルバーウイーク。去年は北アルプス沢泊遠征だったが、今年は温泉好きメンバーの長年の希望を叶えるため、ちょっと捻ったコースでテント泊縦走をする事に決めた。キーワードは「伊藤新道の野湯」「湯俣温泉」「高天原温泉」。
しかし、5連休のアルプスをなめていた・・。富山駅から折立に向かうバスはあっという間に予約でいっぱい。タクシーの予約も出来ない状態で呆然となってしまった。
こうなったら仕方が無い、湯俣温泉から伊藤新道経由で雲の平へ行き、竹村新道を通って湯俣温泉に戻る周回コースに変更する事に。歩行時間が多少長くなりそうだがマイカーが使えるし、薬師沢小屋に泊まらなくても良くお財布にもやさしい。(コース的にもこれが大正解だった)。
深夜に名古屋を出発し、明け方に七倉ダムについたらダム下の駐車場に誘導される。もう上はいっぱいらしい。でもタクシーが下の駐車場に次々にやってくるのでスムーズに高瀬ダムまで移動できた。
高瀬ダムからスタート
高瀬ダムからは殆どの登山者は裏銀座方面へ行くらしく、湯俣温泉へ向かうのは我々のみのようだ。ザックの重さに不安になりながらも、雲ひとつない青空と裏銀座の稜線を眺めながらダム湖沿いの林道をポクポクと歩いていく。
無名避難小屋
ペースは順調でほぼコースタイム通りで湯俣温泉に到着。晴嵐荘には立ち寄らず、そのまま湯俣川を上流に向かっていく。
晴嵐荘(素通り)
北鎌へのルートでもある
ここを詰めれば北鎌沢へ
吊り橋を渡り、山ノ神に挨拶をし、ゴーロを少し歩くとそこかしこに温泉が湧いている。山に登らずノンビリこの辺でキャンプして遊ぶのもいいなあ。
吊り橋も笑顔で
ザックが変だよ
山の神
温泉が湧いている
噴湯丘を見物しいよいよ湯俣川遡行。かつての伊藤新道の痕跡はまったくと言って良いほど無く、完全な沢登りの世界だ。渡渉は基本、膝上、たまに腰まで。ストックを付き、スクラムを組んで渡渉する様は黒部上の廊下を思い出す。
噴湯丘
意外とデカい
青空と清流
厳しいヘツリ
上の廊下を思い出す
空はきれいに晴れ渡り、水の色も美しいが3泊4日のテント装備に登山靴をザックにいれたメンバーの疲労は激しく、思うように距離を稼げない。この厳しさはちょっと予想外・・。それでもさすがにシルバーウイーク、先行メンバーがいるようで、砂地には足跡が見える。
渡渉は膝上
あれは針ノ木岳?
ルートも厳しくなってくる
もうヘロヘロ
やっと赤沢出合に着いた時には湯俣温泉を出発してから6時間経過していた。メンバーはもう動きたくなさそうだったが、この辺にあるという野湯を探しに硫黄沢方面に少し偵察に。
ようやく赤沢出合
まだ渡渉がある
温泉を探す
事前の情報通り、二股の中、ちょっと高台になったところに土嚢で堰き止めた温泉があった。湯温も丁度良い感じ。ただ、残念なのは湯船に泥が溜まって裸になって入る気にはなれない状態(数年前は入った記録があったんだけど)。それでも足湯をするには大丈夫。焚き木を集め、小さいながらも焚き火をすると殺伐とした河原が快適なキャンプ地に早変わり。
残念ながら足湯のみ
今回もFFさん手作りのサーモンクリームパスタを腹いっぱい食べて栄養補給もばっちり。明日は伊藤新道の急登が待っているので速攻寝る事に。温泉が近くにあると何だか暖かい気がした。
夕食はパスタ