北アルプス 穴毛谷から笠ヶ岳 2022.05.28-29 ②
最高のテン場
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 4名
<山域・形態>
北アルプス・残雪期登山
<コースタイム:2日目>
杓子平(5:50)~折戸岳(7:20)~笠ヶ岳山荘(8:40~9:00)~笠ヶ岳(9:20)~笠ヶ岳山荘(9:40)~杓子平(11:40~12:40)~穴毛谷下降~新穂高温泉(17:10)
<前日の記録>
翌朝4:30、鳥の声で目が覚めます。テントの外は既に明るく寒くありません。残雪期はいいなあ。テントの中で各自食事をして出発準備。すぎちゃんは相変わらずおしゃれなモノ食べてます。
まずは一番近い稜線を目指します。視界が広がると目の前に槍から穂高の稜線がバーン!!!この景色が見たかった。ただ逆行なので写真にはうまく写らなかったかも。
今日も快晴、出発です
槍~穂高の稜線がバーン
逆光・・・
さあ、ここから笠ヶ岳へ。昨日、笠新道を登って来たトレースが抜戸岳方面に伸びているので、それを辿ります。
トレースを辿る
まずは稜線に向けてカールを横切る形で登って行きます。まだ、雪は締まっており、アイゼンがサクサク効いて気持ちいい。今日は荷物も軽いので楽勝です。
目指すはあの稜線
と思ったのは最初だけ。徐々に傾斜が増し脹脛が悲鳴を上げます。そして慣れない高所の薄い空気に息が弾むばかりで足が前に進みません。笠新道分岐直下の急斜面を何とか登り切ります。
苦しい~
ピッケルなしではやばかったかも・・
せっかくだからというリーちゃんの言葉に誘われて抜戸岳まで足を延ばします。双六岳から三俣蓮華、遠くには黒部五郎も見え、GWに縦走したすぎちゃんは感慨深げに眺めていました。
抜戸岳
北ア北部の山々
ここからは稜線沿いの登山道を笠ヶ岳まで。雪が残っているのは半分ぐらいでしたが、そのままアイゼンを履いたまま進みます。途中、単独のトレースの主とすれ違います。稜線から我々のテントが見えていたようです。
笠ヶ岳、遠いなあ・・
なかなか近づいてこない笠ヶ岳とアップダウンを繰り替えす稜線にげんなりしていると、やっと小屋に到着しました。ここは6年前に小倉谷を遡行して以来。そういえば、あの時もここで休憩したなあ。懐かしい。
笠ヶ岳山荘
笠ヶ岳山荘から山頂まではあっというま。絶景を楽しみ、記念撮影。祠に帰路の安全を記念します。
頂上はすぐそこ
雲一つない
槍穂の雄姿
記念撮影(槍が股の下に・・)
無事帰れますように
山頂を踏んだら下山。時間も押していたので足早に下ります。すぎちゃんはライチョウを見たみたいですが私は気がつきませんでした。
ライチョウの夫婦
さあ、下ろう
小屋まで下りてくると笠新道を登ってきた日帰りの登山者とすれ違います。我々はすぐそこに泊まっていて、ひーこら言いながらやっと登って来たのにもう追いつかれてしまいました。みんなすごいなあ・・。
黒部源流の山々や打込谷の源頭を眺めながら笠新道分岐へ。かなりへばってきましたが絶景に励まされます。
黒部源流の山々
打込谷
カールへの降り口をバックステップで慎重に下りるとあとは雪渓をサクサクと下るだけ。登りは3時間かかりましたが下りは2時間でテントに戻ってきました。
急斜面は慎重に
テントに戻ってきました
テントを撤収したら穴毛谷を下って行きます。雪がかなり緩んでいるのでスリップに注意しながら慎重に。昨日、途中でテントを張ろうとした場所にはデブリがありました。(上まで上がっておいて良かった~)
デブリが
ザイテンタールを下る
雪渓の下りは早い早い、あっという間に雪渓末端まで。下流の水も昨日よりは少なくなっているようで、渡渉もすんなり。あとは林道をテクテク歩いて駐車場まで。
下りてきたなあ
渡渉も楽になっていました
久しぶりのアルプス、沢ばかりやっていた体には少しきつかったですが絶景の中静かな山歩きが楽しめました。やっぱり残雪バリエーションも楽しいなあ。参加の皆さんありがとうございました。