晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北アルプス 爺ヶ岳東尾根 雪洞泊① 2022.03.12-13

 

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 4名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

 

<山域・形態>

北アルプス・雪山

 

<コースタイム:1日目>
駐車地(6:45)~鹿島山荘(7:10)~ジャンクションP(9:50)~P3(10:50)~泊地(11:10)

 

 

 テントを持たずに雪山に行けたらずいぶんと行動範囲が広がるだろうなあという事で、雪洞泊を計画します。

 

 最初は石徹白あたりを考えていましたが、季節外れの暖かさで雪洞が崩れるのが心配・・。そこで、標高の高い北アルプス、そして未だ歩いた事の無い爺ヶ岳東尾根を目指します。健脚の方は日帰りで行ってしまうので、泊まりならのんびり雪洞を作る時間も大丈夫でしょう。

 

 深夜から車を走らせ鹿島集落には6時過ぎに着いたものの駐車場はすでにいっぱい。少し離れた場所に車を停め出発です。鹿島集落は屋根の上にこんもりと雪が積もり、まるで日本昔話に出てくる家のようでした。

 

豪雪の鹿島集落

日本昔話のよう

 

 鹿島山荘の裏に回り、おばばの碑の横から少し歩き堰堤の脇から尾根に取り付きます。最初はものすごい急登。トレースがあるので苦労はしませんでしたが、寝不足と重荷ですぐに息があがります。

 

おばばの碑の横から

急登~

急登~×2

 

 傾斜が急なのであっという間に標高が上がります。ジャンクションピークからは爺ヶ岳から鹿島槍、後立山の稜線が青空に浮かび上がります。

 

いきなり絶景

鹿島槍もドーン

 

 ここからは景色を楽しみながらの稜線漫歩。P3の絶景ポイントでテントが張ってありました。

 

P3にはテントが

 

 あまり上がりすぎても泊まる場所がなくなってしまうので、時間も早いですが泊地を探します。P3を過ぎたあたりの尾根が広くなっている場所を今日の泊地に決めました。

 

そろそろ泊地を決めますか

 

 さあ、ここからは今日の寝床を作ります。我々は竪穴式雪洞、まずはタープの大きさより少し狭いくらいの竪穴を掘り、周囲に雪壁を作ります。そこにタープをかけ、張り綱とゆきのブロックで固定したら完成です。2人で2時間かからなかったので横穴式の雪洞よりもかなり楽に作れます。

 タープに張り綱を4本しかつけていなかったので固定に不安があったのでスリングを追加して固定しました。8本くらい張り綱があると安心です。

 

ブロックを積んで

タープを固定したら竪穴式雪洞の完成

 

 いさおさんとケイ君はイグルー作りに挑戦。大きいブロックを切り出すのにコツがいるのと屋根をかけるのが難しいようです。それでも何とか苦労して棺桶のようなイグルーが完成しました。

 

いさお式イグルー

扉を付けました

ケイ式イグルー(隙間大)

 

 トイレも作って夜の備えは万全です。時間はまだ15時過ぎですが、やることもないので青空宴会。ふみふみさんの作ってくれたおつまみと絶景を肴に乾杯です。

 

ビューポイントにトイレ設置中

青空宴会スタート

 

 暗くなってきたので竪穴式雪洞に集まって鍋で夕ご飯。夕食後はそれぞれの寝床に戻ります。風が強く、タープが飛ばされないか心配でしたが何とか大丈夫な事がわかって一安心。雪洞の中はそれほど寒くなく、快適な一夜が過ごせました。

 

夜はいい雰囲気

 

 イグルーから漏れる光と下界の明かりがなんともロマンチックな雰囲気です。次は私もイグルーを作ってみようかな。

 

なんだかロマンチック

 

つづく

ikuyayuuki.hatenablog.com