晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北アルプス 鹿島槍ヶ岳 後立山霧中縦走② 2012.09.01-02

展望が無いので花でも眺めましょう

 

<メンバー>
サークル3人
      
<山域、形態>
北アルプス、ハイキング

 

<コース>
テン場(5:10)~鹿島槍南峰(6:55)~テン場撤収(8:00~8:35)~冷池小屋(8:45)~種池山荘(10:40)~爺ヶ岳登山口(12:55)~扇沢市営P(13:10)

 

<1日目の記録>

ikuyayuuki.hatenablog.com

 

 夜中、テントの外が何となく明るいので「もしかして月明かり?」と期待して外を除いたら、テン場は濃いガスに包まれていた。あまりにもガスが濃いと雪と同じように明るく感じてしまうのだろうか・・。

 

 朝、早立ちのパーティーの音に起こされて外を見るとやっぱりガスの中。まあこれも想定の範囲無いなので出発の準備をする。ほんの少しのガスの隙間から朝陽のようなものが見えたが、本当に一瞬だった。

 

かろうじて朝陽?

 

 冷池のテン場から鹿島槍までの登山道はこれまでと同じように非常に歩きやすい。テントをデポして出発してきたので荷物も軽く快適に歩いて行ける。ガスで展望が全く無く、写真を撮る機会がほとんど無かったのでかなり時間短縮になった。

 

今にも降り出しそう

視界10m?

 

 斜面の上が何やら騒がしくなったかな?と思ったらそこが鹿島槍の頂上だった。小屋泊のパーティーがたくさんいて、小屋で配られた弁当を食べている。何もこんな所で食べんでも・・。展望も無く、混雑しているのですぐに下山する。

 

鹿島槍山頂・・

速攻下山

 

 下山は楽しみを花に見出し、のんびりと歩く。秋の花に変わりつつあるものの、まだまだ高山植物の可憐な花を楽しむ事ができた。露に濡れる姿も何だか愛らしい。

 

トウヤクリンドウ

イワキキョウ

 

 歩いているとどこからか「グェー」と言う声がする。目を凝らしてガスの中を見るとライチョウの群れがいた。そういえばこういう日はライチョウ日和だった。

 

 

 テン場に戻り、テントを撤収後、扇沢に向けて下山開始。爺ヶ岳への登り返しで一瞬ガスが切れ絶景が広がった。一瞬しか見えないので何だかありがたみが増すなあ。でもあっという間にガスの中へ。

 

爺ヶ岳、見えるか?

一瞬雲の上に出た!

 

 後は黙々と昨日歩いた道を戻るだけ。名残の花を愛でながら種池山荘までスタスタと下る。

 

リンドウ

ガスが濃い

種池山荘

お花畑

 

 種池山荘からの下山はまさに我慢の歩き。高度を下げるに従って気温が上がり、蒸し暑さに耐えながらのもくもく歩き。やがてガスの下にでると扇沢の駐車場が見えた。登山口に着くころには太陽がサンサンと輝いていた。

 

下界が見える

下りたら晴れる

 

 今回の山行、天気には恵まれなかったが、テント泊装備での高所歩行もそこそここなせる事が判った。また、一瞬の展望や可憐な高山植物など、アルプスでしか見られない光景も目にする事ができ、収穫の多いいい山行きだった。それに一度も見る事が出来なかったが何といっても100名山に足跡を残せたのだし・・。御一緒いただいたD君、Nさん、ありがとう。