鈴鹿 天狗谷~セバ谷 沢登り 鈴鹿の沢でシャワー訓練 2012.08.13
Eちゃん、F1に挑戦中!
<メンバー>
山仲間 3人
<山域、形態>
<山域、形態>
<コース>
旧R421ゲート(9:25)~天狗谷(9:55)~F1(10:05)~F2(12:00)~F3(12:20)~F4(12:35)~昼食~Ca750二股(13:55)~県境稜線(14:35)~セバ谷下降点(15:40)~旧R421(16:55)~旧R421ゲート(17:30)
上ノ廊下が中止になったとしても夏休みはまだまだ残っている。日程を短縮した代替案もいくつか準備していたが、天気予報は猫の目の様に変わり、しかも悪い。なので泊まりの遠征はあきらめ、近場の鈴鹿で遊ぶ事にした。
こんな時、頼りになるのは鈴鹿マイナー沢愛好家のI君。たくさんある引き出しの中から天狗谷遡行、セバ谷下降という案を出してくれた。
今日はカムとハンマー、ハーケンを買ったばかりのEちゃんのトップ養成講座という事になり、Eちゃんリード、I君ビレイ、私がカメラマンという役割分担でスタート。旧国道421号のゲート前に車を停め、車道を歩く事30分で「雲間の滝」の碑に到着。
今回も雲間の滝の碑から入渓
ヤブと堰堤の奥に
堰堤を巻いて入渓するとすぐにF1が現れる。ここは下部がハングしていて難しく、前回は巻いた所。今回はハーケンで支点を作り、あーでも無い、こーでも無いとトライするがやはり難しい。Eちゃん、I君がそれぞれトライしたが難しく、巻きムードが漂っていた所にEちゃんが空身で再挑戦。上手く体を岩の凹部にもぐり込ませ上手く中段に乗る事ができた。スゴイ!あとは中間支点を取りながらスルスルと登って行く。
立派なF1が登場
チャレンジ中のEちゃん
難所をクリア!
中間支点を取って
セカンドのI君も一度テンションするなど中々に難しかったが何とか3人ともクリア。結局2時間近くかかってしまったが、この滝を登れただけでも今日は来た甲斐があったもんだ。
I君が続く
続くF2は簡単だが、ここでもEちゃんの訓練。カムで支点を作りトラバースしようとした何でも無い所でスリップ。支点のおかげでグランドフォールが避けられ、改めて支点作りの大切さを知る。
続いてF2
ここも講習会
F3は高さのある滝だがホールド、スタンスは豊富。ここもロープを出し、支点を取りながら登って行く。だいぶ様になって来たなあ。
F3
流れの左側をスルスルと
F3を登るEちゃん1
F3を登るEちゃん2
F4は水量が少ないので前回よりもずいぶんと簡単になったように見える。滝身の右側を登って行く。
F4
流れの右から
メインの滝群を越え、小滝をいくつか越えると谷は一旦ゴーロ状になり、水も乏しくなってくる。このまま登っては芸が無いので、今回は標高750m辺りの支流(右股)に入ってみる事に。前回はきれいな滝が掛かっていたというが今日は水量が少ないせいか涸れ谷になっていた。
まだ滝が現れる
高度感あるかな
ゴーロに変わる
750m辺りで右に入る
水は涸れているが傾斜が立っていて面白い
決して下りには使いたくない傾斜の涸れ谷を登って行くと上部はボロボロでちょっと緊張する。後は支尾根に乗り県境稜線へ飛び出す。
上部はボロボロ
県境稜線への登りでは猛烈な虫地獄に悩まされる。コバエ大の虻がワンワンと寄ってきて口も開けられないくらい・・。防虫ネットをかぶると視界が悪くなるし・・。すっかり辟易していた所に雷雨があり、虫は一旦姿を消す。助かった。稜線にはなぜか自転車が放置されていた。
県境稜線、何故か自転車が・・
今日の下降はセバ谷から。カニクチ谷よりも1本北にある谷でその分稜線上の移動距離も多くなる。雨が上がった途端にまた、猛烈な虫が押し寄せ、I君はフェンシングの選手のような姿で虫に対抗している。
むせるような水蒸気
完全防御態勢のI君
青空?
セバ谷の上部はきれいな花崗岩のV字谷。ガレも無く歩道の様に歩いて下れるかなと思ったら、V字はどんどん深くなり、ちょっとした小滝も現れる。でももっとも苦労したのが国道間近の堰堤の巻き。人もほとんど入らないので微かな獣道を使ってようやく巻く事ができた。
セバ谷に下りる
きれいな花崗岩の小谷
懸垂下降
V字が深い
堰堤で終了
後は国道をペタペタと歩いて車まで。Eちゃんがハンマーを無くした事に気がついて探しに行ったが見つからなかった。多分セバ谷に眠っているのだろう。また秋になったら探しに行こうという事で解散。
結局、この沢が黒部行きメンバーで行ったお盆唯一の沢になってしまったが、思ったよりも収穫があり楽しい遡行だった。今日はEちゃんのカムが大活躍していたので私もさっそく手に入れよう。
結局、この沢が黒部行きメンバーで行ったお盆唯一の沢になってしまったが、思ったよりも収穫があり楽しい遡行だった。今日はEちゃんのカムが大活躍していたので私もさっそく手に入れよう。
今回の地図