板取川 海ノ溝洞 激闘ゴルジュは惜しくも撤退 2012.07.28 晴/雨
水流に立ち向かえ!
<メンバー>
山仲間 3名
<山域、形態>
<山域、形態>
<コース>
スタート(9:00)~キャンプ場入渓(9:30)~海ノ溝洞出合(10:25)~キャンプ場(10:40)~海ノ溝洞出合(11:20)~海ノ溝ゴルジュ~5m滝(14:10)~撤退ポイント(15:30)~林道(16:30)~ゴール(17:10)
この夏のメインイベントの一つ、そして来るべきビックイベントの前哨戦として今年も川浦谷のゴルジュに挑戦する。今年はベースキャンプ方式を採用し海ノ溝洞と本流ゴルジュのダブルヘッダーだ。幸い、雨もここ1週間まったく降っておらず泳ぎ系ゴルジュ沢の突破には絶好の条件だ。
しかしスタートは躓いた。まず私が行きの道中でライフジャケットを忘れた事に気が付いて名古屋高速を2週する羽目に。これで1時間のロス(申し訳ない)。
川浦渓谷の橋の上でI君、Eちゃんと合流し出発準備。Eちゃんと私は林道から登山道?で河原に下りる。I君はキャンプ場に車を止め、キャンプ場のおばさんに海ノ溝に行くので17時に戻ってこなかったら消防に連絡して、と話す。
スタートは泳ぎから。水の冷たさは問題ないレベル。しかし、ザック、ヘルメット、ライフジャケットの装備では流れに逆らって泳ぐ事は相当難しい事を再認識。岩をへつり、上手く反転流に乗りながら泳いでいく。
キャンプ場の水泳場から入渓
流れに逆らうのは難しい
上から流れを読む
海ノ溝洞の出合いまでは特に難所もなく1時間弱で到着する。出会いの岩棚で小休止し、さあゴルジュに突っ込もうかという時になって、I君がカム、ヌンチャクなどの登攀具が無いことに気づいた。仕方がないのでもう一度河原に戻り登攀具の回収を行うが、この余分な一往復の泳ぎが後々ダメージとなって響いてくる。
頭上に橋が
とりあえず泳いでばっかり
海ノ溝洞出合(1回目)
無事装備も回収いよいよ海ノ溝に突入する。入口の1m滝は流れの中の岩に乗り込み水圧を避けながら超える。次はいよいよゴルジュにかかる1m滝。左から泳いで滝の裏に潜り込み、息を整えてから滝の上に這い上がる。去年は突破するのに1時間ほどかかったが今回は一発で決めた。水量が少ないのとイメージトレーニングの成果が現れた。後続はロープで引っ張り上げる。
流れの中の岩を利用する
最初の難関
今回は一発でクリア
後は泳いだりへつったりともかく水との戦いだ。次々に現れる難所の弱点を見極め、慎重に攻略していく。ただ、水量は少なめなのか、さしたる困難も無く進んで行く事ができた。特に水流に逆らっての水平移動は体重のある私の得意分野だ。
時にはへつる
左から巻き
ルートを探る
左から越える
これで水量は少なめ?
泳いで取り付き、右から
Eちゃん頑張れ
I君は余裕でクリア
岩の間を越える
とにかく泳ぐ
途中で越えられない滝が現れる。左側のバンドをトラバースなのだが外傾しておりちょっといやらしい。ここはI君がロープを出してクリア。
うーんどうする
左から渋い巻き
そして現れたのが海ノ溝洞最大の5m滝。周りは城壁の様な岩壁に囲まれておりとても巻けそうに見えない。大きな釜を泳いで滝の右側から登ろうとトライしたが、足場が悪くどうしても体を持ち上げられない。20分程格闘し、I君にバトンタッチ。
I君もしばらく格闘していたが、どこにあったのかスタンスにスッと立ちこみ、見事滝の右側を直登してしまった。(スゴイ!)。ロープでザックを荷揚げし、空身で後に続くが、フォローでもかなり難しかった。I君お見事。
何と右から直登!
無事登りきるEちゃん
さあ、あとはこの谷の最大の難関、灰色チョックストーンだなと思っていたら、8m位の水路に行く手を阻まれる。泳いで突破と思ったが上手く行かず、右側から巻く事にする。
この淵で押し戻された
ところが巻きの途中で突然の夕立。こんなゴルジュの中で増水されると恐ろしいので巻きの途中から、急斜面の泥壁を登り左岸に着いている林道にエスケープ。運のいい事にそれほど怖い思いもせずに林道に出る事ができた。このルート以外はどこも巻けそうに無いと思うほどドンピシャ。林道では、降りだした雨が濁流になって谷に流れ込んでいた。
幸い雨はすぐ止んだがさっきまで格闘していた滝は茶色い水が流れていた。林道をテクテク歩くとあっという間にスタート地点に到着。何とかギリギリ消防を呼ばれずに済んだ。
山の神様
さっきまで格闘していた滝は濁流
今日の海ノ溝洞は水量も少なかった事もあり、頑張れば何とかなりそうな感触だった。ただ、もう少し登攀能力を上げないといつまでもI君に頼ってばかりになっちゃうなあ。もう少し体重を落として真面目にクライミングの練習に取り組もう。
明日、泳ぐ予定の本流ゴルジュ
今回の地図