板取川 川浦谷 本流ゴルジュで泳いで泳いで 2012.07.29 晴
川浦谷本流ゴルジュの入り口、何だか不気味な雰囲気
<メンバー>
山仲間 3名
<山域、形態>
<山域、形態>
<コース>
駐車地(9:10)~キャンプ場入渓(9:30)~海ノ溝洞出合(10:25)~幅広3m滝(10:35)~本流ゴルジュ入口(11:45)~直線水路(12:15)~昼食~西ヶ洞出合(16:00)~林道(16:15)~駐車地(17:00)
川浦谷ダブルヘッダーの2日目は本流ゴルジュに挑む。ここは去年クリアしたものの、途中の幅広滝を越えるのに疲労困憊し、最後の直線はI君に引っ張ってもらってようやく抜けたという若干情けない結果だった。今回は何とか先頭を切って泳ぎ抜けたい。
すぐ近くに泊まっているという安心感からのんびりと準備をしていたら結果的に出発は昨日と同じ様な時間になってしまった。橋の上からゴルジュを眺める。昨日の夕立の影響はほとんどないようだ。
まだ静かなキャンプ場横からスタート。海ノ溝洞出合いまでは今回3回目なので余裕の泳ぎ、出合で少し休憩した後、対岸に渡って本流を遡って行く。
キャンプ場はまだ静か
朝一の泳ぎはツメタイ
流れを読むのも慣れた
上手く流れに乗らないと
カーブを曲がりきると現れるのが幅広3m。前回はEちゃんが滝の下を潜り、見事対岸に泳ぎ着いた。Eちゃんは今回、左側の岩棚をクライムダウンしようと思っていたらしいが、見た所ロープ無しで降りられるとは思えない。
このカーブを曲がると
幅広3m滝
ルートを思案していると昨日海ノ溝で拾ったスカイフックを使って右の側壁を数回のトライで超えてしまった。うーん、やっぱり登攀能力高いなあ。後続はI君が固定してくれたロープを使って何とかよじ登る。ここまでは非常にスムーズ。
I君が右の側壁をスカイフックアブミでクリア
後続はロープを使って
長い泳ぎに備えて休憩しているとEちゃんが右の側壁上にある洞窟に登りだした。いつ落ちるかなと思っているとスルスルと登りきってしまった。あんな不気味な所に良く行こうとするよな~。あの好奇心というかチャレンジ精神は見習おう。
本流ゴルジュの入り口、洞穴が不気味
洞穴に入ろうとするEちゃん
登りきってしまった
さあ、どうすんだろう
上からいかな!
さあ、ここからはいよいよゴルジュに突入だ、今回は先頭でロープを引っ張って行く。最初のクランクは特に問題無し。核心の直線水路は水面近くのホールドを探しながらヤツメウナギ泳法で遡って行く。水中眼鏡を付けて、極力水に顔を付けながら泳いで行くと抵抗も少なく、水面下のホールドも上手く使えるので非常に有効だ。
さあ、泳ぐぞ(I君提供)
直線水路
今回は先頭で突入(I君提供)
途中、水路の幅が一番狭くなっている所で行き詰まってしまう。水流が早くなる上にホールドも乏しい。流れに泳力だけで逆らうのは基本無理だ。対岸を見ると手が届きそうだったので、両手両足で突っ張って人間アンカーになり、I君、Eちゃんにこちらまで進んでもらい、私の体を足掛かりに先に進んでもらう。I君が少し先で休憩できそうなホールドを見つけたので、そこまで進み全員で休憩。私が再びトップになりジリジリと前に進む。
途中で休憩のポーズ
出口近づいた所で左壁に移り進む。出口は左から滝が流れ込んでいるのでギリギリまで前に進み、流されるのを考慮して右壁に乗り移る。上手く右壁に乗り移る事ができなければ振り出しに戻ってしまうので気が抜けない。何とか対岸のホールドを掴んだ時にはホッとした。
出口が見えた
後続をロープで引っ張り上げ、左岸の岩を乗り越しゴルジュ通過。ヤッター。前回はここで17時だったのでかなりの進歩だ。昼食を取り西ヶ洞の出合いまで泳いでいく事にする。
後続を引っ張り上げる
やっと水から上がれた
まあ、よく泳げたもんだ(自画自賛)
大木が増水時の水位を物語る・・恐ろしい
昼食時、のんびり竿を出す(が釣れない)
厳しいのは最初だけで川幅もぐっと広がってゆったりとした流れの中をのんびりと泳いで行く。ずいぶんと泳いだな~という辺りでようやく西ヶ洞の出合い。林道から下りてくる登山道を利用して上にあがり遡行終了。林道を30分程歩くとあっという間に駐車地に到着。
こんな箇所は最初だけ
林道が見える
ゆったりと泳ぐ
川幅も広い
ええ感じの泳ぎゾーン
西ヶ洞出合
海ノ溝はまだ最難関の灰色チョックストーンまで辿りついていないので来年もリベンジしたいなあ。(またお付き合いくださいね)それまでにはもう少し登れるようになっておかないとなあ。
今回の地図(クリックで拡大)