北アルプス 西穂独標 雪山テント泊訓練 2018.12.22-23
※ブログ引っ越しの際に抜けていた記録を順次アップしておこうと思います。
少し古い記録になりますが、ご容赦ください。
初アルプスでこの景色
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 6名
<山域・形態>
北アルプス・雪山
<コース>
〇一日目
新穂高RW 西穂高口(10:35)~西穂山荘(12:00-13:45)~西穂独標(15:10)~西穂山荘(16:40) テント泊
〇二日目
<1日目>
冬本番に向けて年末からテント泊の練習をしておこうと西穂山荘に行く事に。メンバー6名中4名が雪山テント泊初挑戦。更になべちゃんにとっては北アルプスデビューの山行になります。
まずは新穂高RWにのって新穂高口まで。登山センター登山届を出し、観光客に交じってロープウェイに乗るとあっという間に標高2150m世界へ。まあ、今日はテント泊の訓練なので歩かなくてもいいんです。
登山届を出します
RWの車窓から
あっという間に雪の世界へ
西穂高口から1時間半ほど歩きますが気温が高く汗だくです。雪は思ったよりも多くて一安心。西穂山荘に着いた時には辺りはガスに包まれていました。
暑いよ~
西穂山荘に到着
受付をしたらすぐにテントの設営です。まずは足で雪面を踏み鳴らし整地します。この作業を怠ると寝る時に背中が痛くなります。6人で手分けしてテントを二つ張ります。
まず整地
設営完了
さあ、予定では今日は雪上訓練でしたが明日は天気が崩れる予報。ちょっと時間が押していますが、訓練を兼ねて、今日の内に独標まで行く事にします。しかし、ガスガスなので独標までたどり着けるかなあ・・
独標を目指す
なんて思っていたらガスがどんどん晴れてきて青空が広がりだしました。なんてラッキーなんでしょう。気温も高く、風も穏やかなので冬山訓練にならない位の好条件。おまけに雲海も広がり、素晴らしい景色が広がります。
あら、ガスが晴れて来た
雲海
独標が見えてきた
丸山を超えると傾斜が増し、登るのがきつくなりますが、景色がいいと自然に足が前に出ます。みるみる独標が近づいてきました。
笠ヶ岳をバックに
もうすぐ
予定では15:00で引き返そうという事にしていましたが、あと少しなので登って見る事に。最後の岩場は慎重にアイゼン、ピッケルを効かせて登ります。
最後まで気を抜かないでね
独標では360°の素晴らしい景色が広がります。雲海に浮かぶ笠ヶ岳、ピラミッドピークの向こうに連なる西穂かあら奥穂への稜線。
独標、晴れてきた~
奥穂方面
吊尾根から前穂の下には残雪期に目標にしている奥穂南稜を探します。これから始まる雪山シーズンにどんどん期待が高まります。
前穂と吊尾根
西穂山荘方面を振り返ると滝雲が尾根を越えて流れて行きます。いやー、本当にいい景色を見ました。
滝雲
景色に見惚れてのんびりし過ぎても行けないので下山にかかります。岩場の下りは登り以上に慎重に足を運びます。
下りは更に慎重に
独標を振り返る
後は沈んでゆく太陽と刻刻と変わる北アルプスの絶景を見ながら下って行きます。西穂山荘から一登りした所では夕焼け見物の宿泊客がたくさんしました。最後にピンクに染まる山肌を眺めたらテントに戻ります。
夕日
雲海に浮かぶ笠ヶ岳
日が沈む
アーベンロート
テントに戻ったらまずは水作り。鍋で雪を溶かして夕食に必要な水を作ります。こういう作業は新人に任せてというわけにはいかず、こまごまとやり方を説明しながら一緒に作業です。
せっせと水作り
鍋が出来たら楽しい時間の始まりです。西穂山荘ではクリスマスパーティーをしているようですが、こちらも仲間と楽しい宴会。今日見た景色に興奮しながら、今シーズンはどこへ行こうかなんて話で盛り上がります。
夕食は鍋
気温が高いせいか夜寝る時も全く寒さは感じませんでした。みんなの心配も解消されたようです。ただ、今回は特別なので油断しないでね。
<2日目>
朝、テントの外を見るとガスガスで何も見えません。予報通り天気は崩れるようです。これ以上ここにいても仕方ないので急いでテントを撤収し、下山します。
こんな天気じゃあね
下山します
途中、吹き溜まりでワカン歩行の練習をします。本番のラッセルはもっとしんどいからね。
ワカンの練習も
それでもあっという間に西穂口に到着し、お昼前に新穂高温泉まで降りて来る事が出来ました。温泉で汗を流し、高山ICちかくの食堂で打ち上げです。
下山後の楽しみ
あまり天気の良くない中でのテント泊訓練でしたが行動中は好天に恵まれ、みんないい経験を積めたのではないでしょうか。今回を足掛かりにどんどんいろんな山へ出かけられるといいなあ。
参加の皆さん、お疲れ様でした。