晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

宇賀川 天狗谷から蟹口谷 鈴鹿秘沢案内  2014.07.13

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天狗谷F4(旧国道から数えて)

<メンバー> 鈴鹿ハイキング倶楽部 4+1名

<山域、形態> 鈴鹿 沢登

<コース> 旧R421ゲート前(8:50)~アイノ谷~旧R421~雲間の滝石碑前(9:25)
    ~天狗谷~雲間ノ滝前・昼食(11:50~12:35)~県境稜線(13:05)
    ~カニ口谷下降点(13:50)~カニ口谷~旧R421(15:05)
    ~旧R421ゲート前(15:30)

<天気> 曇り時々雨

 天気の都合で計画を1日前倒しにしたものの(12日の奥ノ深、白滝谷)、翌日も大丈夫かな?という話になり、急きょ13日も鈴鹿で沢に行くことにした。メンバーは12日に続いてのメンバーに加え、C君と準会員になってしまった感のあるSクリームさんが加わる。

 旧R421のゲート前で準備し出発する。以前michi君に教えてもらったアイニ谷をショートカットに使い、蟹口橋まで旧R421を歩く。雲間の滝の碑を眺めたら右側の踏み跡から堰堤を巻いて入渓谷。



 まずはF1.雨の影響はまだ残っているようで水量は多めだ。今日は5人で初心者のメンバーもいるので右からあっさりと巻く。谷に下りるのに懸垂下降の練習をしていたら雨足が強くなってきたので少し焦ってしまう。



 雨はほど無く弱まったので行けるところまで行ってみようと遡行を開始。F2は左側をフリーで上がって後続はシュリングで確保、F3はNちゃんがトップで登り、後続をひっぱりあげる。ここまではスムーズ。




 続いて現れるF4はこの谷最大に見所。S字に流れる斜滝は鈴鹿でも有数の美しさだ。上部で左側に渡るのがポイント。流れが強くて心配だったが行ってみれば大したことはなかった。ロープが届くギリギリの範囲で後続を確保。斜滝だったのでロープを投げるのが大変だった。(FIX&プルージックにすればよかったか)。

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F4、右から登って上部で左側に渡る




 F4を過ぎると目立った滝はなくなり、小滝をいくつか登ると傾斜が強いゴーロになる。ゴーロを詰めると水がちょろちょろと流れるスラブ滝が現れる。雲間の滝だ。雲間の滝の前で昼食にするとガスがどんどん下がってきて幽玄の世界に。まさに雲間の滝だ。





 雲間の滝は途中まで登り、左側の灌木帯に逃げ込む。巻いた後も谷に復帰し、水がちょろちょろと流れるルンゼ状になった谷を詰めるとガスガスの稜線に飛び出す。




 休憩もそこそこに稜線を北に向かい蟹口谷下降点を目指す。地形図を慎重に読み、籔っぽい斜面をモンキークライムダウン。ほどなく白い花崗岩の水路になる。途中、下降するのに懸垂は使わなかった。


 Y字滝を過ぎ、旧国道に出る手前のスラブ滝はみんなで懸垂下降をして遊ぶ。旧国道に出るともう15時だったので予定を切り上げて、道路を歩いてスタート地点に戻る。




 今回はこんな天気にもかかわらず、5名のメンバーでワイワイと楽しく遡行する事ができた。ただ、鈴鹿沢登りもかなり引き出しが少なくなってきた。これからネタに困るなあ。

 参加いただいたメンバーのみなさんありがとうございました。