鈴鹿 中ノ谷遡行~ジャリガ谷下降 沢登り 2020.04.11
まだ泳ぎたくは無い・・
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部3名
<山域・形態>
<コース>
宮妻峡(8:30)~中ノ谷(9:10)~北中ノ谷出合(12:30)~25m滝(12:55)~稜線(14:20)~ジャリガ谷下降開始(14:35)~ジャリガ谷林道終点(17:20)~宮妻峡(18:00)
<登攀具>
30mロープ、カム、ハーケン、ハンマー
当初は大峰に沢泊のつもりでしたが、あまりにも寒そうなので日帰りに転進。今回のコースは鈴鹿内部川の中ノ谷です。
集合場所の宮妻峡には何故かたくさんの車、消防の車や救急車もいます。聞けば2日前から入道に登ると言って行方不明の方がいるとの事。捜索隊にとりあえず我々の行先を伝え、何か見つけたら連絡しますという事で出発。
林道をテクテク歩いていくと山肌は山桜のピンク色で染まっています。耳を澄ませば鶯も鳴いている。うーん、春だなあ。30分余り歩いて南中谷と書いてある橋から入渓です。
春だなあ
ここから入渓
堰堤を一つ越えて現れる2段8mは最初のメインイベントです。ここはロープを出して滝の左からバンド沿いに登ります。気温が高いと流れを横断して登りますが、まだシャワーには厳しい気温なので左からそのまま登ります。
2段8m
ロープを出して左から登る
滝の上は一旦平凡になりました、明るい谷なので気持ちよくウォーターハイキングです。ナメを歩き、石を飛んで進みます。
明るい谷
ゴーロを進むと小滝が現れます。溝状のくの字滝を登りしばらく進むと両岸が立ってきてゴルジュの様相に。本日二つ目のメインイベントが現れます。
溝状のくの字滝
本日二つ目のイベント 樋状5m滝
ゴルジュ内の樋状5mは釜が深く、水を上手くかわしながら取り付くのがポイント。上手く突っ張りを駆使して登ります。水量が少なめだったのでずぶ濡れにならずに済みました。
左からへつって
突っ張りに以降
取り付いてしまえばそれほど難しくはない
なべちゃん余裕でフォロー
その上の岩間滝を登り、次に現れる6m滝はいつもはバンドを横切りますが、濡れるのを嫌って左側をそのまま登ります。岩が脆いので注意が必要です。
濡れずに行くのがポイント(濡れてるけど)
北中ノ谷との出合いの滝の手前で昼食休憩。やっぱり今日は気温が低く濡れるととても寒いです。日差しの下で体を温めながらしばしまったり。
出合の滝の向こうに見える石積の滝は濡れないと登れない微妙な所があるので、今日は岩の左からハーケンを打ち、スリングを足場にして突破します。しかし、2回ハーケンが抜けてしまいなかなか手こずりました。でもこういうのも面白いなあ。
右から北中ノ谷が滝で出合う。
石積の滝を超えてからトラバースして北中ノ谷に入ります。傾斜の急なナメ滝を登って行きます。水量はぐっと少なくなってきました。
北中ノ谷
ゴーロを詰めていくと正面から水がチョロチョロと流れ落ちる25m滝が現れます。下部の取り付きが少しハングしており、どうしようか迷いましたが登って見る事にします。幸い、一番難しいのは取り付きで、後はカムで中間支点を取りながら高度感のある登りを楽しめます。
25m滝をリードするなべちゃん
2番手で登るなおちゃん
25m滝を超えたら遡行はほぼ終了。涸れたルンゼを詰めて県境稜線に詰め上がると鎌ヶ岳が目の前に見えました。
詰めの涸れた沢
鎌ヶ岳
ジャリガ岳の下降点はどこにしようか迷いましたが、岳峠に向かう鎖場を鎌ヶ岳へ少し進んだ所から強引に下りました。(正解は県境まで登り詰めず、ジャリガ谷との中間尾根を乗越た方が良かったかも)
強引に下降
落石に神経を使いながら急な斜面を下って行きます。幸い木があるので完全に息詰まる事は有りませんでしたが、ロープをつないでの懸垂下降を3回しました。2回目の懸垂下降はロープがギリギリだったので結構緊張しました。
落石に注意して
懸垂下降1
懸垂下降2
懸垂下降3
標高800mを過ぎると傾斜も落ち着いてきたので、歩いて下れます。標高600mにある最終堰堤にたどり着くと後は崩壊しかけた林道をあるいて宮妻峡まで戻ります。
落ち着いてきた
最終堰堤
ほっと一息
なべちゃん、大満足
駐車場には我々の車だけ。捜索隊の人たちも引き上げたようです。下山予定を大幅に遅れたので、急いで留守宅に連絡します。着替えの時にチェックしたらヒルは居ませんでした。
中ノ谷から北中ノ谷は登れる滝がそこそこあり、シーズン初めに丁度いい沢でした。25m滝が登れたのは収穫だったかな。
下降のジャリガ谷は、830mの二俣の右股を下ったようで、遡行した時には記憶の無い滝があり、懸垂を多用しました。谷も不安定でお奨めはしませんが、未知のルートを切り開いていくのも沢登りの醍醐味、結構楽しめました。だいぶ感覚が戻って来たように思います。 今日もお付き合い頂いた皆さん、ありがとうございました。
※ジャリガ谷遡行の様子
今回のコース